(ストーミーになった3日目のオーシャンサイド) PHOTO: © WSL/Kenny Morris

メンズベスト8が決定!『SAMBAZON World Junior Championships』3日目

現地時間1月11日、7つのリージョナルから選ばれた2名の選手とWSLツアー&コンペティション・チームによって選ばれた10人のワイルドカードにより、ジュニア世界一を決める『SAMBAZON World Junior Championships』は大会3日目を迎えた。

この日のカリフォルニアのオーシャンサイドは公式3-5ftのストーミーコンディション。
お昼前まで待ってメンズRound of 16から再開され、QFを戦うベスト8が決定。

ウィメンズの方は明日以降に持ち越しになった。

ジョエル・ヴォーン vs 岩見天獅

(ジョエル・ヴォーン)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

出場している6名の日本人選手の内、Round of 16に残ったのは岩見天獅、矢作紋乃丞。
ウィメンズは都築虹帆のみ。

最初に登場した矢作紋乃丞はディフェンディングチャンピオンのジャーヴィス・アール(AUS)と対戦。
ヒートの大半をリードしていたが、終了間際に追い上げてきたジャーヴィスに僅差で敗退した。

岩見天獅は最終ヒートでジョエル・ヴォーン(AUS)と戦い、6ポイントを2本まとめたが、この日のジョエルはエアリアル向けの風とパワフルな波で水を得た魚のように驚異的なライディングを披露。
ラスト10分を切ってから9.43と9.10をスコア、トータル18.53とシングル、トータル共にイベントのハイエストを叩き出し、岩見天獅をコンビネーションに追い込んでいた。

「出だしは遅かったけど、最初の波で8.17をわずか1ターンで出した。その後、ワイプアウトしてビーチに戻って走り、リセットした。再びラインナップに戻り、15分残っていたんだ。何本か良い波に恵まれ、楽しい時間を過ごせたよ」

矢作紋乃丞、岩見天獅共に9位でフィニッシュ。
両者共に前回出場の17位は上回ったが、まだ上を目指せる実力があるのは確か。
おそらく手応えがあったと同時に次に向けての課題も見えているだろう。

(ジョエル・ヴォーン)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

シフォン・クロフォードvs ヘイター・ミュラー

(ヘイター・ミュラー)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

前日に9ポイントライドで目立っていた日本人ハーフのシフォン・クロフォード(HAW)はヘイター・ミュラー(BRA)と対戦。
QSリージョナルではカレントリーダーのシフォンだが、難しいコンディションで貴重な一本を見つけたヘイターに9.00を出されてしまい、ここで姿を消した。

「最初に2つのターンを決めて、最後のターンではボードが離れそうになったけど、乗り切ることができた。ブラジルでのトレーニングが実り、あのヒートを通過できて嬉しいよ。今回がこのボードに乗るのは初めてなんだ。上手くいって嬉しいし、次のヒートでもこの調子を維持したい」

このラウンドでは、他にも『2023 ISA World Junior Surfing Championship』のU18ボーイズで優勝したライアン・カイナロ、レオ・カサルが勝ち上がっている。

(ライアン・カイナロ)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

カリフォルニア勢が2名残る

(レヴァイ・スローソン)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

ベスト8の内、3名がブラジリアン、オージーが2名、ハワイアンが1名。
そして、開催国のアメリカ、カリフォルニア勢はレヴァイ・スローソンとジェット・シリングが残っている。

レヴァイは強豪のハーレー・ウォルターズ(AUS)と対戦して一本目に8.50をスコア。
難しいオープニングヒートでトータル14.50をまとめて圧勝していた。

「難しい朝だったし、こんなに荒れるとは思っていなかったけど、ここで風が後半になって変わるのは何度も見てきたことがあるよ。あの8.50の波はクリーンな波を手に入れたと思った。心の中で最後のターンを決めるつもりはなかったんだ。大分波に置いていかれてたからね。まだ自分の実力を発揮できていないような気がする。本当のスタートはこれからだよ」

ネクストコールは現地時間1月12日の朝7時で35分後(日本時間1月13日0時35分)に再開予定。
都築虹帆は敗者復活戦で中塩佳那をラスト3分で倒したローラ・ラウップ(BRA)とH6で戦う。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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