『Rip Curl Pro Bells Beach』ファイナルデイ イタロ&ステファニーが優勝して共にカレントリーダーに!

世界のベストスポット11戦で争われるワールドツアー、通称CT。
2018年はケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」、バリ島・クラマス、ウィメンズサイドにもジェフリーズベイがプラスされ、フォーマットもR5(ウィメンズはR4)が廃止されるなど2019年に予想されている大改革前のステップとして様々な変更がある。

例年通り、シーズンの始まりはオーストラリア。
ゴールドコースト、ベルズビーチ、マーガレットリバーの3イベントが約1ヶ月半の間に行われる。

開幕戦の『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』はジュリアン・ウィルソン(AUS)とレイキー・ピーターソン(USA)が優勝。
両者共に開幕戦での優勝は初、そしてカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージも初。

そのプレッシャーからか、第2戦のベルズビーチ、『Rip Curl Pro Bells Beach』は両者共にR3で敗退。
レイキーに関しては僅かな期間でイエロージャージを手放すことになってしまった…。

今年のベルズビーチは波数の少なさや、ここの特徴であるコンディションの急激な変化に翻弄された選手が多く、この二人の他にも2xワールドチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、タイラー・ライト(AUS)を始め、ディフェンディングチャンピオンのジョーディ・スミス(ZAF)、フィリッペ・トレド(BRA)などの優勝候補の筆頭が早いラウンドで次々と姿を消していった。

また、今イベントはミック・ファニングの現役最後の試合となったため、イースターホリデーを利用して訪れた観客は過去に例がないほどの多さだった。

会場やWebでは「CheersMick」の大々的なキャンペーンや、「Rip Curl」チームメイトからは功績に敬意を表したブラックステッカーなどでミックの引退試合を盛り上げ、ミック自身も素晴らしいサーフィンで快進撃を続けていた。

ファイナルデイはイースターホリデーが終わった現地時間4月5日、公式5-7ftレンジの新しい南西ウネリが入ったメイン会場のベルズ・ボウルズ。
この日もミックのリズムは崩れず、QFでチームメイトのオーウェン・ライト(AUS)、SFでパトリック・グダスカス(USA)を倒してファイナルへ。
ファイナルの相手はブラジリアンのイタロ・フェレイラ、ミックは8.10をスコアして主導権を握るが、後半に追い上げてきたイタロが逆転、最後にはミックとの差を広げてCT初優勝を決めた。

メンズでは2013年のエイドリアーノ・デ・ソウザ以来、二人目となるベルズでのタイトル獲得。
ランキングでも開幕戦んで優勝したジュリアン・ウィルソン(AUS)とタイでカレントリーダーの座を手に入れた。

ウィメンズはミックと同郷のステファニー・ギルモア(AUS)がタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)がファイナリスト。
ステファニーがオープンフェイスでの美しいマニューバーの連続で圧勝。
リサ・アンダーソン(USA)に並ぶ4度の最多優勝記録を上げ、ランキングでもトップに立った。

次のCT第3戦は4月11日〜22日にウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーで開催される『Margaret River Pro』
オーストラリアレッグの最終イベントになる。

『Rip Curl Pro Bells Beach』
1位 イタロ・フェレイラ(BRA)
2位 ミック・ファニング(AUS)
3位 パトリック・グダスカス(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)
5位 ミシェル・ボウレズ(PYF)、オーウェン・ライト(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)

『Rip Curl Women’s Pro Bells Beach』
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)
3位 シルヴァナ・リマ(BRA)、キャロライン・マークス(USA)
5位 カリッサ・ムーア(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、セージ・エリクソン(USA)

WSL公式サイト

(空海)

COVER PHOTO:© WSL /Sloane

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