イーサン・ユーイングが『Stab in the Dark』で選んだヘイデン・コックスとは?

陰謀説まで浮上したケリー・スレーターの『Stab In The Dark X』の次のエピソードが早くも完結。

次の10年に向けた11回目のサーファーは、イーサン・ユーイング。
CTで最もスタイリッシュなサーファーで、撮影後に行われたスナッパーロックスでの第3戦で優勝した2026年を代表するサーファーでもある。

優勝は業界の風雲児

過去9回は大御所シェイパーの勝利が続いたが、10回目にケリーが選んだダン・マンから流れが変わり、イーサンはシドニー出身、44歳のヘイデン・コックスのシェイプしたボードを選んだ。

「Haydenshapes」のヘイデンは過去6回出場でデーン・レイノルズの回を除くと早期敗退が続いていたシェイパー。
『Stab in the Dark』のプレミアで勝利を知った後は信じられない様子でハイになっていたそうだ。

奇しくも同時期にインドネシアのスンバワにサーフトリップに行っていたタジ・バロウがイーサンが乗っていたのと同じヘイデンのモデル「DarkNoiz」に乗っていたというエピソードもある。

ヘイデン・コックスとは?

日本を始め、世界70カ国以上で展開している「Haydenshapes」のシェイパー。

特許取得済みの放物線状カーボンファイバーフレームのサーフボード技術「FutureFlex」の発明者でもある。

15歳の時、お気に入りのサーフボードを壊してしまったのをきっかけにセルフシェイプの道を歩み始めた。
大学生の頃には急成長中のサーフボードビジネスに集中し、20歳でシドニーのモナベールに最初の工場を開いた。

伝統的な「木製ストリンガー」のサーフボードの設計と構造を再発明すると決意した彼は、独自の素材や構造技術の実験を始め、新しいフレックスパターンを試し、それが性能にどのような影響を与えるかを検証した。
その時にテストに参加したのは、元ワールドチャンピオンのトム・キャロルで、現在の「FutureFlex」のプロトタイプにも最初に試乗。
2006年に市場に投入された後、「ヒプト・クリプト(Hypto Krypto)」がSurfboard of the Yearを3度も受賞するなど成功した。

その後、工場とオフィスをLAに設立。

台湾系アメリカ人デザイナーのアレキサンダー・ワンのデザインしたサーフボードや、アウディなどの企業とのコラボも行い、サーフィン業界以外にも知名度を広げていく。
また、2003年にオーストラリアで発祥し、世界各地で30万人以上を動員してきた国際的なクリエイティブ・プラットフォーム「セミ・パーマネント(Semi Permanent)」のステージで講演を行った。
シドニーのレッドファーンにある旧イブリー キャリッジ ワークショップに位置する、複合芸術の都市文化地区「キャリッジワークス(Carriageworks)」で初となるサーフボードのインスタレーション展示を行った。

「Haydenshapes」公式サイト
https://www.haydenshapes.com/

(染谷たかし)

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