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カリッサ・ムーア&イタロ・フェレイラが優勝!CT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』最終日

50周年を迎えたワールドツアーの変化の一つであるニュージーランド戦。

過去にウィメンズはタラナキで2010年から2013年の間に開催されたことがあるが、メンズは初。
更に会場はニュージーランドを代表するレフトのポイントブレイクで、過去に『The Endless Summer』でも紹介されて世界中のサーファーたちを魅了したラグランが選ばれた。

コンペ色が強い隣の国オーストラリアと比べるとニュージーランドはフリーサーファーが多い。
それは同じポリネシアン・トライアングルで文化が近いハワイのサーファーにも似ている。

しかし、イベント期間中はこの国のどこにいたのかと疑いたくなるほどのサーフィンファンが会場を埋め尽くし、CTという特別な舞台への関心の高さを改めて印象づけた。

特に子供達には今回のCTはニュージーランドのサーフィン界の未来を変えてしまうような影響力があっただろう。

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PHOTO: © WSL/Oscar Hetherington
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復帰後初優勝を大逆転で決めたカリッサ

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現地時間5月25日、ウェイティングピリオド最終日に迎えたファイナルデーは公式4-5ftレンジのグッドコンディション。
まさにグーフィーフッターには夢のような波になった。

朝の2ヒート目、メンズSFのH2、ヤゴ・ドラ(BRA)とイタロ・フェレイラ(BRA)のヒート中に水中カメラマンがアシカに襲われて中断というCT史上初のハプニングもあったが、大きな怪我にはならず、約3時間の中断の後に無事再開された。

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ウィメンズサイドはカリッサ・ムーア(HAW)、ソーヤ・リンドブラッド(USA)のファイナルのみ行われ、ヒートは序盤にカリッサが8.50、ソーヤが7.67を出した。
中盤、カリッサがミスをした一方、ソーヤがフロントサイドの利点を活かした大きなラッピングターンとカービングで9.00を出し、カリッサをニード8.18に追い込んだ。

残り時間10分を切り、初優勝が目前となったソーヤ。コーチのマイクロことグレン・ホールも落ち着かない様子の中、カリッサがファイナル最大のセットにテイクオフ。前日に9ポイント台を3本出したヒートのようにクリティカルセクションでのパワフルなバックハンドターンの連続で9.40を返して逆転に成功した。

全てのラウンドでハイエストヒートスコアを出していたカリッサ。
SFでは今シーズンのここまでのハイエストにもなる19.00を記録するなどラグランで最も素晴らしいライディングを披露していた。

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実はカリッサのCT初優勝は2010年のタラナキ。当時17歳だったルーキーイヤーで、獲得した賞金の全てを地元のボードライダーズクラブに寄付したことが話題になっていた。
今回もそのクラブの一団が応援するために駆けつけていた。

「ヒートの大半は追い詰められていた。彼女が9ポイントを出した時、『波を見つけて、結果を出さなきゃ』と思ったわ。ソーヤーはイベントを通してずっと調子が良かった。彼女をとても尊敬しているし、今年本当に自分の形を見つけたんだと思う。この場所は、長い間ずっと私の心の中で特別な場所だった。2010年のここでの経験は、私のキャリアや、成功とはどのようなものか、そしてどのように生きたいかという私の考え方全てをを変えた。タラナキのコミュニティ、そしてここでのコミュニティに、毎日毎日足を運んでくれたことに対して、大きなマハロ(感謝)を伝えたい。愛とエネルギー、そしてマナは筆舌に尽くしがたいものであり、一生忘れることはないでしょう」

2シーズンの休暇を経て復帰したカリッサは、2023年以来となる優勝。
CT通算29勝はステファニーの34勝の次に多い記録になる。

ママのパワーは素晴らしい

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CTの50年の歴史において、母親としてイベントを制した選手はカリッサ、ハワイのメラニー・バーテルズ、アメリカの4xワールドチャンピオンのリサ・アンダーソンと3名のみ。
「母は強し」という言葉があるが、カリッサの今回の強さに表彰台ではイタロが「ママのパワーは素晴らしい」という名言を残していた。

「ママたちへ。もし望むなら、夢見ることを決してやめないで。2年前にツアーを離れた時、この感覚や、美しい場所で、美しい観客の前で、ビーチにいる家族に見守られながら、たった一人で完璧な波に乗るというこの機会をもう二度と得られないかもしれないと思っていた。その過程で自分自身をとても疑うようになった。だからこそ、この勝利は私にとって非常に大きな意味があるのだと思う。夫に感謝を伝えたい。彼なしでは、実現不可能だった。私たちが向かうあらゆる環境や場所に順応してくれている愛しい娘へ。もし彼女が意欲的でなければ私はやり遂げられなかったでしょう。彼女は私が持っていることさえ知らなかった強さを与えてくれたの。そしてここにいる父。私にとって、父と本当に原点回帰したような瞬間だと感じている。私たちの最初のCT優勝はここニュージーランドだった。だから父がここにいる中でそれを達成できたのは本当に最高。妹もここに来てくれたし、家にいる家族全員が本当に特別。この勝利を、昨年亡くなった友人のグレッグ・ブラウニングに捧げたい。彼は私がこれまで会った中で最も素晴らしい人間であり、私たちが目指すべき模範だと思う。彼は優しさと愛を持って生き、人に良く接していた。なぜなら、それが何よりも大切だから」

マーガレットリバーでレイキー、スナッパーロックスでステファニー、そしてラグランでカリッサとベテランの優勝が続く2026年シーズン。
しかし、ルアーナやソーヤ、アリッサなど若手の実力も確実に伸びており、シーズン前に予想されていた新旧の争いが良い形で顕在化し、ツアーに新たな熱狂を生み出している。

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強豪を次々と倒した20歳のソーヤ

(ソーヤ・リンドブラッド)
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2025年のミッドシーズンカットでCS落ちになったが、ウィメンズの選手数増加によってCSをスキップして2026年からCTに戻ったソーヤ。

まだ20歳のサンクレメンテ出身の彼女は開幕戦を除くと3位、3位、2位と素晴らしい結果を重ねており、キャリアタイのランキング5位に浮上した。

ラグランではステファニー、タイラーと二人のワールドチャンピオンを倒し、SFでは同じ南カリフォルニア出身のグーフィーフッターで少し先輩のアリッサを抑えてファイナル進出を決めていた。

「本当に良い一日だった。このイベントを締めくくるのに、これほど素晴らしいコンディションに恵まれたことに本当に感謝しているわ。ここ数週間は長かった。本当に長い間ここにいたような気がする。素敵な時間だった。この国が大好きよ。みんなとても親切で、ここニュージーランドでの時間は凄い楽しかった。今年は良いスタートを切り、残りのシーズンも楽しみ。私の順番は間違いなくすぐにやってくると感じている。本当に恵まれているわ」

イタロが優勝でランキングトップに立つ

(イタロ・フェレイラ)
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メンズサイドは前日にパーフェクト10を出して大きな話題になっていたヤゴの勢いをSFで止めたイタロがファイナルでモーガン・シビリック(AUS)を相手にエアーリバース、カービングとフロントサイドのアドバンテージでラグランをウェーブプールのように変え、序盤にリードしていたモーガンを追い抜いた。前日の9.00を上回る9.33を出し、トータル17.50で圧勝。
モーガンは最後に入った波に乗れず、チャンスを逃した。

「レフトの波、それも本格的なレフトの大会で勝てて本当に最高だよ。これまでもチョープーやパイプといったビッグウェーブはあったけれど、これほど完璧なレフトはなかったからね。『よし、この大会は自分のものにするぞ』という気持ちだった。凄い練習したし、多くの時間を捧げてきた。ここ2ヶ月間はツアーに出ていて、子供とも妻とも離れ離れだった。だから、『よし、このイベントに全エネルギーを注ぎ込む時だ』と自分に言い聞かせていたんだ。神様に全て感謝したい。ここに滞在し、この場に立ち、大会で優勝し、素晴らしい家族を持ち、自分の背後に美しい歴史があること。そして今もなお挑戦し続けている。それが僕の力の源さ。今、新しい人生を築いているところで、本当に最高だよ。パパの力ってやつさ、だろ?すごく幸せだよ」

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2025年のアブダビのウェーブプール以来の優勝を決めたイタロはランキングトップに立ち、次のエルサルバドル戦ではイエロージャージを着る。
また、ランキング上位はイタロ、ミゲル、ガブリエル、ヤゴとブラジリアンが並ぶなど今年のブラジリアンの強さは異常とも言える。

「素晴らしいイベントだった。このレフトの波を待ち続けていた。ニュージーランドに到着してからも、ここ2日間で波が上がるまで少しの間待たなければならなかった。いつも行っているライトの波とは違うタイプのサーフィンを見せることができて、本当に良かったし、楽しかった。この場所が本当に大好きになったよ。ここで波に乗り、仲間と過ごした時間は最高だった。また戻ってくるのが待ちきれないよ。ファイナルでは声援が聞こえてきて本当に嬉しかった。モーガン、良くやった。彼は一週間を通して素晴らしいサーフィンをしていたね」

(前日がピークになってしまったヤゴ・ドラ)
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蘇ったモーガンの強さ

(モーガン・シビリック)
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2021年のルーキーイヤーに大活躍してランキング5位になった後、翌年は一転してミッドシーズンカットでCS落ち。
ワイルドカードで出場する毎に上位に入るなど明らかにCTレベルながら、CSでは結果を出せずにようやく今年返り咲いたモーガン。

返り咲いた今シーズン序盤のオーストラリアレッグは全て最下位と新フォーマットにやられていたが、ラグランであの頃の強さが蘇った。

「この舞台に上がれて感謝している。素晴らしい経験だった。この2週間は最高だった。本当に良い国で、やることも見ることも沢山あるので、波がない時はぶらぶらしたり、探索したり、周りを見渡して、ただその瞬間を楽しんだよ。本当に充実した時間だったし、良い経験ができたと思う。今日は最高の波と最高のファイナルに恵まれた。イタロがあのモードでエアーをした時に競うのは難しい。ここ数年、多くの努力を重ねてきて、本当にこの舞台に戻りたいと願っていたんだ。今回の結果は自分が戻ってきたということを自分自身に証明できた。この場所に留まり、願わくば今年あと数回は良いパフォーマンスを見せたい。最高に嬉しいよ」

次の第5戦は6月5日〜15日にエルサルバドルで開催される『Surf City El Salvador Pro』

『Corona Cero New Zealand Pro』結果

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1位 イタロ・フェレイラ(BRA)
2位 モーガン・シビリック(AUS)
3位 グリフィン・コラピント(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)
5位 フィリッペ・トレド(BRA)、和井田理央(IND)、コール・ハウシュマンド(USA)、ミゲル・プーポ(BRA)

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ウィメンズ
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 ソーヤ・リンドブラッド(USA)
3位 アリッサ・スペンサー(USA)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
5位 ガブリエラ・ブライヤン(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、モリー・ピックラム(AUS)、キャロライン・マークス(USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Final Results
1. Carissa Moore (HAW) 17.90
2. Sawyer Lindblad (USA) 16.67

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Final Results 
1. Italo Ferreira (BRA) 17.50
2. Morgan Cibilic (AUS) 15.80

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Semifinal Results 
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) 15.34 DEF. Griffin Colapinto (USA) 12.20
HEAT 2: Italo Ferreira (BRA) 15.10 DEF. Yago Dora (BRA) 12.33

(黒本人志)

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