(僅か1ヒートでイエロージャージを手放すことになったルアーナ) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

波のオンオフに翻弄されたCT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』2日目

人口よりも羊の数の方が圧倒的に多いことで知られているニュージーランドで開催中のCT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』が現地時間5月17日に再開。

メンズR2の残り8ヒートの後、ウィメンズのR2が行われ、朝から夕方まで16ヒートが進行した。

会場のラグラン・マヌベイは公式2-4ftレンジ。
セットが入ればJ-Bayのレフト版とも言える完璧な波だったが、全体に波数が少なく、波のオンオフに翻弄されていた。
ヒートによっては風も悪く、いくつかの番狂わせもあった1日だった。

ネクストコールは現地時間5月18日の7時15分(日本時間同日4時15分)で20分後に開始予定。
なお、予想では明日以降サイズダウンが進み、次のウネリはウェイティングピリオド後半に届く模様。

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PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
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朝一番にハイエストヒートスコアを出したヤゴ

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大会2日目のハイエストを出したのは、オープニングヒートでルーキーのルーク・トンプソン(RSA)と対戦したヤゴ・ドラ(BRA)で、フロントサイドの利点を活かし、高さのあるエアーリバースのメイクで8.83を1本目にスコア。
2本目はまるでウェーブプールのような完璧なマヌベイのフェイスでバリエーション豊かなターンを披露。8.93を出してトータル17.76をまとめた。
ヒート中に乗った僅か2本の波でルークをコンビネーションスコアに追い込んで圧勝した。

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「本当に最高の気分だよ。レフトの波でしっかりパフォーマンスを見せられるなんて、まるでグーフィーフッターとしての『歴史的な権利の回復』のようさ。グーフィーフッターにとって、これは本当に素晴らしいこと。ここに来られて本当に嬉しいし、最高の場所だね。波だけじゃなくて、人々や大自然、全てに素晴らしいバイブスが漂っている。今週は本当に充実した日々を過ごせているよ。今日も楽しい波。波は程良くクリーンで掘れている。セクションが次から次へと続いていくんだ。様々なバリエーションを組み込んで、全てのターンをスムーズに繋ぎ合わせるように遊ぶのが楽しい。この波でサーフィンができて、自由でハッピーな気持ちさ」

ヤゴの他、この日はイタロ・フェレイラ、ミゲル・プーポがラウンドアップ。
初日にはギャビーとフィリッペ、ベテランのアレホがR3進出を決めており、16名中6名のブラジリアンが残っている。

(次はカノアと対戦するイタロ)
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金メダリストを倒したロボ

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本日のハイエストヒートスコアはヤゴだったが、シングルスコアはカウリ・ヴァースト(FRA)がヒート終了間際に出した9.00。
クリティカルセクションでのパワフルなフロントサイドターンの連続で、トータルでもこの日3番目のスコアだったが、ロボも最後にバックアップスコアを伸ばしていたため、この勝負はロボが僅差で勝利した。

「滑り出しが良くて、そこから徐々にリズムを作っていけたよ。その後の展開は正直あまり深く考えていなかった。最後、セットが入るのが見えて、『よし、いよいよ来たな』と思ったんだ。彼のライディングを見て『かなり良い波に乗ったな。自分もこのセットのどれかを絶対に掴んで、きっちりやり返さないと』とは思ったけれど、頭の中は本当にからっぽだった。ただいつも通りのサーフィンをして、正しいポジションに波を合わせることだけを意識していた。というのも、この波はタイミングを合わせることが一番重要なんだ。タイミングさえバシッと決まれば、後の動きは全て自然とついてくるものさ」

PHOTO: © WSL/Ed Sloane
PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
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(カウリ・ヴァースト)
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パリ五輪の金メダルマッチではカウリに軍配が上がっていたが、CTではマーガレットリバーでロボが勝ち、今回で2勝0敗。
今年こそは欲しいワールドタイトルに重要な勝負強さを見せたヒートだった。

その他、マルコ・ミニョ(FRA)、コール・ハウシュマンド(USA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
そして、日本の五十嵐カノアもラウンドアップ。

カノアのヒートの詳細は以下。

カリッサが残り、ステフが去る

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メンズの8ヒートが終わり、ウィメンズのR2が始まる頃には波数の少なさに加えて風も怪しくなってしまい、ヒートによってはポテンシャルがある波が極端に少なく、ケイトリン・シマーズ(USA)はヒートの大半で波を待ち、最後に3ポイントの波に乗っただけだった。

スナッパーロックスで表彰台に上がったステファニー・ギルモア(AUS)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)も不安定な波の餌食となり、このラウンドで敗退。

(ステフを倒したソーヤ)
PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
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一方、ステフを倒したソーヤ・リンドブラッド(USA)はトータル14.44をまとめ、カリッサ・ムーア(HAW)は今シーズン調子が良いレイキー・ピーターソン(USA)を相手に8.83を含むトータル15.33とシングル、トータル共にここまでのハイエストと圧倒的なスコアでQF進出を決めた。

幻想的な夕暮れ時のゴールデンアワーに重なったカリッサとレイキーのヒートは風が止んだものの、セットも止まってしまい、残り10分まで両者ノーライド。
1本目に6.50を出したカリッサが主導権を握り、最後に出した8.83の波はマヌベイのクオリティの高さを示すロングショルダーの波だった。

なお、レイキーとの対戦は今回で21回目。
カリッサが11勝目で一つ勝ち越した。

PHOTO: © WSL/Ed Sloane
PHOTO: © WSL/Rambo Estrada

「本当に長い間、波を待つことになった。レイキーも私も、ここまで戦術に縛られるようなヒートは本望じゃないわ。もっと純粋にサーフィンだけで勝負したかったというのがお互いの本音だと思う。彼女のことは心からリスペクトしている。もう10年以上も一緒にツアーを回ってきたけれど、今シーズンの彼女は本当に素晴らしいスタートを切っていた。だから、今回がすごくタフな戦いになることは分かっていた。本当に大好きな、尊敬するライバルよ。今回は波が味方してくれた。それに尽きるわ。私たちのヒート中に運良く風が弱まってくれたし、何よりこの時間帯が一日の中で一番大好きなの。最近の私のヒート前のウォーミングアップは、赤ちゃんを抱っこしてスキンシップをとることよ」

その他、モリー・ピックラム(AUS)、ガブリエラ・ブライヤン(HAW)、タイラー・ライト(AUS)が僅差でラウンドアップ。
ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、キャロライン・マークス(USA)も勝ち上がっている。

ライブランキングではガブリエラがカレントリーダーに立ち、ルアーナが2位に落ちている。
ルアーナの始めてのイエロージャージ着用は僅か1ヒートのみとなった。

(大人気のステフ)
PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
(モリーもヒート後に笑顔でファンサービス)
PHOTO: © WSL/Rambo Estrada

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round Two Results
HEAT 1: Crosby Colapinto (USA) 10.70 DEF. Jordy Smith (RSA) 9.40
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) 14.17 DEF. Alan Cleland (MEX) 10.50
HEAT 3: Gabriel Medina (BRA) 15.20 DEF. Eli Hanneman (HAW) 10.06
HEAT 4: Filipe Toledo (BRA) 15.66 DEF. Joao Chianca (BRA) 10.84
HEAT 5: Liam O’Brien (AUS) 11.97 DEF. Jake Marshall (USA) 11.46
HEAT 6: Morgan Cibilic (AUS) 14.33 DEF. Ethan Ewing (AUS) 10.00
HEAT 7: Rio Waida (INA) 15.20 DEF. Connor O’Leary (JPN) 13.44
HEAT 8: Alejo Muniz (BRA) 15.50 DEF. George Pittar (AUS) 14.84
HEAT 9: Yago Dora (BRA) 17.76 DEF. Luke Thompson (RSA) 10.34
HEAT 10: Marco Mignot (FRA) 13.16 DEF. Barron Mamiya (HAW) 9.50
HEAT 11: Cole Houshmand (USA) 11.67 DEF. Samuel Pupo (BRA) 10.33
HEAT 12: Leonardo Fioravanti (ITA) 12.83 DEF. Mateus Herdy (BRA) 11.74
HEAT 13: Italo Ferreira (BRA) 13.33 DEF. Seth Moniz (HAW) 9.73
HEAT 14: Kanoa Igarashi (JPN) 13.17 DEF. Joel Vaughan (AUS) 12.94
HEAT 15: Jack Robinson (AUS) 16.10 DEF. Kauli Vaast (FRA) 15.83
HEAT 16: Miguel Pupo (BRA) 12.83 DEF. Callum Robson (AUS) 9.90

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Round Two Results
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) 12.27 DEF. Erin Brooks (CAN) 10.50
HEAT 2: Alyssa Spencer (USA) 12.34 DEF. Caitlin Simmers (USA) 3.67
HEAT 3: Tyler Wright (AUS) 9.00 DEF. Luana Silva (BRA) 8.93
HEAT 4: Sawyer Lindblad (USA) 14.44 DEF. Stephanie Gilmore (AUS) 9.34
HEAT 5: Molly Picklum (AUS) 9.84 DEF. Vahine Fierro (FRA) 9.40
HEAT 6: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 12.80 DEF. Isabella Nichols (AUS) 11.50
HEAT 7: Carissa Moore (HAW) 15.33 DEF. Lakey Peterson (USA) 7.50
HEAT 8: Caroline Marks (USA) 14.63 DEF. Tya Zebrowski (FRA) 10.67

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round Three Matchups 
HEAT 1: Crosby Colapinto (USA) vs. Griffin Colapinto (USA)
HEAT 2: Gabriel Medina (BRA) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 3: Liam O’Brien (AUS) vs. Morgan Cibilic (AUS)
HEAT 4: Rio Waida (INA) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 5: Yago Dora (BRA) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 6: Cole Houshmand (USA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 7: Italo Ferreira (BRA) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
HEAT 8: Jack Robinson (AUS) vs. Miguel Pupo (BRA)

Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Quarterfinal Matchups
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 2: Tyler Wright (AUS) vs. Sawyer Lindblad (USA)
HEAT 3: Molly Picklum (AUS) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) vs. Caroline Marks (USA)

(黒本人志)

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