オーストラリア・ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台としたCT第3戦『Bonsoy Gold Coast Pro』は2日連続で進行。
今後の波予想を見ると数日後にはファイナルデーを迎える可能性がある。
現地時間5月2日のスナッパーロックスは前日よりサイズアップした公式4-5ftレンジ。風の影響が入りながらも世界屈指の地形により、ハイパフォーマンスなサーフィンと白熱した勝負が楽しめた1日だった。
なお、ウィメンズのR2、H3の最中に競技エリアから500メートル以内にサメが目撃されたため、ヒートが中断。選手たちと話し合った結果、明日のコンディション次第で中断した時点から再開するか、あるいは最初からやり直すかを判断すると発表されている。
近年、オーストラリアではシャークアタックが深刻な問題になっている。

PHOTO:© WSL/Andrew Shield

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メンズはベスト16が決定

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大会2日目はメンズがメインとなり、R2のH3からH16までの14ヒートが行われた。
日本の五十嵐カノア、コナー・オレアリーの結果は以下。
この日、一番の主役になったのは、唯一の9ポイント台となる9.50を出し、トータルでも18.00とパーフェクトに近いスコアをまとめたフィリッペ・トレド(BRA)
対戦相手のコール・ハウシュマンド(USA)も8ポイント台を出していたが、焼け石に水だった。
「ようやく、自分のサーフィンを解放できる本当に良い波に恵まれたね。パフォーマンスを見せるチャンスを沢山得られたことが凄い嬉しいよ。最初の2戦も調子は良くて自信もあったんだ。精神的にも肉体的にも、おそらく人生で最高の状態だった。ただ、その2戦では運が味方しなかっただけさ。何が起こるかについて、別にストレスは感じていなかったよ。たった2試合のことだからね。自分のプロセスを信じているし、自分の時が来るのは分かっている。今はただ、やるべきことを続けるだけだ。精神的に強くあれば、人生の他のすべてを導く助けになる。この1年は自分にとって本当に良い年だった。3人目の子供が生まれたし、ブラジルにも戻った。全てがうまく噛み合っていて、最高の気分だよ」

フィリッペにとって、スナッパーロックスはCTで最初に優勝した場所でもある。
当時、ブラジリアンの中で最も若い19歳だった彼は、ファイナルでジュリアン・ウィルソン(AUS)を相手に10ポイントを出し、トータルでもパーフェクトに近いスコアを揃えて優勝。
新スターの誕生と騒がれていた。
あれから2度のワールドタイトルを獲得し、バーレーヘッズで開催された昨年にはCT通算18勝目を決めた。
ライトのポイントブレイクにおけるレールサーフィンを再定義したフィリッペの進化はまだ止まらない。
ギャビーがモーガンの勢いを止める

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R1の勝利者インタビューでマーガレットリバーで優勝したGPことジョージ・ピター(AUS)に刺激を受け、全力でぶつかって世界1位の選手を倒すつもりと話していたモーガン・シビリック(AUS)
1本目の7.50は確かに勢いを感じさせたが、イエロージャージを着たガブリエル・メディナ(BRA)のマシンのような正確かつパワフルなターンには勝てなかった。
「2本の波は最高に気持ち良かった。波の形が本当にシャープで、こちらの出番を待ってくれているような感じ。思い切り叩き込めたね。数日間の予報も凄い良さそうだし、ワクワクしているよ。ビーチにあんなに沢山の人がいてくれるのは素晴らしいね。サーフィンはみんなにとって大きな意味を持つもので、ライフスタイルそのもの。自分にとっては仕事だけど、誰もが楽しめるライフスタイルでもある。海で楽しんでいるだけで、みんなが喜んでくれるっていうのは、なんだか不思議な感じもするけど、全ての愛とサポートに感謝しているよ。サーフィンはそれを受けるに値する本当に楽しいスポーツだからね。自分自身、サーフィンの大ファンだし、その一員として変化を与えられる立場にいることを幸せに思う。自分には大きな使命がある。それを果たせれば良いね。このまま突き進むよ、本当に楽しい」
ギャビーとモーガンの対戦成績はこれで5ヒート連続でギャビーが勝利。
モーガンがCTで生き残るには、まずこの高い壁を乗り越えないといけない。



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GPに刺激されたオージー

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モーガンはギャビーの前に倒れたものの、GPを始め、イーサン・ユーイング、初めてカノアを倒したリアム・オブライエン、ロボことジャック・ロビンソンがラウンドアップ。
更にモーガンと同じ返り咲き組のカラム・ロブソンは今シーズン初のR2でワールドチャンピオンのヤゴ・ドラ(BRA)を2本の7ポイント台で倒し、5名のオージーがベスト16に残った。
「去年、ジョージと一緒にCSを回って、自分たちの実力がどれほどのものかというのを間近で見てきたんだ。結局、みんな同じ人間なんだよね。彼が前回の大会で最後まで勝ち進んで、素晴らしい結果を残したのを見て、オーストラリア勢、特に若いメンバー全員の心に火がついたよ。ブラジル勢のヤゴやギャビーみたいに、憧れの対象になるようなハイレベルなサーファーたちが沢山いるけど、彼らと実際に対峙して、ジョージみたいに一歩も引かずに戦えるって証明されたわけだから。彼は本当に多くの王者を倒したんだ。自分たちだってやれるんだっていう刺激になったし、この新しいオーストラリアの世代の一員であることを誇りに思うよ。かかってこいって感じだね、さあ行こう!」

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新フォーマットになった今年はファンにとって面白いカードが増えているが、R3ではギャビーとフィリッペが対戦。
また、イタロとイーサン、ロボとレオ、サミュエルとミゲルのプーポ兄弟対決も待っている。
マルコとカウリのフランス対決、GPとリアムのオージー対決も面白くなりそう。
今イベントのダークホースになりそうなジェイク・マーシャル(USA)、マテウス・ハーディ(BRA)にも注目したい。

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ガビーがサリーを圧倒

3ヒートだけ進行したウィメンズのR2は、ガブリエラ・ブライヤン(HAW)、ナディア・エロスタルベ(EUK)が勝利。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キャロライン・マークス(USA)がここで敗れた。
3ヒート目のケイトリン・シマーズ(USA) vs ヴァヒネ・フィエロ(FRA)のカードは冒頭でもお伝えした通り、サメ目撃により中断され、翌日以降に持ち越された。
エアーまでメイクしたサリーとのハードなゲームを制したガブリエラは、イエロージャージにふさわしいパワーハックで8.83を含むトータル16.66をスコア。
大量のスプレーを上げ続けていた。
「スナッパーで誰もいないラインナップを独占できるなんて、本当に楽しかったわ。いつもは膝くらいの波を20人くらいのサーファーと取り合っているので、唖然としたわ。波を選び放題だったのが最高。最後に乗った波は、ここで経験した中で間違いなく一番美しいラインナップだった。もっと激しく攻めることもできたけど、自分のサーフィンをみんなに見せることが今年の目標。完璧なコンディションのスナッパーでサーフィンするなら、それは難しくないわ」

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ネクストコールは現地時間5月3日6時45分(日本時間同日5時45分)で20分後にメンズR2のH3から開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM Men’s Round Two Results
HEAT 1: Marco Mignot (FRA) 13.40 DEF. Barron Mamiya (HAW) 13.17
HEAT 2: Kauli Vaast (FRA) 15.16 DEF. Jordy Smith (RSA) 13.40
HEAT 3: Italo Ferreira (BRA) 12.50 DEF. Luke Thompson (RSA) 10.66
HEAT 4: Ethan Ewing (AUS) 15.50 DEF. Rio Waida (INA) 13.44
HEAT 5: Jake Marshall (USA) 15.83 DEF. Crosby Colapinto (USA) 12.17
HEAT 6: Mateus Herdy (BRA) 15.33 DEF. Griffin Colapinto (USA) 14.00
HEAT 7: George Pittar (AUS) 14.47 DEF. Alejo Muniz (BRA) 9.00
HEAT 8: Liam O’Brien (AUS) 14.67 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 13.53
HEAT 9: Callum Robson (AUS) 14.60 DEF. Yago Dora (BRA) 11.50
HEAT 10: Connor O’Leary (JPN) 15.83 DEF. Joel Vaughan (AUS) 10.10
HEAT 11: Jack Robinson (AUS) 15.07 DEF. Alan Cleland (MEX) 7.33
HEAT 12: Leonardo Fioravanti (ITA) 14.33 DEF. Seth Moniz (HAW) 10.67
HEAT 13: Gabriel Medina (BRA) 15.56 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 10.17
HEAT 14: Filipe Toledo (BRA) 18.00 DEF. Cole Houshmand (USA) 14.87
HEAT 15: Samuel Pupo (BRA) 12.54 DEF. Joao Chianca (BRA) 9.00
HEAT 16: Miguel Pupo (BRA) 11.60 DEF. Eli Hanneman (HAW) 6.77
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM Women’s Round Two Results [Heats 1 – 2]
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) 16.66 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 13.60
HEAT 2: Nadia Erostarbe (ESP) 14.67 DEF. Caroline Marks (USA) 13.93
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM Women’s Round Two Remaining Matchups [Heats 3 – 8]
HEAT 3: Caitlin Simmers (USA) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 4: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Stephanie Gilmore (AUS)
HEAT 5: Molly Picklum (AUS) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 6: Isabella Nichols (AUS) vs. Sawyer Lindblad (USA)
HEAT 7: Lakey Peterson (USA) vs. Carissa Moore (HAW)
HEAT 8: Luana Silva (BRA) vs. Tyler Wright (AUS)
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM Men’s Round Three Matchups
HEAT 1: Marco Mignot (FRA) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 2: Italo Ferreira (BRA) vs. Ethan Ewing (AUS)
HEAT 3: Jake Marshall (USA) vs. Mateus Herdy (BRA)
HEAT 4: George Pittar (AUS) vs. Liam O’Brien (AUS)
HEAT 5: Callum Robson (AUS) vs. Connor O’Leary (JPN)
HEAT 6: Jack Robinson (AUS) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 7: Gabriel Medina (BRA) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 8: Samuel Pupo (BRA) vs. Miguel Pupo (BRA)
(黒本人志)























