サーフショーツの季節! reference : The history of surfing

サーフショーツの選び方とトリビア

シリーズ「おいらはサーファーの味方」⑫

さあサーフショーツの季節がやってきました。サーフィン用ショートパンツ別名サーフトランクスとも海パンともいいますね。オーストラリアではボードショーツ。ここ数年で急激に進化したサーフグッズの一つでもあります。進化してすごく履きやすくなりました。昔はお尻や太ももが擦れて赤く「かさぶた」になったりしたものですが、今のサーフショーツはどんどん進化して、ついに縫い目の無いシームレスなハイテクショーツも登場しています。
さて、あっという間に7月ということで、サーフショーツの作法とトリビアを書いてみました。おつきあいください。

サーフショーツの元祖

カリフォルニアのサーフショーツの元祖はハンティントンにあったキャンバス・バイ・ケティンという帆布店がルーツ。ある日、のちに全米チャンピオンになるコーキー・キャロル少年が、「毎日サーフしても破れないショーツを作って欲しい」とその店の主人ウォルターに頼んだのです。そこでウォルターは帆布を使い三重のステッチという頑丈なショーツをコーキーのために作りました。これがサーフショーツの誕生です。評判は口コミで広がり、やがて世界中のサーファーに『ケティン』というブランドが広く知れ渡りサーフショーツという言葉が世の中に浸透していった。

サーフショーツの選び方

サーフショーツといえども素材も違えばブランドも丈の長さもいろいろです。そこでなにを購入の判断基準にすればいいかをすこしアドバイスします。

両生類型ショーツ

サーフショーツを選ぶときに注意したいのが両生類型ショーツの存在です。つまり海用でもあり陸上用でもありというショーツが存在しているんです。使い方はそれぞれご自由にという感じだけど、その違いを見極めるときのポイントが腰ポケットの存在です。通常のズボンのように腰にポケットが付いているサーフショーツは陸上用と判断していいでしょう。いやむしろ陸で使用するべきです。ポケットにスマホとかを入れっぱなしにしてパドルアウトなんて悲劇が起きてしまうからです。

クラシックとハイテク

テクノロジーの進化はサーフショーツにも革命を起こしています。シームレスという縫い目の無いハイテクのショーツは、生地そのものが布というよりも特殊素材のシートでそれぞれのパターンを圧着で接合しショーツとしています。軽量ではき心地も良いししかもストレッチ。水分をあまり吸収しないから海から上がればみるみる乾いてしまう。これは実際に体感してみるとその高性能がよくわかります。
でもやはりクラシックな雰囲気のショーツが好きというサーファーも多いです。コットンやナイロン製でミシンによる縫製という、昔から変わらないスタイルのサーフショーツも外せません。でもコットン100%は濡れると乾きにくいし、はき心地も良いとは言い難い。だからサーフィン用として購入するならナイロンのような化繊を選んだほうが無難ですね。コットンのショーツは陸上用として使いましょう。

ハイテクショーツ、シームレスつまり縫い目なしでストレッチ、軽いそして速乾。海に浮かぶゴミは、ピックアップしてワックスポケットへ。写真:李リョウ

ワックスポケット

サーフショーツでマストなのがワックスを入れるポケット。ポケットはたいてい右側の太ももかお尻のところに付いています。ドレイン(水抜き)の構造がしっかりしているかもポイントです。またゴムループが付いていると鍵やフィンスクリューが結べて便利。海に浮かぶプラゴミを拾うためにポケットは大きいサイズを選びましょう。

海にプラゴミが浮いていたら拾ってワックスポケットへ、これサーファーの常識。写真:李リョウ

ショーツの丈(長さ)もいろいろ

サーフショーツは長くなったり短くなったり。80年代前半まではホットパンツみたいに短かったけれど、長い丈(たけ)がとつぜん流行りだして、どんどん長くなり一時は膝が隠れるほどにまでなりました。一般的にサーフショーツの無難な丈は膝くらいまでの丈ですね。今年僕が購入したショーツの丈は44cm。数年前に買ったものは53cm、トレンドを考えるとやや短くなっていく傾向があるようです。だから購入するときは丈の長さ50cmを目安にするといいです。身長175cmの僕の場合、長いショーツが欲しければ50cm以上、短いのがよければ50cm以内となるかな。ちなみに2年前のミック・ファニングモデルの丈は50cmでした。でも昔と違って今のサーフトレンドって、サーフボードもばらばらファッションもばらばらという時代。僕もその日の気分で違う丈のショーツを履いています。ちなみに一番短いショーツの丈は43cm。

縫製

「俺はやっぱりクラシックがいい」とこだわるならば三重ステッチがクールでしょう。二重ステッチがダメなのかというとそんなことないです。でも三重ステッチが発するスパルタンなオーラは説得力がありますね。10年くらいは楽勝に使えそうな感じがします。はき込んで自分の体の一部になったようなショーツは愛着を感じます。

これパタゴニアが海用プロダクツを作り出したころの初期の製品。三重ステッチで生地も分厚い、通算17年くらい使ってるけどまだ現役です。撮影:李リョウ

紐がしっかり結べるか?

ウェストを締める紐は海の中で緩むことがあります。ハイテク素材はこの紐にも及んでいて各ブランド工夫をこらしていて緩みません。紐も購入するときのチェックポイントですね。

着こなし

サーフショーツは腰で履くのではなく、お尻で履くというのが正解です。試着のときはそのポイントに注意しましょう。ハイテク素材はウエストの伸縮がほとんどないけど、クラシックな素材は水を含むと若干伸びることもあります。

エコフレンドリーか?社会貢献か?

リサイクルポリエステルなどを使用したサーフショーツが市場に登場しています。さらにフェアトレード製品というのも有ります。それは発展途上国で作られた製品のその工場や従業員の労働環境が良くなるように配慮する認証制度です。フェアトレードの製品は購入するだけで社会貢献につながります。

フェアトレードUSAの認証マーク https://www.fairtradecertified.org

裏技

ショーツを大きめにルーズに履きたい人は、ウエストの部分を詰めるという裏技がありますが知っていますか?ショーツの左右のウエストを少しつまんで縫ってしまうんです。実際に海で使ってみたらサイズが大きすぎたなんて場合にこの裏技が使えます。ショーツをルーズに履きたい外国のサーファーが使う裏技でもあります。

「ちょっと大きかった〜」そんなショーツあるでしょ〜?ウエストをちょっとだけ手縫いするんです。撮影:李リョウ

李リョウ

 

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