男女の賞金格差について物議を醸した2018年プロジュニアイベント優勝者の写真。WSLは翌2019年から男女の賞金同額化に踏み切った。 Photo: WSL / KELLY CESTARI

WSLイベントの男女賞金格差がSNSで拡散!?

記事冒頭の写真は、先日南アフリカのバリトで開催されたプロジュニアイベントの男女優勝者の一枚。この写真がSNSで物議を醸しています。

その理由は、メンズ優勝者の優勝賞金が8,000ランド(約6.5万円)に対し、ウイメンズ優勝者の優勝賞金がメンズの半分となる4,000ランド(約3.2万円)であるため。

あらゆるスポーツ界で叫ばれている男女格差。その一つが賞金格差である事から、「サーフィン界の賞金格差はひどい」といった感じでSNSで拡散されることになりました。

この騒動を受け、WSL(ワールドサーフリーグ)は公式サイトにて声明を発表しました。

問題となっている同イベントは当初、メンズ32名、ウイメンズ16名が参加予定となっていました。
しかし、欠場サーファーが出た事からメンズ24名、ウイメンズ14名での開催となった結果、賞金格差が発生することになったのです。

おそらく上記コメントを見る限り、何に対してコメントをしているのか良く分からない方が大半だと思います。男女で賞金が倍も違う点こそ、SNSで拡散された理由ですから。

しかし、CTイベントの賞金に関して男女格差を解消したWSLによる男女平等の考え方を知る事で、発表された声明の意味が分かります。

CTイベントにおけるメンズ優勝賞金は10万ドル、ウイメンズの優勝賞金は6万ドル。この額だけ見ると、男女格差が存在すると思われるでしょう。

なのですが、賞金総額を出場サーファー数で割った一人辺りの平均は同額となるので、男女平等としているのです。

男女平等の判断基準は難しく、WSLの判断基準も十分に理解できます。ただし、スポーツによっては男女の優勝賞金を同額にする動きが進んでいるので、今後WSLが判断基準をシフトさせるのか注目が集まります。

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