東京五輪のメダリスト Photo: Yasuma Miura

2024年パリオリンピックのクオリファイプロセスが決定!

5月31日、国際サーフィン連盟(ISA)は2024年パリ五輪のサーフィン競技のクオリファイのプロセスを公開した。
なお、パリ五輪サーフィン競技の会場はタヒチのチョープーで行われる。

ベースは東京五輪

2024年パリ五輪のサーフィン競技のクオリファイのプロセスは基本的に東京五輪と同じシステムを使用する。

大きな変更点としては、東京五輪での一つの国で男女2名ずつが上限という出場枠から、2022年、2024年のWSG(ワールドサーフィンゲームス)で国別優勝を果たせば、3名に拡大される可能性がある。

概要は以下。

・男子24名、女子24名。

・各国オリンピック委員会(NOC)ごとに、男女各2名のサーファーが上限。
しかし、2022年、2024年のWSGの優勝チームにはこの制限に例外が設けられ、1つの出場枠が獲得できる。

・2024年パリオリンピックのクオリファイの優先順位は8つあり、東京五輪同様にトップはCTの上位選手。
東京五輪のクオリファイプロセス同様、階層順で決定される。

・それぞれの国内連盟によって代表チームに選ばれた全てのサーファーは、オリンピック出場資格を得るために、2023年と2024年のWSGに参加する必要がある。
資格要件の最終的な詳細は、ISAとIOCによって検討されている段階。

クオリファイの優先順位

1. 2023年CTの上位選手、男子10名、女子8名。

2. 2023年WSGの大陸別に選出された男女各4名。
 アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの男女各上位入賞サーファー。

3. 2023年パンアメリカンゲームスの男女各1位。

4. 2024年WSGの男子1位〜5位、女子1位〜7位。

5. 2024年WSGの男女別の優勝チーム。
 1国2名の枠に関係なく、それぞれの国(NOC
に1名ずつ出場権が与えられる。

6. 2022年WSGの男女別の優勝チーム。
 1国2名の枠に関係なく、それぞれの国(NOC)に1名ずつ出場権が与えられる。

7. 開催国枠。
 開催国であるフランスは、上記の階層ですでに埋まっている場合を除き、男女各1名の枠が保証されます。
フランスの選手がクオリファイした場合、その枠は2024年WSGの参加資格のあるサーファーの中で最もランクの高い選手に割り当てられる。

8. ユニバーサリティ枠。
 今回初めて資格を有するNOCに男女各1名の出場枠が与えられる。
これらの出場枠の資格基準については、チョープーの波の性質が特別に考慮される。
このカテゴリーに適格なサーファーがいないと判断された場合、選手枠は2024年WSGから最高ランクの適格なサーファーに再配分される。
この枠の完全なプロセスと選考基準は、後日IOCによって通知される。

なお、ISAはIOCおよびオリンピック・ソリダリティーと協力し、資格のあるサーファーや資格の可能性のあるサーファーにタヒチの波での経験を最大限に生かす機会を提供するため、大会開催までにタヒチでの特定のトレーニングキャンプを組織する予定。

2022年WSGはハンティントンビーチでの開催が決定

(ハンティントンビーチ)
Photo: ISA / Ben Reed

ISAは今回の選定基準と同時にクオリファイの優先順位、6位の2022年WSGの開催地をカリフォルニアのハンティントンビーチにすると公表した。
開催期間は2022年9月17日〜24日。

ハンティントンビーチでのISAイベントの開催は1984年、1996年、2006年のWSG、2005年、2018年、2019年のワールドジュニアに続き、7度目となる。
「Surf City USA」と掲げるこの街はイベントを大歓迎している。

なお、東京五輪のクオリファイに関係したWSGは2019年の宮崎と2021年のエルサルバドルだった。
2021年はフランスが国別金メダルを獲得して次の2024年パリ五輪開催に向けて同国のサーフィンの強い伝統が浮き彫りにされていた。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

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