「どんな志田の波でも対応できるように」大原洋人ら五輪サーフィン日本代表会見

東京五輪の開幕を18日後に控え、サーフィン日本代表の選手達がオンライン記者会見に応じ、大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路が参加し、五輪への想いを語った。海外で移動中のため、急遽欠席となった五十嵐カノアは後日単独会見が行われる予定だ。以下会見より抜粋して紹介する。


「どんな志田の波でも対応できるように」大原洋人

「今はなるべく試合会場でサーフィンするようにしています。スタートまで20日以上あるので、より今の志田の波にあう板やフィンを変えながらどれが一番いいのか探っている状況です。」

「オリンピック波のサイズ感もどうなるかもまだわからない。どういう地形でどういう場所で波が割れるのか、毎日風向きも違うしうねりの向きもちがう。潮の満ち引きで波のコンディションも変わっているので、どんな波でも対応できるようにしています。」

「五輪を獲得するまで辛さはなかった。追いかけているような状況だったので、できるだけ練習してトレーニングして自分のできる最大値を少しでも高めていくということを世界戦まで重視してやっていた。その結果、試合で最大値を発揮できたヒートもあって、五輪代表はそれで勝ち取れたものだったのでよかった。」

「地元の人からは、凄くオリンピックを楽しみにしていたり、応援しているよと声かけてくれている人が、代表が決まる前より増えて、凄く期待してもらえていると感じます。世界戦の時は、地元の選手が1人でもでられたらいいと思っていたのでまず勝ち取れたのが嬉しかったです。」

「両親には、サーフィンを始めてから今まで、サーフィンを全力でやれるような環境を常に作ってきてくれて感謝しています。お姉ちゃんはお互い選手として海外や国内の試合に出ていて、どっちかが結果出せば負けたくないという気持ちになり、お互いを高めあってる。お姉ちゃんが世界チャンピオン取った時は”自分より先になったな”という気持ちもあって、だからこそオリンピックに出たい気持ちが強くなりました。」

「多くの人の前でサーフィンするのが大好きなので、より多くの人の前でやりたいという気持ちはありますが、今はこういう状況なので1人でも多くの人に見てもらえれば嬉しいです。」

「どこで生まれたかは関係ない、どの方向を選んでもサポートしてくれる人は絶対に出てくる」前田マヒナ

「いつもはハワイで練習しているけど、今はオリンピックのために普段とは違うスケジュールで練習をしています。今は日本の知り合いにジムを借りて、キッドさん(ジナツチカ・ナチュラルの師匠)のトレーニングをオンラインで受けています。」

「私自身はそんなに軽くもないし、身長も日本の女子の中では高い方。ハワイでは重いとレールサーフィンでスプレーも飛んで良いけど、日本では軽くて速さのあるサーフィンも大事。そのためにランドトレーニングではスピードと機敏性を意識しています。」

「ジャパンオープンで優勝するとも、オリンピックの代表になれるとも思っていなくて、自由にやっていました。私は星占いが好きで、知り合いに”これから水瓶座の時代になる。自分の願うことはあまり口にしない方がいい”と言われました。実際ジャパンオープンの時もそれで勝てたので。自分のプレッシャーをかけるとうまくできないから、オリンピックに向けてもプレッシャーをかけないでいくつもりです。」

「五輪内定が決まった時は嬉しくて、人生で大きい目標を達成したという気持ちがありました。一方で、オリンピックの代表になったことはそんなに大きいとは思わないんです。試合はこれからですし、周りの人には人生変わるんじゃないの?と言われるけど自分は一つの試合と捉えてます。オリンピックだからと特別視しないで一つ一つの試合をちゃっとやっていきたいです。」

「(様々なバックグラウンドを持った五輪日本代表選手について)私も悩んでいたことがあるので、ルーツを2つ3つ持ってる人を応援したいです。大切なことは自分が目標を達成するためにどこまでできるか。自分は世界一のサーファーになるために何ができるかをずっと考えていました。ハワイの人に嫌われるかな、日本の人はサポートしてくれるかなという不安は勿論ありましたが、結局他人のことを考え過ぎるとうまくいかない。どこで生まれたかは関係ない。どの方向を選んでもサポートしてくれる人は絶対出てきます。」

「コロナ禍で悲しいニュースが多いなか、自分が頑張る姿を見せることでみんなが嬉しい気持ちになってくれたら」都筑有夢路

「オリンピックで注目しているのはカリッサ・ムーア。オーストラリアレッグとサーフランチで一緒にまわってみて、やっぱりカリッサすごいなって思うことが多かった。オリンピックでも絶対やってくるだろうと思ってます。」

「CTに参戦するなかで、メンタルを試合にもっていく方法が自分はトップ選手に比べてまだまだだと思いました。他のCT選手をみていると、試合にむけて自分をON FIREさせるのが凄い上手。」

「ただ、海の中で戦うのは自分。相手にどうこうというのはないので、プレッシャーに負けず自分のサーフィンを披露していくことが大事。プレッシャーにまけないように、試合前のルーティン、砂浜で目をつぶって”自分ならできる”と言い聞かせてます。」

「エルサルバドルではじめてチームジャパンとして動いて、結局チームだけどみんなライバルというのが、自分の感情をコントロールするのが難しかったです。選ばれなかった選手の気持ちも凄いわかるので、2人の気持ちも背負ってその分頑張りたいです。」

「オリンピックに対しては金メダルを取りたいという思いが一番ですが、コロナ禍で悲しいニュースとかが多いなか、自分が頑張る姿を見せることでみんなが感動したり嬉しい気持ちになってくれたら嬉しいです。」


サーフィンが初めて五輪競技となる東京オリンピックの開幕までいよいよカウントダウン。本番に向け調整を進めている波乗りジャパンの活躍に期待だ。

(THE SURF NEWS編集部)

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