PHOTO:© WSL / Cestari

ケリー・スレーター49歳!GOATな存在であり続ける理由

1972年2月11日生まれのケリー・スレーターが49歳の誕生日を迎えた。

1990年にデビューして以来、11度のワールドタイトル(その中に20歳の最年少記録と39歳の最年長記録も含まれる)と55回のCT優勝を決め、その他にも数々の記録を持っている。
そして、30年経った今でも現役の選手として活躍しているのだ。

「Greatest Of All Time」を頭文字を取った『G.O.A.T』の称号を与えられたのはサーフィン界でケリー以外いないし、これからも出る可能性は極めて低いだろう。

数字で見る『G.O.A.T』

(2011年に39歳で11度目のワールドタイトルを獲得)
PHOTO:© ASP

数々の記録を持つ『G.O.A.T』だが、最も誇れるのは11度のワールドタイトルだろう。
これは55回のCT優勝を含め、ギネス世界記録にも登録されているそうだ。

また、55回のCT優勝には11カ国6大陸での優勝が含まれる。
最も多く勝利をおさめた国はオーストラリアで13回。
その内、ゴールドコーストで6回、ベルズで4回。
共に最多優勝記録だ。

他のスポーツアイコンと比較すると彼の偉業が更に際立った。

タイガー・ウッズはPGAプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを10回受賞。
ウェイン・グレツキーはNHLのハートトロフィーを9回獲得、モハメド・アリはボクシングのヘビー級チャンピオンを9年間も防衛した。
最近ではNFLのトム・ブレイディが7度目のスーパーボウル優勝を果たした。

『G.O.A.T』とメディア

古くからのファンならご存知の通り、アメリカの人気ドラマ「ベイウォッチ」にジミー・スレイドとしてレギュラー出演。
共演した某有名女優との恋の噂も大きな話題になり、その知名度はサーフィン界だけではなく、全米、そして世界中に浸透した。

雑誌関係ではピープル誌の「50 Most Beautiful People」に選ばれたり、GQ誌の「25 Coolest Athletes」にランクイン。
ロブ・マチャド、ピーターキングと「THE SURFERS」というバンドを結成していたほどの音楽好きでもあり、親友のジャック・ジョンソン、パールジャムのエディ・ヴェダーなどとも共演している。

(ジャック・ジョンソンと共演するなどステージ経験も多数)

世界最高の人工波を開発した『G.O.A.T』

2015年の年末にはカリフォルニア内陸部のレモーに建設した世界最高のウェーブプール「サーフランチ」を公開。
常に変化する『G.O.A.T』の頭脳、想像力と技術的な知識を活かし、科学者やエンジニアのチームと共に約10年の歳月を費やして開発したこの施設がウェーブプールを全く違う次元のレベルに引き上げた。

ビジネス界の『G.O.A.T』

(スレーターデザイン)
PHOTO:© WSL / Ryan Foley / Slater Designs

全盛期からビジネス面でも『G.O.A.T』ぶりを発揮していたケリー。

最近ではサーフボードブランド「Slater Designs」、アパレルブランド「Outerknown」が成功を収めている。
両ブランド共に環境に配慮した製品作りを心がけており、それがサーフィン業界全体のトレンドにもなっている。

ちなみに49歳になっても現役選手のケリーは才能と共に人一倍食生活に気を配っている。
それは度々’健康オタク’とも称されるほどだ。

一般サーファーでも脂肪や糖を減らして野菜や魚を中心としたバランス良い食事を心がけ、過度のアルコール摂取を止めるなど日々の生活で改善できることは多々ある。

『G.O.A.T』が10年後も今のようなサーフィンを続けているか?
多くの人が「YES」と答えるだろう。

参考記事:Kelly Slater At 49, See How He Stacks Up Against Other Sports Greats

(空海)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。