Photo: ISA / Ben Reed

『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』出場全選手が決定、最多参加国数は記録更新!

カリフォルニアのラホヤに拠点を持つ世界最大のアマチュアサーフィン団体ISAが9月7日〜15日に宮崎・木崎浜で開催される『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』の全ての参加国と出場選手を発表。

日本が団体で金メダルを獲得した昨年の田原大会の42カ国を上回る55カ国、240名のサーファーが参加する。これは2017年フランス大会の47カ国を上回る最高記録になる。更にウィメンズの参加人数が田原大会の93名から103名に増加して全体の43%を占める。

参加選手は個人、団体のメダルの他、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの4地域の選手は男女共に1枠の2020年東京オリンピック出場資格をかけて戦うことになる。

5カ国が初出場 世界に広がるISAの輪

アメリカ領サモアのリアム・ウィルソン
Photo: John Hook

アメリカ、オーストラリア、日本、フランスなど、毎年メダル争いをする強豪国は今年ももちろん参加。さらに、今回の宮崎では、アメリカ領サモア、レバノン、モルディブ、スリランカ、タイの5カ国が初参加する。

今回、ISAに新たに加盟して初参加となるアメリカ領サモアはメンズ1名のみ、18歳のリアム・ウィルソンが出場。
アメリカ領サモアでは国内でサーフィンを成長させるために全国大会のスケジュールを作成している。

以上の5カ国の他にも最大参加人数の6名に届かないようなサーフィン後進国が多く参加しているが、それは「参加することに意義がある」というオリンピックの精神に則り、自国のサーファーに影響を与えることにもなる。
ISAでは金銭的に恵まれない国の選手に対して奨学金制度も用意されており、サーフィンで人生を変えた選手も存在するのだ。

『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』チームリスト:
https://isasurf.org/wsg/2019/en/teams/

ミャンマー(SAM)の取り組み

5月にミャンマーで開催されたSUP大会
Photo: SAM

その他、東南アジアのミャンマーがISAに加盟して、ISAは108カ国に加盟国を増やした。
これは世界中の全ての大陸、特にサーフィンが伝統的ではない国でもスポーツとして成長させるISAの取り組みが年々理解されていることの証明でもある。

ミャンマーでは、『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』こそ出場しないが、今年後半にフィリピンで開催される東南アジア大会に初めて選手を派遣する。
5月に開催されたスタンダップパドルのナショナルチャンピオンシップには32名が参加した。

ミャンマーでは南西部のビーチリゾート「Ngwe Saung」を拠点にしたサーフィン、スタンダップパドルなどのウォータースポーツを促進する前向きなコミュニティにより、2018年から8歳〜17歳の30名をトレーニングしている。
長期的な目標として国際大会に参加する代表選手を育て、チームを作る予定だ。

2020年東京オリンピック選手選考

サリー・フィッツギボンズ
Photo: ISA / Ben Reed

『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』は2020年東京オリンピックの選手選考に直接関係する2番目のコンテストでもある。

2020年東京オリンピックの選手選考の優先順位は、2019年CTランキング、2020年ISAワールドサーフィンゲームス、2019年ISAワールドサーフィンゲームス、2019年パンアメリカン競技大会の順番で、すでに2019年パンアメリカン競技大会は終了している。

また、’オリンピックに出場する意思があるならば、代表として指名された場合、必ず参加しなければいけない’ というルール上、選手選考に関係ないアメリカ大陸の選手を含め、CT選手が多くの参加するのが今回の宮崎大会の特徴。

コロへ・アンディーノ、コナー・コフィン、ケリー・スレーター、イタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナ、ライアン・カリナン、ジュリアン・ウィルソン、オーウェン・ライト、キャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、コートニー・コンローグ、ステファニー・ギルモア、サリー・フィッツギボンズ、ニッキ・ヴァン・ダイク。
他にも自国を代表してCT選手が出場する。

昨年、1990年以来、28年ぶりに日本で開催された田原大会で個人金メダルを獲得したアルゼンチンのサンティアゴ・ムニーツ、オーストラリアのサリー・フィッツギボンズの他、日本の団体金メダルに大きく貢献した五十嵐カノア、村上舜も参加。

また、2019年パンアメリカン競技大会で優勝して暫定的ながら代表の枠を手に入れたルーカ・メシナス、ダニエラ・ローザスはペルー代表として参加する。

(空海)

★THE SURF NEWSは『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』のオフィシャル・メディアパートナーとして協力しています

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