Photo: BSR Resort

テキサス・WacoのBSRウェーブプールが一時閉鎖。利用者が”脳を食べるアメーバ”感染で死亡。

テキサス州・Wacoに今年オープンしたウェーブプール「BSRサーフリゾート」を利用した、ファブリジオ・ステイビル氏(29歳・ニュージャージー州)が利用後まもない9月21日に死亡。

死因は、「フォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)」という単細胞生物への感染とされ、感染経路として疑いのある「BSRサーフリゾート」は9月28日から自主的にプールを閉鎖。

現在、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がBSRにてフォーラーネグレリアの調査を進めている。

“脳を食べるアメーバ”フォーラーネグレリア

フォーラーネグレリアのコンピュータ再現画像 Photo:CDC

フォーラーネグレリアは、“脳を食べるアメーバ”として知られる致死性の単細胞生物。

CDCによれば、このアメーバは湖・川・温泉などの暖かい淡水に生息しており、まれに塩素が不十分なスイミングプールや水道水でも見つかる。アメーバは鼻から吸引され、鼻に入ると脳に行き、致死的な原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)を引き起こすという。

例えば、そのような場所で水泳などをすると、通常1~9日程度で症状が出始め、症状がでてから1~18日以内に死亡する確率が高いとされている。

1962年から2017年までに、143名の感染が報告され、生存者は4名のみだという。2008~2017年までに感染した34名のうち、30名がレクリエーション用水から、3名が汚染水道水による鼻洗浄、1名は汚染水道水を使用した玩具により感染した。

ウェーコ・マクレナン郡公衆衛生局ケリー・クライン氏によれば、テキサス州で原発性アメーバ性髄膜脳炎よる死亡例が確認されたのは2016年が最後で、非常に稀なケースだという。

CDCとBSRの対応

BSRサーフリゾートのスチュアート・パーソンズ氏 Photo:BSR Surf Resort

BSRサーフリゾートにてフォーラーネグレリアの調査を進めているアメリカ疾病管理予防センター(CDC)は、10月初旬にでる初期試験結果をもとに、BSRに対して将来的な感染拡大を予防するための勧告を行う予定。

本件について、BSRサーフリゾートのオーナーであるスチュアート・パーソンズ氏は、「BSRサーフリゾートは利用者の安全を優先し、最も安全な環境を提供できるよう最善を尽くします。CDCの調査結果や勧告内容に従います。」との声明を発表。

一方、米サーフィン系メディアのInertiaに対してとある保護者が告発メールを送信。「(プールを閉鎖したという9月28日の)金曜日の午前11時から午後4時まで、私は子どもをBSRのプールで遊ばせていました。つまり一日中、汚染の可能性がある水に晒されていたけど、施設側からは何も注意がなかった」という。

オープン直後から注目を集めていたBSR

BSRサーフリゾートは、今年5月にオープンして以来、著名サーファーが続々と訪れたり、アメリカのナショナルチームが合宿所として契約を結んだりと話題を集めていた。

また、9月22日には、先日豪サーフィンメディアSTABmagazineとのコラボエアーイベント「スタブ・ハイ」も開催されたばかりだった。

(THE SURF NEWS編集部)

出典:Waco Tribune-Herald|CDC testing for ‘brain-eating amoeba’ at BSR Surf Resort
フォーラーネグレリアについて:CDC| Primary Amebic Meningoencephalitis (PAM) 

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