稲葉玲王をはじめ、2024年パリ五輪の枠が新たに6名埋まる

来年に迫った2024年パリ五輪のサーフィン競技の出場選手は男子24名、女子24名。

その選考方法は8つに分かれているが、その中の優先順位で一番となるのが2023年のCTランキング。
上位選手、男子10名、女子8名(各国最大2名)がその枠になる。

タヒチのCT最終戦で男子10名、女子7名の枠が埋まり、残りの女子1枠は「Rip Curl WSL Final」に持ち越し。キャロライン・マークス、ケイトリン・シマーズがアメリカ代表の枠を争うことになる。

なお、すでに終了した『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』で選ばれた大陸別に選出された男女各4名は優先順位二番目となるため、CT枠で権利を獲得した選手はそちらが優先となり、次点の選手が繰り上げとなる。

その他、8つもクオリファイの優先順位があるために、これから来年までに何度も2024年パリ五輪の枠についてのニュースがリリースされると思うが、今回ISAが発表した6名は全てオリンピック初出場で、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジョアオ・チアンカ(BRA)、マシュー・マクギリヴレイ(RSA)、モリー・ピックラム(AUS)、アラン・クリーランド・ジュニア(MEX)
そして、日本の稲葉玲王だ。

ジャックとモリーは先に決定していたイーサン・ユーイング、タイラー・ライトのオーストラリア代表に加わる。
ジャックはタヒチでのCT最終戦で優勝、モリーはベスト8進出で共にCT枠を獲得した。
また、このイベントではジャックがファイナルでガブリエル・メディナを倒したため、22歳のジョアオがCT枠で先に決定していたフィリッペ・トレド、タティアナ・ウェストン・ウェブのブラジル代表に加わることになった。

マシューは南アフリカ代表としてジョーディ・スミス、2023WSGで出場権を獲得したサラ・バウムのチームに加わる。

稲葉玲王が日本人男子2番目の枠を獲得

(稲葉玲王)
Photo: ISA/Jersson Barboza

ジョーディと日本の五十嵐カノアは2023WSGで出場権を獲得していたが、CT最終戦の結果によってCT枠での出場となるため、2023WSGの成績の繰り上げで稲葉玲王、アランが出場枠を獲得した。
アランは2023WSGで優勝した選手であり、メキシコ人初の代表となる。

日本人男子は2022WSGでの追加枠獲得により、3名の枠がある。
2022WSGでは、五十嵐カノアがISA初の金メダルを獲得してその追加枠を獲得。更に2023WSGで大陸枠を手に入れ、2023年のCTランキングでの枠も獲得したことになる。

3人目の枠の選手選考については、日本オリンピック委員会(NOC)と日本サーフィン連盟(NSA)によって決定される。

現時点での2024年パリ五輪出場選手

メンズ
・CT枠
フィリッペ・トレド(BRA)
グリフィン・コラピント(USA)
イーサン・ユーイング(AUS)
ジョアオ・チアンカ(BRA)
ジャック・ロビンソン(AUS)
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
五十嵐カノア(JPN)
ジョーディ・スミス(RSA)
マシュー・マクギリヴレイ(RSA)

・2023WSG枠
アラン・クリーランド・ジュニア(MEX)
ビリー・ステアマンド(NZL)
カウリ・ヴァースト(FRA)
稲葉玲王(JPN)

ウィメンズ
・CT枠
カリッサ・ムーア(HAW)
タイラー・ライト(AUS)
モリー・ピックラム(AUS)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
ジョアン・ディファイ(FRA)
ブリッサ・ヘネシー(CRI)
テレッサ・ボンバロ(PRT)
残り1名アメリカ枠のみ「Rip Curl WSL Final」で決定

・2023WSG枠
サフィ・ヴェット(NZ)
サラ・バウム(RSA)
松田詩野(JPN)
ヴァヒネ・フィエロ(FRA)

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

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