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ミツバチマークの革命 -チャンネルアイランドかそれともアルメリックか?-

シリーズ「サーフィン新世紀」⑪

Al Merrick Reference : The surfers Journal

60年代にショートボード革命を起こした中心人物の一人ボブ・マクタビッシュが、最近のインタビューである示唆にとんだコメントをした。

「ショートボード革命はトム・カレンと『そのサーフボードの登場』でついに結実したんだよ」

もちろんそのサーフボードとはこれから紹介するアル・メリックがシェイプしたサーフボードだ。21世紀に入った現在でもサーフボードの進化は常に進んでいるけれど、その過程でアル・メリックというサーフボード・デザイナーが与えた影響は計り知れない。その彼のプロフィールをご紹介しよう。またアル・メリックのショートインタビューも併せてお読みいただきたい。試合の名コーチとしても知られるその秘策が語られている。

Reference: shredsledz.net


アル・メリックのプロフィール

カリフォルニア・サンタバーバラ出身のサーフボードシェイパー「チャンネルアイランド・サーフボード」の創設者で、1980年代からサーフボード産業界を代表する人物として知られるようになった。

ちなみに彼のブランド名はサンタバーバラの沖にあるチャンネル諸島が由来。またアル・メリックというのは彼本人の名前でサーフボード・ブランドではない。
メリックは1944年にニュージャージーで生まれ、7才で家族とともに北サンディエゴに引っ越し14才でサーフィンを始める。サンタバーバラに移ったのは1965年。1967年後半にオーストラリア人のボブ・マクタビッシュが新しいデザインとしてショートボードをリンコンでサーフしたときもアル・メリックは海の中にいた。

Reference: shredsledz.netアルメリックの初期の頃のサーフボード

その後、当時平均10フィートの長さが8フィートへとボードは短くなり、その後の2年でさらに短くなっていく。その変化に影響を受けたメリックはシェーピングを始め、1969年に地元のサーフショップにてチャンネルアイランドのレーベルで販売を始める。
1977年に世界チャンピオン、ショーン・トムソンのサーフボードを作り注目を浴びる。同時期にメリックはエアリアルのパイオニア、デイブ・スミスと、すでに飛び抜けた才能を持っていた高校生のトム・カレンのサーフボードも作るようになる。2人ともサンタバーバラ出身だった。

カレンが15才でプロアマ・コンテストに優勝すると評判が高まりカリフォルニア・サーフィンの救世主として期待が高まる。(当時のコンテストはオーストラリアが席巻していた)
メリックは70年代後半から80年代初期にかけて彼が開発したダブルコンケイブのトライプレーン・ハル・デザインに力を入れていた。
だが彼のサーフボードは革新的というよりもバランス良く改善されたという表現が近い。例えば1981年にサイモン・アンダーソンによって誕生したトライフィンもメリックがそのデザインを洗練させ、その後の5年間はまるで世界基準のボードのように人気を博した。

Reference: shredsledz.netトライプレーン(ボトムデザイン)

 

「私はデザイナーだけど、なにも発明はしていなんだ」とメリック本人が1987年に語っている。

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