HEROs AWARD 2022受賞者

社会貢献活動に取り組むアスリートを表彰する「HEROs AWARD 2022」で堀由美恵が受賞

社会貢献活動に取り組むアスリートやチームを表彰する国内最大の式典「HEROs AWARD」。その2022年表彰式が、東京虎ノ門の「The Okura Tokyo」で12月20日(水)に開催。

メジャースポーツを中心とした有名選手・チームが表彰される中、“聴覚障がい者が活躍できる社会” を目標に掲げ様々な活動を行う団体「陽けたら海へ」の代表であり元プロボディーボーダーの堀由美恵が受賞。

300名以上のアスリートと関係者が集まる会場には、招待者として大原洋人、都筑有夢路、田岡なつみ、井上鷹らも参加し、華やかな特設会場で表彰式が行われた。


HEROs AWARDとは

日本財団が主催する「HEROs AWARD」とは、毎年12月に社会貢献活動に取り組むアスリートを表彰する式典。

アスリートによる社会貢献活動を促進することで、スポーツでつながる多くの方の関心や行動を生み出し、社会課題解決の輪を広げていくことを目的としており、アスリート部門賞、スポーツ団体部門賞、アーティスト賞が設けられ、各部門の受賞者にトロフィーが贈呈される。

「HEROs AWARD 2022」審査員。左から、松田裕雄、藤沢久美、中井美穂、中江有里、間野義之

AWARD当日は、HEROs アンバサダーを務める中田英寿(サッカー)、五郎丸 歩(ラグビー)、大林素子(バレー ボール)、井上康生(柔道)、村田諒太(ボクシング)ら著名アスリートも参加。

各競技の第一線で活躍する現役のアスリート、引退したレジェンドアスリートも多く来場し、HEROs AWARD の受賞者を讃えた。

アスリート部門で、元プロボディーボーダーの「堀 由美恵」が受賞

一般社団法人 陽けたら海へ(AKEUMI)の代表を務める堀 由美恵

“聴覚障がい者が平等に活躍できる社会の実現” を目標に、デフボディーボードスクール、デフヨガレッスン、手話講座など幅広い活動を行う団体「陽けたら海へ」の代表を務める堀 由美恵は、2歳の時に両耳の聴力を失うも、18歳で始めたボディボードでプロになり、日本中の海や世界の試合を転戦した経験を持つ。

聴覚障がいの当事者として直面した辛い体験をボディーボードを通して乗り越え、聴覚障がいの子どもたちに夢や希望を伝えていく活動を実施していること、またこの活動を通して、様々な困難を抱えた方に勇気を与えるとともに、社会における障がい者に対する理解促進にも繋がるとして、今回の受賞に至った。

プレゼンテーターはバスケットボールの馬瓜エブリン氏

私は言葉を話すことができますが、小さい頃は話すことができませんでした。
でも言葉を話せるように前向きになれたのは海に出会ったからです。
ぜひ皆さんに『できる』という手話を覚えてほしいです。この手話はお相撲さんが試合前に喝を入れる動作からできた手話です。
皆さんのスポーツの力をお借りして、障害のある人もない人も平等にいられる『デフノーマライゼーション』を広めていきたいです。
この手話のように、皆さんも困難に直面している人に出会った時は「できるよ」と背中を押していただきたいです。

堀 由美恵

受賞はアスリート3名と1チーム、アーティスト部門は森山直太朗が受賞

堀 由美恵のほかにも、様々な形で社会貢献を果たしたアスリートとチーム、そして特別賞となるアーティスト部門では森山直太朗が選出され、会場では歌のパフォーマンスも披露した。

アスリート部門:プロサッカー選手 鈴木武蔵

自身も差別やいじめられた経験がありながらも、その経験を糧にして同じ境遇の子どもたちの支援を実施。
さらに、現役サッカー選手としての価値を最大限活かすために周囲にいる様々な人を繋ぎ、社会課題を解決していく姿勢を評価され受賞。

鈴木武蔵(プロサッカー選手)

アスリート部門:元バレーボール選手 益子直美

当たり前になってしまっていた勝利至上主義の「怒る指導」を変えるために始めた活動が、時代の変化と共に実を結び始めた。
スポーツが子どもの成長に重要なものとして役割を果たすべく、スポーツ現場における変化だけでなく、子どもの教育の観点から社会にポジティブな変化を与える意義のある活動であると評価され受賞。

益子直美(元バレーボール選手)

スポーツ団体部門:Jリーグ 川崎フロンターレ/川崎フロンターレSDGs

陸全高田への被災地支援やライバルFC東京と連携した河川の清掃活動、「かわさきこども食堂ネットワーク」など幅広い活動を実施。
地域貢献度第1位を10年連続で獲得するなど、”川崎”のブランドイメージを変えるほどの継続的な社会貢献活動は、まさにプロスポーツチームのロールモデルであると評価され受賞。

吉田明宏社長、中西哲生(川崎フロンターレ)

アーティスト部門:森山 直太朗/「さくら」を贈るプロジェクト

新型コロナウイルスの蔓延により子どもたちから様々な機会が奪われる中、アーティストの立場から音楽を使って一生に残る体験を提供。
卒業式に歌が歌えない学校も多い中、大切な友達やお世話になった先生へ、思い出と感謝を届ける動画プロジェクト「“さくら” を贈るプロジェクト」を実施し、「コロナで何も出来ない中で、出来ることを生み出す」という若者たちの底力を引き出した。さくらという楽曲の力、そしてその力を全国に届けることを可能とした企業との連携を高く評価され受賞。

森山 直太朗
会場では歌のパフォーマンス「花」と「さくら」を披露

なお、会場には招待者として、工藤公康(野球)、須藤元気(レスリング)、潮田玲子(バドミントン)、道端カレン(モデル)など多くの著名人が来場していたほか、サーフィン業界からは、大原洋人、都筑有夢路、田岡なつみ、井上鷹らも参加し、会場の様子をSNSへポスト。

今回で6年目となる『HEROS AWARD 2022』のテーマは、参列者の方々の次のアクションに繋がるようにと思いを込めた『GO ACTION』。

社会のロールモデルとなるアスリートやスポーツ団体、アーティストの活動に、今後もぜひ注目したい。

HEROs 公式 HP
https://sportsmanship heros.jp /

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