「パイプマスターズ」開催を控え、セカンドリーフから割れる特大のパイプデイとなった11月29日のブラックフライデー。
エキスパートたちが集まったこの日、特に話題になったのがJOBことジェイミー・オブライエンとボディーボードの9xワールドチャンピオンのマイク・スチュワートによるダブルライドだった。
実はこの2人がパイプラインで同じ波をシェアするのは初めてではない。
約20年前のサーフムービー『Freakside』にも、2人が1つのバレルをメイクするシーンが収められているのだ。
この2人の圧巻のライディングは、20年経っても彼らの技術と経験が衰えていないことを証明し、なぜパイプラインで一目置かれる存在なのかを改めて示すものとなった。
JOBが真っ先に「パイプマスターズ」の招待選手枠に入らないことなんて、あり得るのだろうか?
「自分が抜けられるとは思わなかった。でも、コーナーを曲がったとき、見上げてみると、oh my God!この波はパイプラインまで繋がるかもしれないと思ったのさ。レジェンドと波をシェアできるなんて最高だった。本当にやりたいことがあるなら、年齢なんてただの数字に過ぎないよ」
JOB
「ジェイミーと自分はアウトのリーフにいた。セットが来て、自分の番だったから乗ったんだ。ジェイミーが更に50ヤード(約45m)後ろから乗っていたとは知らなかった。振り返って彼が波に立っているのを見たときは驚いたよ。波に乗りながら彼に『行こう、ジェイミー!』って声をかけた。自分のラインをキープして、最終的に抜けたんだ。そしたら、ジェイミーがすぐ隣で歓声を上げて立っていた。彼がどうやってそこに来たのか全く分からなかったよ」
マイク・スチュワート
なお、後日公開されたJOBの公式YouTubeではこのライディングのドローン映像が収録されている。
パイプラインの通常のポジションよりもかなりアウトから割れていることや、二人のライン取りが良く分かるアングルになっている。
(空海)