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カリフォルニアで若いシェイパーがシャークアタックで他界…

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために閉鎖されていたビーチが開放され、海の中は平穏が戻っているカリフォルニアで悲しい事故が発生した。

現地時間5月9日の午後1時30分頃、サンタクルーズで南30分に位置するマンレサ・ステートビーチの沖合で26歳のシェイパー、ベン・ケリーがサーフィン中に10-12ftのサメに右足を噛まれ、それが致命的となり、死亡。

家族、友人、彼を良く知る全ての人が深い悲しみに打ちひしがれた。

2012年以来の致命的なシャークアタック

カリフォルニアでも生態系が豊かなサンタクルーズ。
特にアザラシの大群などが有名だが、シャークアタックによる致命的な事故は2012年以来だそうだ。

オレンジカウンティに住んでいたベンは、オレゴンに住んでいた妻ケイティとの中間地点であるサンタクルーズのプレジャーポイントの近くに移住。
3年前に引っ越しをして『benkellysurfboards』のシェイパーとして生計を立てていた。

子供の頃からサーフボードのシェイプを行なっていたというベンは根っからのシェイパーでもある。

「生産性の高過ぎる世界から、よりシンプルでクリエイティブな空間に移動する一種の脱出。自分のサーフィンへの情熱を燃やす方法としてシェイプを始めたけど、今や仲間のサーファーにそれが広がっているようだね。この仕事は本当に充実しているよ。他の人に恩返しする方法を見つけたみたいだよ」
ベン・ケリー

ベンは『benkellysurfboards』のシェイパーとは別に妻ケイティとデジタルマーケティングの会社『Authentic Approach』も運営していた。

Authentic Approach


メモリアルパドルアウト

悲しい事故から約2週間後の5月21日、ベンが最初にサーフィンを始めたサンクレメンテでメモリアルパドルアウトが行われ、300人を超える人が参加。

ベンと同じバンガード大学に通っていた親友のポール・キーティング氏は、「素晴らしかったよ。家族全員を含め、ビーチには沢山の人がいた。ヘリコプターが空を飛び、ニュースで伝えていたんだ。マイクを通したお互いの家族のスピーチも素晴らしかったさ。ケイティもね。彼女は最高だった最後の3ヶ月の結婚生活のことを話していたよ。’死ぬまでにしたいことリスト’にノースショアに行くことがあったともね。ベンの人生最後の週は仕事を休んで毎日冒険したんだ。沢山の人がパドルアウトして、他の人は桟橋から見送った。本当に美しいメモリアルパドルアウトだった」と語っていた。

ポールによると大学1年の時、ベンはサーフクラブを設立してビーチデーを開催。キャンパスのレジェンドだったと話していた。
敬虔なクリスチャンでもあったベンは正直で親切でエネルギッシュな素晴らしい男だったとも…。

メモリアルパドルアウトが行われた5月21日はベンの誕生日。
サンタクルーズ郡の管理委員会がこの日を「ベン・ケリーの日」と制定すると発表した。
これにはポール以外の友人も興奮したそうだ。

若くして一人になった妻ケイティをサポートするため、ベンの親友はクラウドファンディングを行い、すでに$135,000(約1400万円)以上もの資金が集まっている。

参考記事:Remembering Ben Kelly

(空海)

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