PHOTO: © WSL/Cestari

WSLが2021年の抜本的な変更と2020年イベントの更なる延長を発表

WSL前CEOのソフィー・ゴールドシュミットからバトンタッチしたエリック・ローガンにとって苦悩のシーズンになっている2020年。

新型コロナウイルスによるパンデミックでWSLは5月末までの全試合の中止または延期を発表していたが、1ヶ月前となる4月28日に更なる延長を発表した。

6月18日〜27日に開催予定だったブラジルの「オイ リオ プロ』を含め、6月末までの全てのスケジュールをストップさせ、6月1日に7月以降のスケジュールを再検討する。

エリックは、このネガティブな発表と同時に2021年以降のポジティブなツアーの抜本的な変更を公表。
本来、この変更は2022年からと言われていたが、このパンデミックが世界に与えた影響を考え、今こそが激動の時期と考えたようだ。

チャンピオンシップツアー(CT)

2021年以降、チャンピオンシップツアー、通称CTのワールドタイトルはシーズンの最終日に上位選手による直接対決で決定されることになる。

今までのルールでは早ければヨーロッパで決まることもあり、最終戦にもつれ込んだとしても直接対決せずに相手のヒートの勝敗で左右されることが多かったが、スーパーボール、NBAファイナルのような形に変更される。
具体的な案は公表されていないが、エンターテイメント性の飛躍的な向上が期待出来る。

チャンレジシリーズ(CS)

2020年からQSの10,000がチャンレジシリーズ(CS)と名称が変わり、事実上リクオリファイはこのシリーズだけをフォローすれば可能になる。

2021年以降、CTとシーズンを別けてCTを脱落した選手がリクオリファイに集中しやすい環境を整える。
これはクオリファイを目指す若い選手のプロモーションのチャンスにも繋がるだろう。

クオリファイシリーズ(QS)

CSの設定により、QSはリージョナル、地域、国内での最初のステップとしての地位が固められることになる。

2021年以降、QSのイベントを増加させる予定。
これは若い選手にとって経済的な部分をカバーするだけではなく、スポンサーの獲得やメディアの関心を促進してチャレンジシリーズを目指す足がかりになるだろう。

新型コロナウイルスはWSLをストップさせたが、ポジティブに考えれば来シーズン以降のツアーを面白くさせるきっかけになったのかもしれない。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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