Photo: Wavegarden

The Cove搭載ウェイブプール:イギリス「The Wave」とオーストラリア「URBNSURF」のこれまで

ウェイブガーデン社の造波装置The Coveを使用した初の一般向けウェイブプールとして誕生したイギリス・ブリストルの「The Wave(ザ・ウェイブ)」とオーストラリア・メルボルンの「URBNSURF(アーバンサーフ)」。

正確に言えば、ザ・ウェイブは今年10月終わりに商業施設として一般オープンし、アーバンサーフはすでにテスト稼働を行っているものの一般オープンは2020年1月の予定です。

いずれのウェイブプールも、当初はThe Cove使用予定ではありませんでした。また、オープンまでにはかなりの月日を経たものの、ほぼ同時期に建設完了と運命的な印象を受けます。

そこで今回は、The Cove搭載ということで最先端モダンウェイブプールである「ザ・ウェイブ」と「アーバンサーフ」の軌跡について触れていきたいと思います。

造波装置提供のウェイブガーデン社

Photo: Wavegarden

The Cove搭載ウェイブプールを語る上で、欠かせない存在であるのが造波装置を提供しているウェイブガーデン社。

ウェイブガーデン社が当初ウェイブプールへと提供していた造波装置は、社名と同じWavegardenでした。

そのWavegarden搭載ウェイブプールとしてオープンしたのが、2015年に誕生したイギリスの「サーフスノードニア」と、2016年に誕生したアメリカの「Nランド」。

Nランドに関してはすでに閉鎖した上、WSLに売却済みとなっているので、跡地にはサーフランチの建設が噂されています。

The Coveという造波装置が公になったのは2017年のこと。ウェイブガーデン社が本拠地であるスペイン・バスク地方のデモ施設に設置し、プロサーファーによるテストライド動画が公開されたのです。

The Coveは1時間で1,000本以上の人工波を発生可能であったり、最大で2.4メートルのバレルを発生可能と造波装置の未来を示し、大きな話題となりました。

ただし、デモ施設のThe Coveはあくまでもスモールバージョンということで、フルスケールのThe Cove搭載ウェイブプール誕生を待ち望む声が多く、ついに誕生となったのが「ザ・ウェイブ」と「アーバンサーフ」というわけです。

The Wave ザ・ウェイブ(イギリス・ブリストル)

Photo: The Wave

今から7年前の2012年にウェイブプールプロジェクトを打ち出したザ・ウェイブ。一般的に同プロジェクトが知れ渡ったのは、サーフスノードニアオープン前でした。

同じイギリスでサーフスノードニアがオープンということで、ザ・ウェイブはウェイブロック社の造波装置を使うと話題になったためです。

現在のウェイブロックと言えばフローライダーが有名ですが、当時は同時進行で造波装置の開発も行っていたのかもしれません。

しかし、ウェイブロックから造波装置完成の話題が浮上することはなく、ザ・ウェイブ自体の進捗状況も一切の後沙汰が無い状態に。

そんな折、突如としてザ・ウェイブがThe Cove搭載ウェイブプールを行うと発表したのが、The Coveがお披露目となった2017年のことで、今年10月にはオープンまで漕ぎつけました。

ちなみに、The Cove搭載ウェイブプールの一般商業施設として世界初オープンとなったのがザ・ウェイブです。

URBANSURF アーバンサーフ(オーストラリア・メルボルン)

Photo: URBNSURF

完成予定順にメルボルン、シドニー、パースとオーストラリアの各都市でのウェイブプール建設予定をアーバンサーフが発表したのは2016年のこと。

当初はウェイブガーデン社の旧モデルであるWavegardenを使用したウェイブプールになる予定でした。

しかし、アーバンサーフも幾度となく予定が先延ばしとなり、その間にウェイブガーデン社がThe Coveを発表。

そこでアーバンサーフも使用する造波装置をThe Coveに変更すると発表し、The Cove搭載ウェイブプールとしては世界初の一般商業施設になるとの触れ込みで注目を集めました。

そして、メルボルンでのウェイブプールの建設と注水が完了したのが今年10月のこと。

最終的にはザ・ウェイブに先を越される結果となったものの、アーバンサーフは2020年1月に一般オープン予定と掲げ、現在はテスト稼働を進めています。

まとめ

結果から見れば、The Cove搭載ウェイブプールとして世界初オープンとなったのはザ・ウェイブ。

ですが、ザ・ウェイブは今年8月に建設完了を発表と日が浅いので、造波装置への負荷を考えてか、常にフルパワーでの稼働とは至ってないようです。

いずれにせよ、ついにと言えるほど待望のウェイブプールがイギリスとオーストラリアの二か所で誕生したというわけです。

しかも、すでにオープン済みとなっているザ・ウェイブの予約状況を確認するとフルで埋まっているわけではないので、The Coveを試す余地は十分にあり。

チャンスのある方は、新時代のサーフィントレーニンググランドであるウェイブプールを試してみてはいかがでしょうか。

The Wave公式サイト|thewave.com
URBANSURF公式サイト|urbnsurf.com

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