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吉川広夏が念願の優勝!『La Union International Pro LQS』

2024/2025のアジアリージョナルの1戦『La Union International Pro LQS』がWJCこと『World Junior Championships』と同じフィリピンのルソン島、ラ・ウニオンで3日間に渡って開催され、現地時間1月22日に終了した。

吉川広夏が念願の優勝

(吉川広夏)
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2023年から3年連続で開催されている今イベント。

メンズサイドはローカルでLTサーファーでもあるロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルが3連覇を達成。
ウィメンズサイドは3年連続でファイナル進出を決めた吉川広夏が田岡なつみを倒して念願の優勝を決め、嬉しさのあまり、涙を流していた。

「今大会では2度準優勝だったので、今回優勝できて本当に嬉しいです。ラウニオンが大好きです。地元の人々の温かい歓迎、美味しい食べ物、そして、この波が大好きです。この結果は私にとってとても大きな意味があります。昨年はWSLロングボードツアーのクオリファイを逃してしまいましたが、今回の優勝は私にとって大きな助けとなるでしょう」

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(田岡なつみ)
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2023年の今イベントのチャンピオン、田岡なつみとのファイナルは1本目で7.17を出した吉川広夏が序盤からリードを奪い、トータル14.27。
後半に追い上げてきた田岡なつみをかわしての勝利となった。

なお、昨年はフィリピンで2戦連続アジアリージョナルのLTが開催されたが、今年は予定されていない。
WSLの規定ではロングボードツアーのクオリファイは1戦以上で決めると記載されているため、今年はこのまま吉川広夏がクオリファイを決める可能性がある。
田岡なつみは2024年シーズンをキャリア最高の5位で終えており、すでにクオリファイを確定させている。

無敵のJr

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メンズサイドは2024年のロングボードツアー4位のJrことロジェリオ・Jr・エスクイエヴェが同じローカルのペリー・ベンチュラとファイナルを争い、8.67を含むトータル15.67で3連覇を達成した。

「この大会で再び優勝できて本当に嬉しいね。最高のファイナルデーだった。この勝利はフィリピンにとって大きいよ。今年は地元のサーファーたちが年々成長しているのを感じられた。アジアリージョナルの他のサーファーたちのライディングを見るのも大好きだよ。ホームブレイクでの戦いを見るのは本当に特別なんだ。今年の素晴らしいスタートをフィリピンコミュニティ全体で共有できたらと思う、この勢いを維持していきたい」

(地元での3連覇を達成したJr)
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(これから世界の舞台で飛び立つだろうペリー)
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今年もメンズサイドは多くの日本人選手が参加したものの、井上鷹の5位が最高位。
浜瀬海は出場しなかった。
一方、フィリピンサーファーの強さが際立ち、特にファイナルに残ったペリーはJrと同じグーフィーフッターでスムーズなスタイルも似ており、世界の舞台でも活躍する可能性がある。

『La Union International Pro LQS』結果
1位 ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)
2位 ペリー・ベンチュラ(PHL)
3位 ロジャー・カソガイ(PHL)、ジョマリー・エブエザ(PHL)
5位 リコ・デュマギン(PHL)、ジュン・エスクイエヴェル(PHL)、井上鷹(JPN)、ジョン・ケネディ・マルティネス(PHL)

ウィンメンズ
1位 吉川広夏(JPN)
2位 田岡なつみ(JPN)
3位 アシュリー・ロペス(PHL)、井上楓(JPN) 
5位 デイジー・デラ・トーレ(PHL)、カイラ・ジェーン・デラ・トーレ(PHL)、スジン・パーク(KOR)、井上桜(JPN) 

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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