パリ五輪後、8月20日〜29日にタバルア島「Cloudbreak」で開催されるCT最終戦『Corona Fiji Pro』
実にフィジーでの開催は2017年以来で、ケリー・スレーターもワイルドカードで出場することから、非常に注目度が高いイベントである。
WSLはこの『Corona Fiji Pro』のワイルドカードに次世代のワールドチャンピオン候補であるカナダのエリン・ブルックスとオーストラリアのシエラ・カーを抜擢した。
16歳のエリン
2007年1月生まれのエリンは16歳。
2023年のCS最終戦で優勝してランキング9位となり、2024年はゴールドコーストの開幕戦で優勝、シドニーで2位と驚異的な結果を重ね、来年のCT入りをほぼ確実にしている。
国籍問題で揉めたパリ五輪出場は逃したが、同年代では最高のサーファーと言える。
グーフィーフッターのエリンはフロントサイドとなるフィジーで今年初に数週間のトレーニングを行い、パイプマスターにも出場。
インドネシアでも素晴らしい映像を残すなどファイナル5を狙うトップ選手をかき回す可能性がある。
17歳のシエラ
2024年のワールドジュニアを制し、文字通り世界トップになった17歳のシエラ。
元CT選手の父親、ジョシュ・カーと一緒に数年前からインドネシアからタヒチまでバレルを追い求め、バックサイドであろうとも驚くべきスキルを持っている。
直近ではQS史上最高のコンディションに恵まれた二アスでのQS5,000『Nias Pro』でパーフェクト10を出していた。
なお、メンズのワイルドカードは前記の通り、ケリー・スレーターが年初に選出されている。
ケリーはフィジー戦で4度の最多優勝記録を持ち、CT史上10回しか記録されていない20ポイントのパーフェクトヒートを2013年に達成したこともある。
もう一人のワイルドカードはイベント前のトライアルで決定される。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)