(幻想的な朝のジェフリーズベイ) PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

CT第9戦『Corona Open J-Bay』開幕!

世界最高峰のライトハンダー、南アフリカのJ-Bayことジェフリーズベイを舞台としたCT第9戦『Corona Open J-Bay』がウェイティングピリオド初日の現地時間7月13日に開幕。

初日は公式3-4ftレンジのクリーンなコンディションでメンズのOpening Roundのみ進行。
J-Bayにしてはスモールコンディションだったが、世界レベルのカービングとエアーを同時に堪能できた一日だった。
ウィメンズは風が悪化したために翌日以降に持ち越しになった。

(南アフリカでもサーフィン人気は高い)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

和井田理央が魅せた

(和井田理央)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

2023年、ルーキーイヤーの和井田理央(IND)はポルトガルでの5位が最高位でまだ試行錯誤のシーズンになっているが、始めて訪れたJ-Bayでは一皮むけたような素晴らしいライディングを披露。一本目でビッグスナップの連発とフィニッシュもメイクして7.50。ラッピングカーブから始まった2本目もパワフルでスムース。対戦相手のイーサン・ユーイング(AUS)、カイオ・イベリ(BRA)が多くの波に乗る中、僅か2本の波でトータル14.10を揃えてトップ通過を果たした。

「最初のやり合いはイーサンがスコアを出していたので、焦って小さな波に乗ろうとしてしまった。でも、セットは必ず来ると思い、我慢したんだ。あのヒートを勝てて本当に嬉しい。波数は少なかったけど、凄い楽しい波だったさ。磨いてきたテクニックが今日の勝負に活かせたよ」

フィリッペ vs カノア

PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ワールドタイトルを争うWSL Final進出を決めた昨年と対照的に試練の年になっている日本の五十嵐カノア。
Opening RoundではエルサルバトルのQFで僅差で敗れたのを始め、宿敵とも言えるフィリッペ・トレド(BRA)とワイルドカードのアディン・マセンキャンプ(RSA)と対戦。

このカードは事実上、フィリッペとカノアの勝負となり、序盤はカノアがカービングとエアーのコンボで7.00を出してリード。中盤には7.33を重ねてトータル14.33で主導権を握っていた。出だしが遅れたフィリッペは渾身のターンで8.50をスコア。残り7分、バリエーション豊かなライドで6.77を出して一気にトップに立った。カノアの最後のライドもオープンフェイスでの美しいマニューバーでハイスコアが期待されたが、フィニッシュが決まらず、6ポイント止まり。この勝負はフィリッペ に軍配が上がった。

(戦いの舞台に向かうフィリッペ )
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

「波数は少ないけど、来れば完璧だね。チャンスがあると思い、セットを待ったのが功を奏したよ。あのヒートは痛みもなく、安定して自信を持って100%の状態で挑むことができた。最高だったね」

前回のブラジル戦ではヒートの最後に右足を負傷して抱えながら搬送されたいたフィリッペ。
その容態が心配されていたが、問題はなかったようだ。

(フィリッペ )
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(カノアの完璧に力を抜いたフローター)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

ファイナル5の争い

(JJF)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ウィメンズサイドではカリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)がすでにWSL Final進出を確定させているが、メンズはまだ5枠が未確定で特に現在ヤゴ・ドラ(BRA)が座っている5番目の椅子は多くの選手にチャンスが残されている。

その中でも有力候補のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA)は揃ってラウンドアップ。
両者共にビッグエアーが勝利の決め手になった。

(笑顔でインタビューに答えるガブリエル)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

風が吹く前のクリーンなフェイスでサーフィンができて最高の気分さ。これからの予報はかなり良さそうなので、楽しみなイベントだね。ここの波は自分がイメージするサーフィンそのままなんだ」とガブリエル。

今シーズン、マーガレットリバーで優勝して現在7位の彼は2019年のJ-Bayでイタロ・フェレイラ(BRA)を倒して優勝した経験がある。
そのイタロもこの日ジョン・ジョンに負けたとはいえ、革新的なエアーをメイクして注目されていた。

ハイエストはヤゴ

(ヤゴ・ドラ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ブラジリアンではフィリッペ 、ガブリエルの他、ジョアオ・チアンカ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)がトップ通過。
特にブラジル戦でCT初優勝を決めたばかりのヤゴはJ-Bayでもブラジルのようなランプセクションを見つけ、二つのフルローテーションエアーで勝負を決めた。最後のエアーは高さとスピードがあり、9.27とこの日のハイエストにもなっていた。

「短い波だったからハイスコアを出すには特別な技が必要だった。メイクできて嬉しいよ。着地も綺麗に決まり、完璧だった。あのランプセクションに巡り会えたことを感謝するよ」


トップ5の中ではイーサンのみが敗者復活戦のElimination Round行き。
ジョーディ・スミス、マシュー・マクギリヴレイ、ワイルドカードのアディン・マセンキャンプと南アフリカ勢も全てElimination Roundへ。

なお、ジョアオがヒート後にファンの子供に自分のサーフボードをプレゼントする場面もあった。

(自国マットの応援団)
PHOTO: © WSL/Alan Van Gysen

ネクストコールは現地時間7月14日の朝7時45分(日本時間同日午後2時45分)で20分後にスタート予定。
ライブ中継はWSL公式サイト、公式アプリ、公式YOUTUBEで配信される。
なお、予想では数日間スモールコンディションが続き、18日に大きな南西ウネリが入る見込み。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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