(4連勝を狙うフィリッペ ) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

CT第8戦『VIVO Rio Pro』初日はブラジリアンが大暴れ!

2023年CTも残すは3戦とワールドタイトルを争う「WSL Finals」のみ。

世界一熱狂的なファンに囲まれたブラジルでのCT第8戦『Oi Rio Pro』がウェイティングピリオド初日の現地時間6月23日に開幕してメンズ、ウィメンズ共にOpening Roundが終了。
ウィメンズはその後、Elimination Roundの4ヒートの内、2ヒートが進行した。

会場のプライア・デ・イタウナは公式3-5ftレンジのブラジルらしいビーチブレイク。
ライト・レフト共にあり、クリーンなFun Waveに恵まれた。

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ヤゴ・ドラ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)がリスキーなエアーでハイスコアを出して主役になった一方、ステファニー・ギルモア(AUS)とワイルドカードのシルヴァナ・リマ(BRA)が早くもイベントから姿を消した。

なお、2019年を最後にブラジル入りしていないケリー・スレーター(USA)は今回も欠場。
リプレイスメントはブラジリアンのジャドソン・アンドレが入っている。

JJFの9ポイントエアー

(JJFの巨大なアーリーウープ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

CTの多くの舞台がリーフブレイクでロングライドやハイクオリティのバレルが堪能できる中、ビーチブレイクのブラジル戦はショートレンジの波でいかに表現するかがハイスコアの鍵になる。

ブラジル戦前に公開されたWSLのスコアリングの解説動画でも技の完成度の高さやコンビネーション、流れなどがハイスコアに結び付くポイントであり、エアリアルの1マニューバーだけでもハイスコアが出る。
事実、昨年優勝したフィリッペ・トレド(BRA)もエアリアルの1マニューバーで10ポイントを出していた。

(初日の会場)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
(初日から多くのファンが集まった)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

初日のハイエストスコアはジョン・ジョンの9.00。コナー・オレアリー(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)を相手に2位だった後半、フロントサイドでのエアーリバースで6.67。更に大きなアーリーウープをメイクして9.00を出して逆転に成功した。

「レフトを探していたんだけど、気持ちを切り替えて波をつかむことにして、逆転できた。ライトで良いエアーセクションを2つ見つけたのさ。メイクできて嬉しいよ。観客のエネルギーを感じながら、あのエアを決めることができて最高。ここ数戦は精神的に苦しかった。あのヒートは上手くまとまって、調子が戻ってきた感じがするね」

過去にブラジルでの優勝経験もあるジョン・ジョンは他国の選手でも人気があり、会場を盛り上げていた。
後半戦は9位、17位と悪い結果が続いているだけに相性が良いブラジルで上位を狙いたいとろこだろう。

ブラジリアンが5シーズン連続制覇なるか?

(フィリッペ )
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

2017年にリオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマへ会場が変わってからエイドリアーノ・デ・スーザが優勝、翌年からフィリッペが3連勝とブラジリアンが完全制覇。会場の雰囲気も異様なまでの自国推しムードで、他国の選手が気の毒に思うほど。特に今年はガブリエルを発端としたジャッジ論争が沈静化していないため、ブラジリアン以外はやりづらいイベントだろう。

逆にブラジリアンにとってこれ以上アドバンテージがあるイベントは他になく、トップだけが次のラウンドに進めるOpening Roundで半分の4名が勝ち上がった。

4連覇を狙うフィリッペはワイルドカードのサミュエル・プーポ(BRA)、カラム・ロブソン(AUS)とのエアーショーのようなヒートでトップ争いを演じて僅差で勝利。ヒートのハイスコアはサミュエルだったが、トータルでは0.03上回った。

「危なかったね。このイベントでは沢山のことが起こっていて、どこにエネルギーを注ぐかを管理するのは難しい。チームのおかげで、イベントに多くのエネルギーを注ぐことが可能になり、成功をもたらしているんだ。あのヒートでは状況を理解するのに時間がかかった。6.90をスコアして二人に近づき、このまま突き進もうと思ったよ。サミュエルは素晴らしかった。攻撃的だったよね。カラムもそう。エアーショーが繰り広げられたんだ」

(ガブリエルを倒したヤゴ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo
(次に進んだイタロ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
(報道陣に囲まれるイタロ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

その他、ヤゴ・ドラが巨大なバックサイドエアーで8.83を出してガブリエルを倒し、イタロもエアーで8.00を出してトップ通過。サクアレマローカルのジョアオ・チアンカはマシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、セス・モニーツ(HAW)を相手に7ポイント2本で余裕の勝利だった。

ブラジリアン以外では、イーサン・ユーイング(AUS)、リアム・オブライエン(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)が次のRound of 16進出。

Elimination Roundでは、五十嵐カノア(JPN)がカラム、和井田理央(IND)がレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、コナー・オレアリー(AUS)がイアン・ジャンティ(HAW)と対戦する。

(コーチと戦略を練るカノア)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
(カノアはElimination Roundへ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ウィメンズはローシードが強かった

(レイキーは次へ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ウィメンズサイドはガブリエラ・ブライアン(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)とローシードの選手がOpening Roundの最初の2ヒートで勝利。
カリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)などがElimination Round行きとなった。

Opening Roundの他ヒートではトップシードが巻き返し、タイラー・ライト(AUS)、キャロライン・マークス(USA)がトップ通過。
タイラーは7.17とウィメンズのハイエストスコアを出してケイトリン・シマーズ(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)に勝利。
2017年にブラジル戦を制した経験があるタイラーは現在ランキング2位。ファイナル5行きを固めている。

(ウィメンズのハイエストスコアはタイラー)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo
(キャロライン・マークス)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

エルサルバドルで久々のCT優勝を決めたキャロラインはワイルドカードのシルヴァナ・リマを除くと唯一のブラジリアン、タティアナ・ウェストン・ウェブを相手に残り5分で逆転。キャロラインといえばバックサイドのイメージが強いが、フロントサイドで7.00を出してヒートをひっくり返した。

「フォアハンドが大好きだから、レフトがあるのは嬉しい。体を違う方向にねじるのは気持ちが良いの。みんな上手いから油断はしていない。目標もみんなと同じくファイナル5よ。できるだけ今を大切にして楽しもうとしている。最近の数イベント同様、その気持ちでやっていくわ」

(初日で姿を消したワイルドカードのシルヴァナ・リマ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ネクストコールは日本時間6月24日の19時15分。
ライブ中継はWSL公式サイトなどで配信予定。

Surflineの予想では一旦サイズダウンして風も悪化。
月曜の午後から火曜にかけて回復、水曜日には南ウネリが入る予想。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。