(チーム一丸で戦う日本代表) Photo: ISA/Pablo Franco

『ISA World Longboard Championship』吉川広夏&浜瀬海がR4進出!

サーフシティ、エルサルバドルを舞台とした『ISA World Longboard Championship』はエル・スンザルを豹変させるような大きなウネリが入った大会3日目にメンズ、ウィメンズ共にR2が行われ、ウィメンズはリパチャージR2も進行。

この日はフランス代表の兄弟ロガー、エドゥアルド・デルペーロ、アントワーヌ・デルペーロが共に大会初の9ポイントを出してトータルでも18ポイント台で圧勝。
アントワーヌはWLCでは最多となる2度の金メダル獲得、弟のエドゥアルドは2019年に銅メダルを獲得とISAでは世界的な兄弟ロガーで、今大会でも優勝候補の筆頭と言われている。

また、R2では日本の吉川広夏、浜瀬海も共に1位通過を果たした。
残念ながら北村亜希子はパチャージR2で3位敗退となった。

大会4日目となる現地時間5月11日はメンズ、ウィメンズ共にR3、リパチャージはメンズがR2とR3、ウィメンズはR3が進行。
公式6-8ftレンジと十分過ぎるサイズのエル・スンザルで世界トップレベルのロガーが素晴らしいライディングを披露した。

吉川広夏&浜瀬海がR4進出

(浜瀬海)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

大会3日目終了時点で国別8位につけていた日本。

メインラウンドのR3では浜瀬海がフィリピンのロジェリオ・エスキベル・ジュニアと共に2位通過、吉川広夏はブラジルのクロエ・カルモンと共に2位通過。

(浜瀬海)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(浜瀬海)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(吉川広夏)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(吉川広夏) Photo: ISA/Pablo Franco
(吉川広夏)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

R2敗退でリパチャージに回った北村健一はR2を2位通過、R3はエルサルバドル、スペイン代表、アルゼンチン代表と戦い、ヒート中1本のみのライドで4位に終わっている。

国別では9位に後退しているが、吉川広夏、浜瀬海の結果次第では浮上する可能性も十分にある。

(北村健一)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(北村健一)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(北村健一)
Photo: ISA/Jersson Barboza

五カ国が同率1位

(エドゥアルド・デルペーロ)
Photo: ISA/Jersson Barboza

ISAイベントはWSLと違い、オリンピックと同じメダル制度。更に国別のチーム戦での戦いが重視される。
大会4日目終了時点でブラジル、フランス、ペルー、アメリカなどの強豪国とフィリピンが同率1位になっている。

(ブラジルのカルロス・バイーア)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(ブラジルのカルロス・バイーア)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(エドゥアルド・デルペーロ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

メンズR3では前日同様にフランスのエドゥアルド・デルペーロが9ポイントを出してトータル17.17と4日目のハイエストを出した。
また、ブラジルのカルロス・バイーアは技術と共に圧倒的なスタイルで8ポイントを2本出してペルーのブノア’ピッコロ’クレメンテと共にラウンドアップ。
浜瀬海はこの二人とR4で対戦することになる。

(ゾエ・グロスピロン)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

ウィメンズR3でもハイスコアが量産され、ハイエストスコアはフランスのゾエ・グロスピロンが出した8.83。これは大会を通してのハイエストで、パワフルなエル・スンザルの波でノーズライドとフルレールターンを披露していた。

「ISAには初参加で、このような経験をするのも初めてなの。この機会を利用してサーフィンのスキルを向上させたい。チームメイトが素晴らしい波に乗ってハイスコアを出している姿を見て、それが自信となり、自分もその一員になりたいと思う」

その他、同じフランス代表でディフェンディングチャンピオンでもあるアリス・レモーンを始め、ペルー代表のマリア・レイエス、アナ・カスパー、ブラジルのクロエ・カルモンなどがトータルでも数日を出して勝ち上がっている。

(アナ・カスパー)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

フィリピンの台頭

(ロジェリオ・エスキベル・ジュニア)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

今年はWSLイベントでもフィリピンの活躍が目立っているが、ロングボードでも素晴らしいブレイクのラ・ウニオンに長く豊かな歴史と、偉大なサーファーの深い文化があり、今回参加している4名の内、3名がラ・ウニオン出身。

メインラウンドを勝ち進んでいるロジェリオ・エスキベル・ジュニアはR3で8.40を含むトータル15.80でトップ通過。
「この場所で国を代表して戦うことが嬉しいんだ。ずっと夢見てきたことなので、幸せだよ。フィリピンのサーフィンも良くなるだろう。特に有名選手と戦うことは最高さ」と勝利者インタビューで話していた。

(フィリピンのロジェリオ)
Photo: ISA/Pablo Franco

ちなみに8月5日~12日にインドネシア・バリ島で開催される海に関連するスポーツの大会、第2回『ANOC World Beach Games』の出場権も関係している。
『ANOC World Beach Games』はIOCも関係しているため、現在採用が期待されている2028年ロス五輪でのロングボード競技にも繋がってくるだろう。

スケジュール

Photo: ISA/Pablo Franco

コンテスト5日目の5月12日は朝8時に開始予定。
日本時間同日の23時。

メンズ、ウィメンズ共にR4が先に行われ、その後にリパチャージへ移行。
メンズ、ウィメンズ共にR4からR6まで一気に進行予定。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(THE SURF NEWS編集部)

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