五十嵐カノア Photo: WSL / Damien Poullenot

「五十嵐カノアの安定感は半端じゃない」- F+

F+(エフプラス)

しかし最近なんだかんだあったかいね。ちょっと春の気配を見せるとすぐに梅が咲き始める。この辺ではあちこちで春を告げる梅が咲いていて、花の季節の到来を告げている。足元では早くもつくしが顔を出してきた。

インタースタイルで胃痛と吐き気に悩んだ私は結局「鼻から胃カメラ」という気持ち悪い体験をし、多発性胃潰瘍という診断、組織を取って検査中だ。先生の話ではたぶん良性でしょ、とのことですが、まだ何となく胃に違和感は残っていて、薬を飲んでいる。

Photo: snowy

F+とBCMのダブルネームカレンダーをお持ちの方、3月はアンディ・アイアンズですね。今年のカレンダーは過去のワールドチャンピオンをフィーチャーで、各月のサーファーに関して私があれこれ書いた文章(書きおろし)がネット上の秘密の場所にあって、カレンダーにあるQRコードを読み取ると、その選手の記事ページに飛べるようになっているという、思い付きはよかったけど、けっこう毎月書くの大変、という自爆企画つき。毎月1日にはその選手のコラムがオープンになる。今はケリー、CJ、アンディまで読めます。ケリーの分はサーフニュースで一般に公開されていますので、ご参考までに。

で、アンディとなれば死んじゃった日の話とかも書くことになるんだけど、私は夜中近い朝方に国際電話で知ったと記憶していたんだけど、当時のブログを読むと朝7時半なんですね。今となればとても常識的な時間で、まぁ、早いといえば早いけど、別にびっくりする時間ではなかったですね。

でもひとつ言い訳させていただければ、あの当時は生活がけっこう夜型で、朝7時半ってのは私にとっては夜中同然でした。今はすっかり犬猫に振り回される千葉の里山生活が身についているので、5時起きの9時半就寝みたいなことで、健康的な毎日なのですが、当時は夜中まで仕事して、午前中は寝てる感じでしたかね。だから超朝早かったって記憶なんでしょうね。今から12年前のできごと。時のたつのは早いものです。

Photo: snowy

CT第3戦のポルトガルは、男女ともセミから先を残すだけ。今日日本時間の夕方からやっちゃうのかな、と思う。結果を待って更新でもよかったんだけど、まぁ、男女ともにガチなところが残っていて、ハワイで取りこぼした面々が上がってくるというランキング展開なので、いいかな、誰でも、という感じ。

五十嵐カノア、イエロージャージー確定。今のところ3試合で5位、2位、5位という、典型的なコンスタントで決めるワールドタイトル的な結果。あの安定感は本当に半端じゃないと思うし、上位にいればシーディングで当たる選手も下位選手になるから有利だし、何よりイエロージャージーの魔法というのは大きいかなと思う。

とある選手に聞いたんだけど、あれってものすごく自信になるらしい。ゼッケン黄色はまるで違うメンタルで試合に臨めるんだそうだ。特に初めての場合。そういう自信というのはあのレベルの試合ではとても大事なことだし、あの安定感に自信がプラスされるとなると、こりゃあるかもな、と思う。ただそれは過去の年間のマラソンレースシステムでの話であって、今の最終的にファイナル5でトラッスルズ決戦、という話になると、まだわからないのかな、とも思う。

それにしても昨日のスーパーチューボスの試合を見ていると、いかにオールラウンド、しかも突出したレベルでのオールラウンドが必要なのかがわかる。潮が引いていればバレル勝負、あげてきて風が入ってくればエアー勝負、そしてそのどちらでもエクセレントが出せる選手が勝ち上がっていく。どっちかがエクセレントでどっちかがそこそこ、じゃダメなのだ。このコロナ禍の2年でエアーは確実に進化していて、飛ぶセクション、スピード、波のサイズ、高さ、着地と、どんどんギリギリというか危険なほうに進化している。まぁ、あのレベルになると失敗してケガしそうにはまるで見えないけど。

ジョン・ジョン・フローレンス Photo: WSL

イタロ、フィリッペ、ジョンジョン、グリフィン……誰もエアー1発で10点取れそうな面々、そしてバレルでも。とはいえパイプやチョープーのバレルとはまた違うので、ジョンジョン以外にはラッキーともいえるか。そう考えるとジョンジョンって究極のオールラウンダーかなぁ、といまさらながらに思った。ケガとメンタルとコンペ欲みたいなもの以外の技術面では。

ケリー。前のヒートのジョンジョンの9点バレルの波を待っちゃったのかな、と思う。コンディションの微妙な変化に敏感に反応できないのは、ケリーによくある感じだと思う。高望みをせずに、前半リズムよく波に手を出していったグリフィンが正解。

F+編集長つのだゆき

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