(コロへ・アンディーノ) PHOTO: © WSL/Morris

真夏から秋の祭典に!?『US Open of Surfing』開幕!

2019年まではQSのハイグレードとウィメンズのCTイベントとして7月下旬から8月上旬にかけて開催されていたカリフォルニア・ハンティントンビーチを舞台とした『US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido』

サーフィンの他にもスケートボード、BMXの競技やライブなど様々なイベントが併催される真夏の祭典として名を馳せていたが、2020年はパンデミックで中止に…。

今年は2年ぶりにイベントが復活するものの、WSLのフォーマットが一新して全4戦で争われるCS(チャレンジ・シリーズ)の初戦として9月20日〜26日の秋に開催。
すでに初日のスケジュールは終了してメンズのRound of 96の24ヒート中、18ヒートが進行した。

初日は村上舜、大原洋人、和井田理央がラウンドアップ!

初日は公式2-3ftレンジのサイズ。
これぞハンティントンビーチという波質で、ライト・レフトのどちからを選ぶかの見極めや、優先権を利用してのパドルバトル、限られたチャンスを活かしつつリスクをとったサーフィンをするバランスが必要だった。

ランキングに関係ないCT選手も紛れ込む中、来シーズンのCTの舞台に上がることに全てを賭けている7つのリージョナルQSから集まってきたサーファー、今年のCTランキングで脱落したサーファーによる戦いで会場は戦場。
秋の気配さえ忘れるような真夏のような一日だった。

アジアリージョナルからは五十嵐カノア、大原洋人、村上舜、稲葉玲王、西修司、和井田理央、オニー・アンワー。
ウィメンズは都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野、黒川日菜子、野中美波、脇田紗良が出場。

初日で出番があったのは大原洋人、村上舜、稲葉玲王、西修司、和井田理央、オニー・アンワーの6名。
大原洋人、村上舜、和井田理央が次のRound of 46に進出した一方、稲葉玲王、西修司、オニー・アンワーは早くも姿を消すことに…。
2015年に日本人として初制覇した大原洋人は優先権を持っている時、真横で乗ろうとしているジェイク・マーシャルの肩を掴んで阻止する白熱ぶり。
それほどこのコンテストは重要であり、彼の本気度が分かった場面だった。

カリフォルニアのサーファーが活躍

(グリフィン・コラピント) PHOTO: © WSL/Morris

2018年にローカルヒーロー、ブレット・シンプソンに並ぶ2連覇を達成した五十嵐カノアを始め、ロブ・マチャド、ティム・カランなどカリフォルニアのサーファーが多くのトロフィーを獲得している今イベント。

初日にハイエストスコアを出していたのは、サンクレメンテ出身のグリフィン・コラピント。
8.50を含むトータル15.23をスコアしてニュージーランド出身のオリンピアン、ビリー・ステアマンドと共にラウンドアップを果たした。

「チャンスがあれば、それに向かって進む。これが最近取り組んでいることさ。3位になったナラビーンと同じで、今日もその取り組みが功を奏した。ハンティントンは第二の故郷のような場所さ。波もよく知っている。特にピアに向かってのレフトの動きの知識が勝利の要因さ」

CTランキング6位のグリフィンはすでに2022年シーズンのクオリファイを決めているため、今年の『US Open of Surfing』は2018年に2位になった穴埋めをするような心構えなのだろう。

(コナー・コフィン)
PHOTO: © WSL/Morris

その他、カリフォルニア勢ではコロへ・アンディーノ、パトリック・グダスカス、コナー・コフィン。
ブラジリアンのアレホ・モニーツ、カイオ・イベリ、
オージーではジャック・ロビンソン、リアム・オブライエン、ハワイのバロン・マミヤ、ジョシュア・モニーツ、エゼキエル・ラウ、コスタリカのカルロス・ムニョス、タヒチのミシェル・ボウレズなどがラウンドアップ。

ネクストコールは現地時間9月21日7時30分(日本時間同日23時30分)で35分後にスタート予定。
Round of 96の残りヒート、最終ヒートに五十嵐カノアが登場。
その後、ウィメンズのRound of 64が進行予定。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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