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「ミック・ファニングとロス・ウィリアムスの本音トークが面白かった」- F+

F+(エフプラス)

試合じゃないときのWSLのホームページ記事なんかは絶対見ない派なので、気にもしてないけど、先日Getting Heatedシリーズがスタートというリリースがきていて、キャスティングが興味深かったので、つい見てしまった。
売り文句としては、ワールドチャンピオンのミック・ファニングと、モーメンタム・ジェネレーションのロス・ウイリアムスが歯に衣着せぬ本音トークで、今のサーフシーンを斬る。みたいなことだった。

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これが他の誰かならまるで気にも留めなかったろうけど、ミックもロスもよく知る友人だし、知的なうえに観察力も分析力もある彼らが本音で話すとなれば、そりゃ相当面白いはず、と期待した。相変わらずのCMはうんざりイライラだったけど、面白かったね。

もう一つ底はあって、あれが本当の本音ではないだろうけど、パブリックに公開できる範囲内の本音とでもいおうか、普段話してる感じというか、違和感なく聞けたかな。特に、ふたりとも最後に一言ペロッと刺すようなところがあって、それはいつも通り。あのふたりのユーモアのセンスは抜群で、けっこう似た者同士でもある。
司会役にデイブ・プローダン。この人も昔サーフィンマガジンにいたころからの付き合いなので、違和感なかった。3人のオンライン会議的な感じで番組は進行。デイブの質問にミックとロスが答える形だ。

1:サンセットのキャンセル、サンタクルーズの延期等のスケジュール変更の影響について

「ジョーディにとってはとても痛いんじゃないか。サンセットでのジョーディのすごさは半端ない」とロスが言えば、ミックは「ジャック・ロビンソンもサンセットのキャンセルで大きな影響を受ける」と回答。どちらの言い分もごもっとも。

2:ジョンジョンはサーフィン史上最強のサーファーだと思うか

ミックは、「ジョンは確かにすごいサーファーだけど、あの当時のアンディ、ケリーに比較すると及ばない。アンディ、ケリーの黄金時代のすごさは本当にヤバかったし、それは今でも語り草だ」と。ロスは「そんなことはない、ジョンジョンは史上最もうまいサーファーだ。ひとつのターンを切り取ってみて、あれ以上のことをできるサーファーは過去には誰もいない」という。するとミック、「今はそうかもしれない。でも何年後かに考えたときにもそう思えるのかどうか」だと。この件はふたり平行線で、意見を異にした。
うまくまとめれば、テクニカルには現在史上最強だけど、レジェンドとしてはアンディ、ケリーに及ばない、というところか。

3:パイプでもっと精進すべき人は誰?

ミックはジュリアン・ウイルソン。「ワールドタイトルを取りに行くなら、どの会場でもしっかり勝てないと取れない。ジュリアンはタイトルを取るには今年が重要な年になる、もっと努力が必要だ」と。
ロスはフィリッペ・トリード。「フィリッペは自分でバレルに入ろうとしていない」と手厳しいロス。どっちも正論。

4:ケリーのパイプ3位は今シーズンでの彼にとって最高位だろうか、それとももっと上があるのか

「ふたりとも最高位かもしれないし、もっと上もあるかもしれない、タヒチやGランドなど、ケリーの得意な場所がまだあるから」と意見は一致。ただ、ミックは「もっと長い板に乗ってしっかりしたレールワークでやればいいのに」、だし、ロスは「僕のところに来れば秘策を教えてあげる」とコーチ売り込み。両者ともケリーはちゃんとやればもっと行けるのに、というところか。

5:女子のパイプはどうか

これも意見は一致。「スキルはあるけど、彼女たちがあのブレイクをモノにするにはまだ時間がかかる。今年はマウイの代替えだったけど、本格的にツアーの中の会場に加われば間違いなく女子のパイプでのサーフィンは進化する」と。後5年から10年ぐらいのスパンか。ミックの口からロシェール・バラード、ケアラ・ケネリー、ケイト・スカラットといった一昔前の女子パイプチャージャーの名前が出てきたのはちょっと驚き。

これシリーズ物らしいので、次も見たい。

Getting Heated: Is It Time For A Women’s Championship Tour Event At Pipeline? – WSL

F+編集長つのだゆき

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