Photo: WSL / Laurent Masurel

「都筑有夢路、年間2試合しかないQS10000で優勝。CTクオリファイ確定か」-F+

F+(エフプラス)

都筑有夢路、CTクオリファイなんだろうな。おめでとう。

一昨日かな、QFに勝ち上がったニュースを見たときに、優勝したらCTじゃん、と思ったし、あるかもな、とは思った。予感的中。

女子に関してはこの先シーズン終了までビッグイベントがあまりないので、そう大きなランキングの変化はなさそうだ。今tentativeつまり、暫定になっている最後のQS6000イベントが確定するかしないのかで多少は変わるだろうけど、どのみち何試合かはCTに出れそうな補欠の場所は確保するんだと思う。

シードも上がるし、この1勝で世界中で注目されるので、ポイントも高く出てくるだろうし。まぁ、年間2試合しかない10000を勝って、その年のクオリファイができないとなると、それはそれでまた問題なわけだけど。

選手たるもの、こういうチャンスがやってきたときに、そのチャンスを生かせる実力を持っていることが大事なんだと思う。まぁ志田の1000で優勝したのが大きな自信にはなってるんだと思うけど、地力がなければさすがの10000優勝はない。

Photo: WSL / Laurent Masurel

時折志田で見かけるけど、女だてらに厳しいコンディションで厳しいところに当てにいくサーファーなんである。え~、アムちゃん、そこ攻めちゃうの? すげえなぁ、みたいな。もちろんそれはうまくいったりいかなかったりではあるけど、そこに当てに行ける、そして時にはメイクできる実力はあったと思う。足がすごいんだよね。タイラー・ライトといい勝負。

ただ、この選手はJPSAにも出ないし、オリンピック選手選考とか、WSGとか、現在のメインストリームというか、表舞台とはまるで違うところをずっと歩いてきている。QSだけをターゲットにしていたように思うし、それがここまで、志田の1000優勝まで、日の目を見なかった。で、日の目を見たと思ったら一気に10000優勝、クオリファイって話。チャンスをつかむというのはこういうことだし、つかんだ時にそれに見合う実力をしっかり身につけておく、というのは大事なことだ。

ほかの日本人女子も頑張ってはいたけど、その他全員サーフィンを根本的に変えたほうがよさそうだと思うので、たとえ勝ち上がったとしても優勝はなかったと思う。あのサーフィンでは勝てないだろうなぁ。勝てるサーフィンに変えてあげるから、お金と根性持って、私のところにいらっしゃい(笑)。

さて、これどうするんだろう。2018WSGにも出ていない、2019WSGは選手選考外。強化選手合宿とかにもあまり参加していない、ある意味NSAへの貢献度ゼロ、それよりなにより、選考する側がまるで視野に入れていなかったダークホースだからねぇ。個人的には実に興味深いところだ。2019最終QSランクで2020WSGに出す、ってのが落としどころなのかなぁ。

CT出場枠は今年のCTランキングだから関係ないけど、実際にクオリファイしちゃえば、オリンピック開催時には日本人女子たったひとりのCT選手だからねぇ。

今までまじめに振り回されてきた人たち、どうするの? ってのもあるし(笑)。 「ソンタクも、痛しかゆしの下剋上」 

F+編集長つのだゆき

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