現地時間10月18日、エルサルバドルのエル・スンザルを舞台とした『ISA World Longboard Championship』は大会2日目。
ウィメンズR1の残り8ヒートの後、メンズR2、ウィメンズR2、メンズリパチャージR1の順で進行。
R3を戦う16名が決定したと同時に敗者復活戦のリパチャージがスタートした。
初日よりサイズアップした公式6-8ftレンジの波は朝の内こそクリーンだったが、日中は風の影響が強まる傾向。
ただでさえパワフルな波に加え、風によりバンピーに変化したエル・スンザルは世界トップのロガーでさえ軽く吹き飛ばすような難しいコンディションになっていた。
日本代表は塚本将也&田岡なつみがR3進出

Photo: ISA/Jersson Barboza
この日出番があった日本代表は3名。
まず、ウィンメンズR1のH11では吉川広夏がここまでのベスト3に入る7.83を含むトータル13.5で余裕のラウンドアップ。
次にメンズR2のH4では塚本将也がフランスのルイ・マルシセと共に2位通過を果たし、R3進出。
R4、R5と残り2ヒートを勝ち上がればファイナルになる。
R3はアメリカのトニー・シルヴァーニを含むH1に入った。









Photo: ISA/Jersson Barboza
ウィメンズR2はH4で田岡なつみがフランスのカネル・ルブトン、台湾のナルワンサーフの南さんの娘、ジェイメイ・チェンを含むヒートで後半にトップに立ったが、終了間際にカネルに逆転されて2位通過。
R3はアメリカのアヴァロン・ガルを含むH1に入った。

Photo: ISA/Jersson Barboza
田岡なつみの次のヒート、R2のH5でフランスのアリス・レモーン、ドイツのリサ・ボースなどと戦った吉川広夏はバンピーで難しいコンディションに苦戦した。
後半まで3.17の1本のみで4位。残り時間5分で4.17を重ねて2位に浮上するが、3位だったアリスが2本目の波で6.03を出してリサを抜いてトップに立ち、吉川広夏は3位に後退。
最後のチャンスも難しい波を掴んでしまい、フィニッシュをメイクできずにワイプアウト。エルサルバドルのために足腰を鍛えている吉川広夏でさえ吹き飛ばしてしまう風が吹いていた。
吉川広夏はリパチャージR2に回り、スペインのフリエタ・ロドリゲス=ビジャミルとリパチャージR1から勝ち上がってきた1名と戦う。
リパチャージはR8まである長丁場になる。
なお、R1で敗退してリパチャージR1に回った堀井哲はこの日出番なし。

Photo: ISA/Jersson Barboza
優勝候補の多くがR3進出

Photo: ISA/Pablo Franco
メンズサイドはディフェンディングチャンピオン、フランスのエドゥアルド・デルペーロを始め、ペルーのピッコロことブノア・クレメンテ、フィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル、アメリカのトニー・シルヴァーニなどが順当にラウンドアップ。
特にJrはバックハンドの見事な手本となるライディングでイベントを通してのハイエストスコアとなる8.33に加え、7.50のバックアップを重ねてトータルでもハイエストとなる15.83と大会2日目の主役になった。




Photo: ISA/Jersson Barboza
「エル・スンザルでまたサーフィンができて良かったよ。ここはロングボードにとって最高のスポットの一つだと思うし、戻って来られて本当に最高の気分だね。もう一つメダルが獲れると良いなと思っているよ。新しいチームでここに来られてすごくワクワクしているし、世界最高の選手たちとサーフィンをする準備はできているよ」
2023年にカッパーメダル、2025年に銅メダルを獲得したJr。
フィリピンは国別でも2025年に銅メダルを獲得した強豪国。
今年はJrの弟、ジューン・エスクイエヴェル。
ウィメンズはデイジー・バルデスと娘のカイラ・ジェーン・デラ・トールが出場。
まさに家族の絆で再び表彰台を目指している。

Photo: ISA/Pablo Franco


Photo: ISA/Pablo Franco


フランスが連覇に向けて前進

Photo: ISA/Pablo Jimenez
ウィメンズサイドはイタリアのジンジャー・カイミ、サモアのシヴ・ジャラード、フランスのアリス・レモーン、イングランドのエミリー・カリー、エルサルバドルのシンディ・ポルティーヨ、アメリカのケイトリン・ミケルソンがトップ通過。
2個の金メダルを持つアリスはR1のH9で8.17を含むトータル14.67。
シングル、トータル共にここまでのハイエストを出し、二人の韓国代表に大差をつけて圧勝した。
午後のR2でもリズムを崩さず、ドイツのリサ・ブースと共にR3進出。
ファーストセクションでの長いノーズライドとインサイドにかけてのターンのノーズの組み合わせの安定感は女王の風格さえ漂っていた。
「ここの波は素晴らしくて、ロングボードにとって最高よ。ここに来られてすごく嬉しいわ。地元でも同じようなコンディションはある。クリティカルなセクションでノーズライディングするのが大好きなので、これくらいのサイズがあるのはすごく良いわ。もちろんタイトルを獲得するためにここに来ている。エルサルバドルの波は素晴らしい。フランスは最高のチームよ。この1週間を楽しみたい」

Photo: ISA/Jersson Barbo

Photo: ISA/Jersson Barboza

Photo: ISA/Jersson Barboza
アリスのチームメイトであるカネル・ルブトンは田岡なつみと同ヒートでトップ通過。
メンズではエドゥアルド・デルペーロに加え、ルイ・マルシセが8.00とここまでのベスト3のスコアとトータルでは15.77とJrに続く2番目のスコアでR3進出を果たしている。
レ・ブルーと呼ばれるフランス代表。
2013年に独立して大会が始まって以来、2013年、2019年、2023年、2025年に金メダルを獲得した強豪国。
4名全てがR3に進み、連覇に向けて前進した。
なお、今イベントは2027年パンアメリカン競技大会のクオリファイも兼ねている。
南北アメリカ大陸の最高位に各国最大1名で男女各3つの枠が与えられる。

Photo: ISA/Pablo Jimenez
この日はエルサルバドルの25歳、シンディ・ポルティーヨがバックハンドのカービングと巧みなノーズライディングでR2をトップ通過。
クオリファイに近づいたヒート勝利だった。
大会3日目はリパチャージのみ進行。
現地時間10月19日朝7時(日本時間同日22時)にメンズリパチャージR1の残りヒート、ウィメンズリパチャージR1。
メンズリパチャージR2、ウィメンズリパチャージR1の4ヒートが進行予定。
日本代表は堀井哲のみ出番があり、メンズリパチャージR1H5に出場する。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(染谷たかし)













