(従来の4倍の賞金を獲得した田岡なつみ) Image: S.LEAGUE OFFICIAL(YouTube)

最大で4倍!賞金額が男女平等になったS.LEAGUE

2024年、JPSAが新たに生まれ変わり、S.LEAGUEが発足。今シーズンは「S.ONE」「S.TWO」の2部リーグ制を採用し、日本国内のみならずアジア圏まで視野に入れたツアー開催を計画している。

改革の真っ只中にあるこの新リーグには賛否もあるが、長年課題とされてきたショートボード/ロングボード間や男女間の賞金格差に対し、大きな前進が見られた。

ロングボード女子の優勝賞金が一気に120万円に増額

S.LEAGUEのS.ONEシリーズは、ツアーパートナーとして「さわかみグループ」と正式契約を締結。開幕戦『さわかみ北海道プロ』を含む全6戦(ショート・ロング各3戦)において「さわかみ ブースト賞」が特別賞として用意された。

『さわかみ北海道プロ』での賞金額は、多くの予想を上回るものだった。

男子ショートボード優勝:賞金120万円+ブースト賞10万円 → 合計130万円(西慶司郎)

女子ショートボード優勝:賞金45万円+ブースト賞75万円 → 合計120万円(川合美乃里)

さらに注目すべきはロングボード部門。
ベースの優勝賞金は男子60万円、女子30万円と依然差があるが、そこに

男子ロングボード ブースト賞:60万円

女子ロングボード ブースト賞:90万円

が加わり、男女ともに最終的な優勝賞金は 120万円 に統一された。
浜瀬海と田岡なつみがこの賞金を獲得し、特に女子ロングボードでは従来の4倍という劇的な増額となった。

一般社団法人日本プロサーフィン連盟からの声明

(さわかみグループ代表 澤上龍 氏/S.LEAGUE チェアマン 大野修聖)

この「さわかみ ブースト賞」については、6月下旬に一般社団法人日本プロサーフィン連盟から声明が発表されている。

“女子選手の賞金額が小さい。” “ショートボードに比べロングボードは……”
エントリー数や試合(ヒート)数が少ないため、賞金額に差があることは一見やむを得ないようにも見えます。しかしその差は選手にとってエントリー費や遠征費の負担を考えると決して小さくなく、出場をためらう一因となり得ます。そして、それがまた参加者の伸び悩み、ひいては賞金構造の固定化を招くという悪循環につながります。
そこで私たちは、「さわかみ ブースト賞」を創設いたしました。ショートボード男子の優勝賞金を基準とし、それに満たない部門 ショートボード女子、ロングボード男子/女子について、差額を特別賞として進呈いたします。すべての選手が前向きに挑戦できる舞台を整えることが、競技全体の盛り上がり、さらにはサーフィン業界の活性化につながると信じています。

さわかみグループ代表 澤上 龍

さわかみグループ S.LEAGUE25-26 ツアーパートナー契約締結のお知らせ
https://www.jpsa.com/pr/11605/

S.ONE第2戦の会場は静波サーフスタジアムに決定

「さわかみ 北海道プロ」終了までショートボードの第2戦は日程だけで場所が調整中だったが、静波サーフスタジアムに決定した。
期間は8月20日〜22日になる。

ロングボードの第2戦は7月24日〜25日に茨城県鉾田市トップサンテで開催される。

S.LEAGUE公式サイト
https://sleague.jp/

(黒本人志)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。