エアーを練習する中塩佳那 Photo: THE SURF NEWS

NSAジュニア強化合宿開催、2022年強化指定選手の選考基準発表

12月29日、日本サーフィン連盟(NSA)は、静岡県牧之原市の人工サーフィン施設「静波サーフスタジアム」で2021年のジュニア強化指定選手を対象とした強化合宿を行った。

合宿では午前と午後で2つのグループに分け、それぞれ4時間ずつ練習を実施。選手は、ベーシックなターンをしっかり入れる回、軽く当ててからチャレンジングなターンにつなげる回、エアーに挑戦する回と、3つの課題をこなした。

当日は10~18歳まで28名のジュニア選手が参加。大野修聖、大村奈央、松田詩野の3名もコーチとして若手選手等にアドバイスを行った。

松原渚生 Photo: THE SURF NEWS
見事エアーをメイクした鈴木一歩 Photo: THE SURF NEWS
大野修聖にアドバイスをもらう池田未来 Photo: THE SURF NEWS
自分のライディングチェックも欠かせない Photo: THE SURF NEWS
岩見天獅 Photo: THE SURF NEWS

合宿の冒頭には、2020年7月にがんのため逝去した吉永修強化本部長の追悼セレモニーが行われた。NSA酒井厚志理事長や、過去にISA世界選手権で日本代表として戦った大村奈央や松田詩野が追悼のメッセージを述べたほか、参加者一同が1分間の黙祷を捧げた。今回合宿の地となった静波は吉永氏のお膝元であり、出席した遺族たちに思い出の品などが送られた。

吉永修強化本部長へ1分間の黙祷を捧げる選手達 Photo: THE SURF NEWS
「“終了のホーンが鳴るまで諦めるな”その吉永さんの言葉を忘れずに世界のトップを目指して欲しい」と激励する酒井理事長 Photo: THE SURF NEWS
近年の日本選手の活躍を支えた吉永氏 Photo: THE SURF NEWS
五輪代表選手らのサイン入りTシャツも贈られた Photo: THE SURF NEWS

2022年強化指定選手の選考基準も発表

また、2022年の強化指定選手の選考基準も発表。これまでのNSA、WSL、JPSAの各リーグ上位選手に加え、2024年のパリ五輪を見据えて「強化部推薦 2024 オリンピック パリ大会(タヒチ)の波に適した選手」との新基準が設けられた。

この新基準は、「全てのサーファーに公平にチャンスがあるように」と、映像審査による公募制で最大男女各10名の採用が想定されている。波サイズ等の要件を予め定め、基準を満たすものなら各リーグでのランキング等の順位に関係なく誰でも応募できる仕組み。詳細な基準は1月以降発表される予定だ。

1月中~下旬には強化指定メンバーが正式発表される。

なお、基本的にサーフィン強化指定選手の資格があるのは日本国籍の選手のみ。複数国籍を持つ選手は日本を選択することも出来るが、その際はISAの登録籍を日本にする必要があり、これは一度変更すると元に戻すことはできない。これはIOC、ISAが定める基準に従ったもので、NSAは「このようなケースがあった場合にはISAとも細かく確認を取りながら手続きを進める」としている。

五十嵐カノアや前田マヒナは、それぞれ過去にアメリカ籍、ハワイ籍でISA世界ジュニア選手権に出場した経験があり、東京五輪を前に日本籍に登録変更した。現在オーストラリアやハワイをはじめ海外で活躍する日本ルーツの選手が、新たに強化指定選手に加わる可能性も大いにある。

なお、2024年パリ五輪の出場選考方法については、2022年2月頃にIOC/ISAから発表される見込み。強化指定選手の枠も、2022年、2023年、2024年と徐々に狭めていく方針だ。

今後、2022年1~2月にジュニア対象の強化合宿を再び静波サーフスタジアムで実施予定。また3月に全体の強化合宿とジャパンオープンも行う予定だ。

東京五輪から早5カ月。既に2024年パリ、2028年ロサンゼルスに向けて選手強化がスタートしている。

2022年強化指定選手選考基準

シニア枠
1)NSAメンクラス・ウィメンクラス ランキング 上位2名
2)WSL 2021 QSアジア日本人ワールドランキング 上位8名(男女)
※5のオリンピックシードを除く
※日本国籍を有し、NSA及びJOCの規定に準じるWCT選手は強化指定選手としていつでも追加し選抜することができる。
3)JPSA日本ランキング 上位4名(男女)
4)強化部推薦 2024 オリンピック パリ大会(タヒチ)の波に適した選手
5)2020 東京オリンピック出場選手

ジュニア枠
1)NSAジュニアクラスランキング 上位8名
2)NSAボーイズクラスランキング 上位8名
3)NSAキッズクラスランキング 上位8名
4)NSAガールズクラスランキング 上位8名
5)強化部推薦 2024・28 オリンピック パリ大会(タヒチ)・ロサンゼルス大会の波に適した選手
6)強化部推薦 U16の選手で海外またはプロで活躍する選手を選考することができる
7)2019 世界ジュニア選手権出場選手(コロナにより未開催のため3年更新とする)

その他
・ISA 世界ジュニア選手権代表・補欠選手はナショナルチーム育成期間として登録年(参加年)より2年間を強化指定選手として更新する。(2022 年度は3年とする)
・マスターの強化指定選手は、世界大会の派遣決定後C指定選手として登録する。
・各ジュニア以下のクラスで対象年齢者が8名以下の場合、NSA ランキングより翌年の U18・U16 対象クラスに分け計8名をランキングより追加選抜する。
・ISA 世界選手権代表はナショナルチーム期間として登録年(参加年)より2年間、強化指定選手として更新することができる。
※ジュニア・ガールズクラスの強化指定選手選考者で、シニアクラスに上がる選手はシニアクラスの強化指定選手になる。

本日の水温は5度 Photo: THE SURF NEWS
ブーツグローブは必須で合間はホットバスで暖をとる Photo: THE SURF NEWS
今回はコーチとして参加した松田詩野「(アドバイスのために)客観的にサーフィンを見ることで自分が学ぶものもある」Photo: THE SURF NEWS

(THE SURF NEWS編集部)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。