Photo: WSL APAC

日本で2年半ぶりのWSL QS決定。QS1000「アジアオープン」2022年3月志田下で開催

ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のアジアパシフィック(APAC)は、2022年3月21日~27日に千葉県一宮町釣ヶ崎海岸(志田下)で第1回「アジアオープン」を開催することを12月15日に発表した。男女QS1000ならびに、プロジュニアイベントが開催される。

新型コロナウイルスの影響もあり、2019年10月の「white buffalo HYUGA PRO」以降、約2年半もの間国内でのQSは休止していたが、ようやく東京五輪の会場でもあった志田下での開催が発表された。

この大会は、2022年5月にオーストラリアからスタートするチャレンジャーシリーズ(CS)への出場権をかけて、男女各6名のアジア枠選考となる最終戦に位置付けられる。日本、インドネシア、フィリピン、台湾、韓国など、アジアの国々から150名以上の選手が参戦。(日本及びインドネシアでの検疫措置が続いていることから、日本とインドネシアでそれぞれの大会実施に変更。日本大会からは男子3名、女子4名がCS出場権を得る。)

地元一宮町出身のオリンピアン大原洋人や、同じく地元出身の稲葉玲王、五輪銅メダリストの都筑有夢路、村上舜、注目ルーキーの岩見天獅や松岡亜音が出場を予定している。

また今大会では、WSL QS1,000イベントに加えて、2022年のWSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップのアジア代表を決定するWSLプロジュニアイベントが開催され、アジア地域のU20の選手たちが参加。更に、日本国内のグロメット(U16)・カデット(U12)の大会も実施される。

2019年「Ichinomiya Chiba Open」での大原洋人。駆け寄ったファンにも笑顔で対応 Photo: THE SURF NEWS
2019年の「Ichinomiya Chiba Open」で優勝した都筑有夢路 Photo: THE SURF NEWS
2019年「Ichinomiya Chiba Open」で3位の稲葉玲王 Photo: THE SURF NEWS

WSLアジア・パシフィック・ゼネラル・マネージャーのアンドリュー・スタークは、以下のようにコメントしている。

「WSLは、アジア地域のQSツアーとプロ・ジュニア・ツアーを再スタートさせ、アジアのベスト・コンペティターが再びチャレンジャーシリーズへの出場権をかけて競い合うために、日本に戻ってくることを嬉しく思います。ここ数年、国際的なイベントは厳しい状況が続いていましたが、サーフィン文化が根付いているこの地に戻ってきて、今年開催された東京オリンピックでサーフィンを世界に知らしめた千葉県の志田ポイントで、リージョナルツアーのオープニングイベントを開催できることは、この上ない喜びです。このイベントは、アジア地域のサーファーが2022年のチャレンジャーシリーズの出場権を獲得し、最高峰のチャンピオンシップツアーへの参加を目指す上で、極めて重要な役割を果たします。そして一宮町の方々及び本大会協賛スポンサーの方々に深く感謝いたします。」

一宮町町議会議員 鵜沢清永氏も「次世代を担う選手の場を継続して作って行くことを望みます。また千葉県及び一宮町の行政はオリンピックレガシーとして世界大会を釣ヶ崎海岸(志田下)で継続して行きたい」とコメントしている。

今回の大会から、WSLが掲げる海洋環境保全の取り組み「We are one ocean」を日本で初めて大会コンセプトとして取り入れ、2030年までに世界の海の30パーセントを保護する30×30キャンペーンなどを展開していく予定だ。

(THE SURF NEWS編集部)

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