(ベルズの町トーキーにあるサーフィンビクトリアのオフィス) Photo by snowy

「サーフィンが国技のオーストラリアの組織体制」 – F+コラム

F+(エフプラス)

エルサルバドルもウエイティングピリオド初日からスタートしていて、世界のポイントって波あるなぁ、と。あの波日本だったら奇跡のパーフェクトウエイブ的な感じだもんな。
そして困ったなぁ、イーサン・ユーイング。ゴールドコーストで優勝しても、この2試合連続17位で消えちゃうのよね。初戦も取りこぼしてるし。この人本当にサーフィンはうまいと思うけど、この出入りの激しい成績がワールドタイトルを妨げてるかなぁ。優勝いらないからずっと5位とかのほうがだいぶ上に行けるし。タイトル取るなら取りこぼし御法度だな。グリフィン・コラピントも。
試合はまだ序盤なんで何とも言えないけど、あの波が続くなら見ごたえあるかなと思う。時差の問題で早寝の私にはなかなか見ずらいけど。

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上の写真はサーフィンビクトリアのオフィスだ。トーキーの町のリップカールのある大きなショッピングモールの奥にある。まぁ、サーフタウンの一等地といえる場所だ。
その向かい側のメキシカンレストランがおいしいってんで、リップカールの重役やってる友人とルームメイトのアンジェラで、ビールと味付きの美味しいフライドポテトとビーフブリトーでランチしている真正面に見えた。

Photo by snowy

こういう場所のこういうショッピングモールの中にオフィスを構えるって、すごいな。サーフィンが国技ってこういうことなんだよなぁ、と改めて思った。要はお金の問題でもあるけど、みんなの生活の中にサーフィンがあるってことだ。

オーストラリアにはサーフィンオーストラリアという組織があって、まぁ、これは日本のNSAのような組織でオーストラリアのサーフィンすべてを取り仕切るもので、アマチュア、プロジュニア、WSLのすべてを一貫してコントロールし、なおかつ選手育成だけでなく、ジャッジ、コーチ、イベント開催運営側の人材教育などなど、多岐にわたってサーフィンイベント関連のすべてを担う一大組織で、オーストラリアではこれ1本。他のチョイスはない。
日本だとNSAとかJPSAとかWSLとかって別れちゃってて、線引きが面倒な感じではあるけど、オーストラリアではサーフコンペ始めたらサーフィンオーストラリアの会員になり、コンペやるならボードライダーズクラブイベント、支部イベント、全豪イベント、QS、CS、CT、オリンピック選手と連続している階段を上がる。
組織全体のピラミッドの頂点はサーフィンオーストラリアで、その下にサーフィンクイーンズランド、サーフィンニューサウスウェールズ、サーフィンビクトリア、サーフィンサウスオーストラリア、サーフィンウエスタンオーストラリア、サーフィンタスマニアの6支部があり、その下に各ポイントベースのボードライダーズクラブがある。例えばビクトリアなら21のクラブがあり、クイーンズランドなら46もある。
日本で考えればサーフィン関東の下の志田下ボードライダーズクラブ、みたいなことか。まぁ、それらの中で活躍し始めるとサーフィンオーストラリアからトレーニングや育成の援助があり、ハイパフォーマンスセンターに行ったり、トレーニング受けたりといったステップアップの道を歩み、素晴らしいのは選手引退後の道の指導もあるわけで、文字通りの生涯トータルサポートなわけだ。その上それは選手だけではなくて、ジャッジや企画運営サイドの人材育成にも同じステップが用意されている。
日本も組織図にすれば似たような感じではあるけど、中身のレベルがだいぶ違う。

1960年代前半から活動しているので、歴史ある組織なんだけど、非常によくできているので、過去日本国内にこのシステムを輸入しようとした人も何人かいた。しかし現状ではそれは実現していないと思うし、機能しているとも思えない。彼らにとっての大きな壁は、やはりプロとアマの住み分けというか、日本特有のパワーゲームの複雑さというか、連携はしているけど1本ではないというあたりだったのかなぁ、と思う。で、これを1本化しようと過去様々な人たちが尽力したわけだけど、結局成し遂げられず、まぁ、昔よりはだいぶ風通しはよくなったけど、あっちではこう、こっちではこう、みたいなことが継続しているのだろう。そのうちオリンピックまで入ってきて、もう決定的なマンパワー不足と金欠(笑)。

オーストラリアでは(日本でも)こういう組織的な育成のようなことは各ブランドのチームでも行われているわけだけど、最終的には国をあげての金銭的援助が軸にないと難しいんじゃないのかな。相撲レベルでの認知度と、人気。サーフィンが大相撲と肩を並べることは、私の目の黒いうちはないんだろうと思う。その辺の続きはまたの機会に。

F+編集長つのだゆき

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