昨シーズンの『Surf City El Salvador Pro』チャンピオン、ジョーディ・スミスが、怪我により今大会を欠場することが決まった。リプレイスメントとして、同じく南アフリカ出身のマシュー・マクギリヴレイが出場する。
海外メディアによると、ジョーディは昨年のCT第8戦「Lexus Trestles Pro」のローワーズ以降、膝、股関節、そして腰の痛みに悩まされていた。さらにニュージーランド滞在中には身体が完全に動かなくなるようなトラブルにも見舞われ、現在は大会に出場できるコンディションにはないという。これから検査を受け、今シーズン残りのツアー出場について判断される予定とのことだ。
昨シーズンを世界ランキング3位で終えたジョーディは、現在のCT男子ツアーにおける最年長サーファー(38歳)。2007年にCTクオリファイを果たし、2008年から今年まで18年にわたりトップツアーを戦い続けてきたベテランだ。
今シーズンは開幕から4戦を終え、ジョーディは17位が3回、9位が1回と苦戦が続き、現在ランキングは26位。ここ数年のシーズン序盤戦と比較しても、過去最悪とも言えるスタートとなっている。
昨シーズンはファイナル5入りを果たし、『Surf City El Salvador Pro』で、マシューとの“南アフリカ対決”となったファイナルを制して優勝。再浮上のきっかけにもなり得る大会だった。加えて、会場のポイントブレイクはジョーディが得意とする波のひとつであり、今回の欠場はランキング争いにも大きな影響を与えそうだ。
このままトップ22圏内を逃せば、ジョーディは2027年のCT出場権を失う可能性もある。18年間にわたりトップツアーを戦い続けてきたベテランの動向に注目が集まる。
とはいえ、シーズンはまだ序盤。昨シーズンのアレホ・ムニーツのように、苦戦が続きながらも最終的にトップ22入りを果たした例もあり、怪我の状態次第では『VIVO Rio Pro』以降の巻き返しにも期待がかかる。


“伝説のエアーランプ”が復活
そんな中、欠場発表とほぼ同時に更新されたジョーディ自身のYouTubeチャンネルの最新動画には、彼の“本当の才能”を改めて感じさせる映像が公開された。
ちょうどCTへの出場権を獲得した頃、2009年公開のサーフィン映像作品『モダン・コレクティブ』では、エアーとレールサーフィンを融合させた革新的なスタイルを披露。そのロケ地のひとつが、アフリカ大陸東方、インド洋上に浮かぶレユニオン島南岸のライトブレイク「La Jettée(ラ・ジュテ)」だった。

しかし、その撮影直後からレユニオン島の状況は大きく変化する。2011年から2019年にかけて、30人がサメに襲われ、島は地元で「シャーククライシス(サメ危機)」と呼ばれる時期に突入した。政府は一定期間サーフィンを禁止とし、その間にサーファーが訪れることはなかった。
そしてここ7年間、サメによる襲撃事件は発生しておらず、今レユニオン島には少しずつ日常が戻りつつある。ジョーディが「世界最高のランプのひとつ」と称する La Jettée(ラ・ジュテ)のエアセクションも再び解放されている。
今回ジョーディは、そのハイパフォーマンスな波を求めて再び現地を訪れ、同じ南アフリカ出身のイーライ・ビュークスと数々のエアーセッションを繰り広げた。
(Mion)
























