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「外国人名をカタカナ表記にする基本的なルール」 – F+コラム

F+(エフプラス)

ニュージーランドが始まって、コナー・オレアリーやイーサン・ユーイングがラウンド2で早くも敗退、ラウンド3ではコラピント兄弟、ガブ、フィリッペ再対決と熱いことになっている。

さて、最近思うんだけど、外国人名のカタカナ表記って各媒体バラバラで難しい。
昔アメリカのサーフィン雑誌の日本のCTの試合記事のタイトルで、They call me “LOB” っていうのがあって、ロブ・マチャドが優勝した時のものかと記憶しているんですけど、日本人がロブって書いてそれ読むと英語の人にはLOBにしか聞こえないんですよね。まぁ、LとRの表記分けは不可能に近いかなぁ、と思うけど。
日本語のラ行はアルファベットで書くとRだけど、音として聞くとすべてLなんですよね。で、このタイトルを見たときに、そうか、なるべく近く聞こえる音の表記って大事なんだな、と思ったんです。
すべては日本語にない音が英語にある、現場で実際に聞いたことがない人が書いている、みたいなことが問題で、とはいえ日本人にはカタカナしかないし、みたいなジレンマ。それでも私は自分の中の基本的なルールとして、日本人ファンがスターの名前を呼んだ時にスターが振り向いてくれる音の出るカタカナ表記が良いと思っている。それと同時に現場にいる人に話をした時に通じる音、つまり現場で通用している音が良い。

現場に出ない人たちが、スペルだけでああじゃないこうじゃないってやるのはまさに机上の空論だけど、誰かが現場に行くのも今やコストがかかって現実的ではないし、オンライン配信がある世の中なので、それを利用するのが一番。ライブのコメンテイターがどう言っているかに近いものを拾えばいい。あのライブのおしゃべりにはたくさん情報も詰まってるしね。ただ、基本的にはサーファーなまりのアメリカ英語発音なので、ブラジルやタヒチ、フランス……その辺の名前の発音には多少の揺らぎがあると思う。

メインMCのジョー・ターペルは真面目な人で、いつもその辺を気にしていて本人に確認したりしながらやっているので、基本的には正しいと思う。確認して違っていれば更新しているし。
以前は英語読みでチョープーと発音されていたタヒチのTEAHUPOOも、現地の言葉ではそのままローマ字読みが正しく、テアフポオに更新され、今ジョーはテアフポーと発音している。

(エイドリアーノ・デ・スーザ、2015年Jベイ) Photo by snowy

日本でよくバラバラになるのはエイドリアーノ・デ・スーザ
スーザは今コーチをやってるからよく名前言われてるし、その人のヒートだけでもリプレイで聞けば上記のように聞こえるかな、と思う。
アドリアーノという人もいるし、デ・ソウザっていう人もいるけど、日本人としてはとっさにソウザというよりはスーザのほうが言いやすいし、前にデがつくと圧倒的にデスーザのほうがラクではないかと(笑)。私は上記の理由でずっとエイドリアーノ・デ・スーザ表記を使っているし、それで呼べば本人振り向くし(笑)。

ジョーディ・スミスか、ジョディ・スミスか。これは明確にジョーディ。JORDY、ジョーダンのニックネームだからね。ジョディだとJODYとかJODIEとか別の名前。
ただ、スミスの頭のスとラストのスは違う音なんだけど、日本語表記分け不能。

(ルアナ/ルアーナ・シルヴァ) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

シルバとシルヴァはヴの表記をその媒体で使うか使わないか、B とVの表記分けをするかしないかですよね。バイオリンとヴァイオリンを言い分けるかどうかというルールなので、シルヴァとするなら、ジョー・ヴォーガン、カウリ・ヴァアスト、レオナルド・フィオラヴァンティになる。バレーボールはヴァレーボール(笑)。
そういう統一のルールが決められているならいいけど、都度都度バラバラだとダメですよね。
ルアナ・シルヴァはルアーナ・シルヴァには聞こえないんですが、アにアクセントで発音させようとするならルアーナのほうなのかな、音引き半分ぐらいで(笑)。でもルルでいいか。
基本的に日本語は平たんに発音することが多いので、アクセントの場所が不明瞭でカタカナ英語が通じないことはままあるかと思う。逆にアクセントさえあっていればそれ以外はいい加減でも通じたりする。コーヒーは通じなくてもコにアクセントでコフィーなら通じるはずだ。

結局私は現場に行って皆さんの会話を聞いて、不明点は質問して解決しながらやっているんですが、日本に帰れば各媒体のルールでこう、みたいなものにアッサリ直されちゃうわけで、私にはこういう風にしか聞こえない、といったところで却下なわけです。外国語の日本語表記というのは言葉の使い方のルールだから、変だけどそうですか、と折れるしかない。

Cronulla→クロヌラ
Mereweather→ミアウェザー

これらの地名は机上のグーグルやウィキで検索するとマップでもAIでもこういう表記で出るんで現場派ではない人たちはそれらを信じてそう書きますが、現地では決してこうは言わない。クナラ(ナにアクセント)、メリウェザー、にしか聞こえないし、確認してもクロヌラ、ミアウェザーでは、どこそれ? みたいな。ま、現場に行ったことがないんだな、と思うだけだけど、思い起こせば現地にいる外国人のタクシードライバーとかにはクロヌラ通じたかも(笑)。
そういう意味で、なるべく現場の音を拾うためにも、ライブの英語放送は単語拾うだけでも聞いておくといいと思う。机上の空論に惑わされて恥かかないように。

F+編集長つのだゆき

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