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フィリピンのルソン島北西部のバドックでサーフスポットの開拓トリップへ

日本が真冬になると、東南アジアでサーフシーズンを迎えるエリアは南シナ海。

ベトナムのダナン、マレーシアのチェラティン、フィリピンのルソン島西部など、これまでに僕もいくつかのエリアへとサーフトリップしてきました。

これまでは、いわゆる先人がすでに訪れて情報のあるエリアへのサーフトリップだったのですが、今回は実体験情報がほぼ皆無に近いエリアを先月のコラムでもお届けした通り、レンタカーでロードトリップしてみることに。

そのエリアとなったのが、フィリピンの首都マニラが位置するルソン島北西部のバドック。

スウェル次第ではあるものの約10日間ほどのロードトリップを予定し、バドックをメインターゲットとしつつ、もしもバドックで外せば3年前に訪れたカブガオもショートドライブで行けるので保険を掛けたトリップにしました。

複数のソースのネット情報によると、バドックには4つのサーフスポットがあり、ルソン島本土に2つ、そしてボートで30分ほどの沖合に位置するバドック島にも2つ。

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ルソン島本土に関しては、上記の湾のような形状のエリアで右手側がライトハンダー、左手側がレフトハンダーのブレイクとのこと。

ただ、ライトはビーチブレイクのようなコンディション、レフトに関してはドライリーフ上でブレイクしていたりとサーフスポットと言った感じには見えない。

しかも、オフショアになるはずの北東からの季節風については、おそらく海風の影響を受けてサイドからオンショア寄りの風向きになり、フェイスはバンピーなコンディション。

正直言ってがっかりするようなコンディションだったけど、この辺りには今は営業していないけどサーフキャンプがあったと言う情報を得ていました。

このサーフスポットのためにサーフキャンプがあったと言うのはかなり考えづらいので、未舗装路などを走らせて探索していると、まるでスナッパーロックスのようなライトポイントを発見。

サーフキャンプが存在していたのは、間違いなくこのブレイクのためでしょう。

この日は6~8フィートと、この時期にしてはビッグスウェルがヒットしたタイミングで、おそらくこの日のセットはダブルオーバーヘッド近くあったと思います。

しかも巻いてるセクションもあったりと、まさにスナッパーロックスさながらのブレイクであるにもかかわらず、誰も入っていないと言う状況。

さらには、なぜだか風の影響を全く受けていないと言うミラクルなコンディションでした。

ただし、知識皆無のリーフブレイクでダブル近いコンディションに入っていく勇気はありませんでした。

サイズが落ち着く翌日以降に入りたいと思っていたものの、この日以外、全くこのブレイクで波が割れることは無くなったのでまるで夢を見ていたのではと思ったほどです。

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バドック島に目を向けると、バドック島東部の北側にレフトハンダー、南側にライトハンダーが位置し、この辺りのスウェルの向きは北寄り。

バドック島へのアクセスは、アウトリガーカヌーで片道約30分ほどの移動となり、料金は往復で日本円にして3千円強でした。

サーフ情報に戻り、以下のドローン映像を見ると分かりますが、スウェルの向きが北寄りという事で、北側のレフトは少し大味なブレイクで、この時期の季節風はオンショアとなるので今一つ。

非常にポテンシャルを感じたのは南側のライトで、北寄りからのスウェルが島を回り込んでくるので、スウェルのサイズは北側よりも大幅に落ちるもののシェイプは整います。

下記6~8フィートの日でも小さめだったので、ここが真価を発揮するには台風スウェルが求められる事でしょう。

台風スウェルにオフショアの季節風と考えると、9~10月辺りにザ・デイを迎えるのかなと想像しているし、出来れば当ててみたいと思いました。

さて、サーフトリップと言うとシンプルな目的はグッドウェイブのスコアにありますが、新たな出会いや頭の中のサーフィン知識のデータベースと現実のすり合わせなども楽しみの一つとなっています。

ただ、どれだけ条件の恵まれたエリアであろうと、スウェルが発生しないことには真価を発揮しないので、サーフトリップで出会う波は一期一会と言えます。

今後も様々な波と出会っていけることを楽しみにしています。

(World Surf Movies)

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