40周年を迎えた「SURFEST」の一環として開催中のCS最終戦『Bioglan Newcastle SURFEST』は現地時間3月12日に大会4日目を迎え、4-6ftレンジのミアウェザービーチでメンズのRound of 32とウィメンズのRound of 32の残りヒートが進行してベスト16が決定した。
日本人選手では松岡亜音がCSランキング7位のアネット・ゴンサレス・エチャバリ(EUK)、CT返り咲きを目指すインディア・ロビンソン(AUS)を抑えてラウンドアップした一方、優勝すればクオリファイのチャンスがあった都筑有夢路は3位敗退。
また、メンズは新たに5名がクオリファイを確定させた。

PHOTO: © WSL/Darren Anderson




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一喜一憂したルーク・トンプソン

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この日、最初にクオリファイの知らせを受けたのは、ブラジルのサミュエル・プーポ。
Round of 32のH2で南アフリカのルーク・トンプソンが敗退した時点で確定した。
一方、カレブ・タンクレッド、ダコダ・ウォルターズと二人のオージーのワイルドカードに抑えられたルークだったが、次のヒートでブラジルのマテウス・ハーディが敗退したことで、クオリファイが決まった。
「信じられないよ。どん底から絶頂の気分さ。あのヒートはビーチに座って、ものすごい緊張の中で見ていた。クオリファイに良いポジションにいることは知っていたけど、正式に決まるまではストレスを感じていたんだ。多分大丈夫、多分大丈夫と考えていたよ。凄い1年だった。誰もが非常に高いパフォーマンスを見せていて、その一部になれたことが最高だった。そして、正式にクオリファイが決まったことは自分史上最高のニュースだよ。ずっとこの瞬間を夢見てきた。信じられないね。サーフィンが人生のこの地点まで自分を連れてきてくれるなんて思ってもみなかった。自分にすべてを与えてくれたし、とても感謝している。CTで一年を過ごせるなんて信じられない、そして願わくばそれ以上も求めたいね」
第2戦の南アフリカ戦で自国優勝を果たし、最終戦前の時点でCSランキング5位だったルーク。
2025年、キャリア最高のシーズンとなったジョーディ・スミスと共に南アフリカを代表して世界の舞台で戦うことになる。
なお、敗退したとはいえ、カットライン上のマテウスは、ベスト16入りを決めたリヴァイ・スローソン(USA)、ディミトリ・プロス(USA)の結果次第でまだクオリファイのチャンスが残されている。

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地元で返り咲きを決めたモーガン

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
次にクオリファイのニュースが届いたのは、Round of 32のH5で7.50を含むトータル14.10で圧勝したローカルのモーガン・シビリック。
強烈なレイバックを披露して会場を沸かせ、地元のコミュニティの前でCT返り咲きを決めた。
「最高の気分だよ。ヒートに向けて準備している間、かなり緊張していた。少し取り乱していたよ。自分の仕事をやり遂げられて興奮している。途中でビーチの方を見ると、自分を応援しに来てくれたローカルコミュニティでぎっしり埋め尽くされていた。ここまで長い道のりだった。過去数年、本当に努力したし、それがようやく報われた。自分が正しい方向に進んでいるように見えるのは良いことだね。本当に嬉しいよ」
2021年のCTルーキーイヤーに大活躍してファイナル5入りを決めながらも、翌年にミッドシーズンカットでCS落ちしたモーガン。
ミッドシーズンカット後もCSでトップ20を維持し、CTにもワイルドカードで何度も出場するなど実力がある彼が遂に返り咲きを果たした。


二人のオージーがクオリファイ劇に加わる

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Round of 32のH7では二人のオージーがクオリファイ劇に加わった。
まず、CSランキング6位のオスカー・ベリーが他選手の結果によってヒート前にクオリファイを確定。
ゴールドコースト出身の23歳の彼にとって2026年がCTルーキーイヤーになる。
「この感情は説明できない、とても嬉しいね。すべてのイベントを見て育ってきたし、自分はただサーフィンを愛する子供だよ。来年フルタイムでCTで競い合うことは、真の夢が叶ったということさ。この瞬間と今年という年は、おそらく自分が永遠に大切にするものになるだろう。この瞬間を楽しみ、じっくりと噛み締めて家に帰ってベルズの準備をするつもり。先日、ここに来る前にトレーニングに向かう時、ランダムなプレイリストをシャッフルで流していて『Hell’s Bells』がかかったんだ。最高じゃんって考えていた。それが現実になった。本当にヤバイね」



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CSランキング11位のカラム・ロブソンは、クオリファイの可能性があるもう一人の選手、アメリカのディミトリ・プロスが7ポイント台を2本を出して独走する中、確実にポイントを重ねて2位でRound of 16進出を果たし、その時点でクオリファイが確定した。
モーガンと同じ2022年のCTルーキーイヤーで成功していたカラムだったが、2024年にミッドシーズンカットでCS落ちしていた。
今シーズンのCSはパイプラインで優勝、前半の穴を埋めて一気にクオリファイ圏内まで浮上。
最終戦では自力でチャンスをつかんだ。
「この一週間ずっとプレッシャーで張り詰めていた。プレッシャーや期待でぐちゃぐちゃになりそうな感情をすべて集中力に変えて、狙っていた通りの結果を出せた。その達成感が凄まじいよ。正直、まだ実感が湧いていないけれど、みんなのところに戻れば確信できると思う。いつかは達成したいと思って目標に掲げていたけれど、まさかこんなに早く実現できるなんて。自分を褒めてあげたいくらい最高な気分さ」


ウィンメンズは残り3枠が空席のまま

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ウィメンズは前日と変わらず、残り3枠が空席のまま、この日はRound of 32の残り3ヒートのみが行われた。
最初のヒートではオランダのゾーイ・ザイツと日本の松岡亜音が勝ち上がった一方、CSランキング7位だったアネット・ゴンサレス・エチャバリ(EUK)と10位だったインディア・ロビンソン(AUS)が敗れた。
次ヒートではCSランキング6位のアリッサ・スペンサー(USA)がセットのレフトの波で3ターンコンボをメイク。7.33を出してトップ通過を果たし、南アフリカ出身ながらニューキャッスル在住のサラ・バウムがブザービーターで続いた。
「あのヒートを7点で始められたことが間違いなく大きな自信を与えてくれた。本当に難しいコンディションだったので、5ポイント以上を出せる波を見つけたことが最高のヒートスタートだったわ。いくつものターンが可能なようにオープンな波だったのが本当に嬉しかった。緊張していなかったと言えば嘘になる。海では緊張していたわ。雑音になるから、携帯電話の電源を切って、ランキングを見ないようにしている。まだヒートを勝ち進まなければならないし、良い結果を出さなければならないことは分かっている。冷静な判断で一つずつ勝進められるように努めている」
ネクストコールは現地時間3月13日の朝7時30分(日本時間の同日5時30分)で35分後に開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Men’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Carlos Munoz (CRC) 14.03 DEF. Imaikalani deVault (HAW) 11.90, Jorgann Couzinet (FRA) 9.20, Bronson Meydi (INA) 8.47
HEAT 2: Caleb Tancred (AUS) 13.16 DEF. Dakoda Walters (AUS) 11.24, Luke Thompson (RSA) 10.80, Mihimana Braye (PYF) 10.13
HEAT 3: Finn McGill (HAW) 16.30 DEF. Alister Reginato (AUS) 14.93, Mateus Herdy (BRA) 14.90, Ian Gentil (HAW) 6.43
HEAT 4: Dylan Moffat (AUS) 11.27 DEF. Eli Hanneman (HAW) 9.17, Oliver Zietz (NLD) 8.76, Adur Amatriain (EUK) 8.10
HEAT 5: Morgan Cibilic (AUS) 14.10 DEF. Shion Crawford (HAW) 12.90, Ocean Lancaster (AUS) 12.57, Makana Franzmann (HAW) 8.30
HEAT 6: Levi Slawson (USA) 13.50 DEF. Kauli Vaast (FRA) 9.06, Keoni Lasa (EUK) 8.83, Reef Heazlewood (AUS) 8.04
HEAT 7: Dimitri Poulos (USA) 14.24 DEF. Callum Robson (AUS) 11.06, Ben Lorentson (AUS) 10.10, Oscar Berry (AUS) 8.27
HEAT 8: Jackson Bunch (HAW) 15.00 DEF. Lucas Cassity (MEX) 13.20, Mikey McDonagh (AUS) 12.70, Lucas Silveira (BRA) 11.44
Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Women’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Ellie Harrison (AUS) 10.80 DEF. Talia Swindal (USA) 8.56, Yolanda Hopkins (POR) 8.00, Arena Rodriguez (PER) 7.57
HEAT 2: Ziggy Aloha Mackenzie (AUS) 9.93 DEF. Anat Lelior (ISR) 9.74, Laura Raupp (BRA) 9.40, Charli Hately (AUS) 6.77
HEAT 3: Sophie McCulloch (AUS) 10.50 DEF. Sol Aguirre (PER) 9.93, Nadia Erostarbe (EUK) 8.84, Kana Nakashio (JPN) 7.83
HEAT 4: Eden Walla (USA) 14.83 DEF. Teresa Bonvalot (POR) 11.64, Francisca Veselko (POR) 10.73, Anne Dos Santos (BRA) 7.13
HEAT 5: Tya Zebrowski (FRA) 12.50 DEF. Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 8.63, Eweleiula Wong (HAW) 8.43, Isla Huppatz (AUS) 7.57
HEAT 6: Zoie Zietz (NLD) 10.30 DEF. Anon Matsuoka (JPN) 9.43, Annette Gonzalez Etxabarri (EUK) 8.17, India Robinson (AUS) 4.93
HEAT 7: Alyssa Spencer (USA) 12.33 DEF. Sarah Baum (RSA) 11.23, Amuro Tsuzuki (JPN) 10.70, Sophia Medina (BRA) 10.00
HEAT 8: Sally Fitzgibbons (AUS) 14.00 DEF. Kirra Pinkerton (USA) 8.50, Amelie Bourke (AUS) 6.94, Oceanna Rogers (AUS) 4.33
Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Men’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Carlos Munoz (CRC) vs. Dakoda Walters (AUS)
HEAT 2: Caleb Tancred (AUS) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 3: Finn McGill (HAW) vs. Eli Hanneman (HAW)
HEAT 4: Dylan Moffat (AUS) vs. Alister Reginato (AUS)
HEAT 5: Morgan Cibilic (AUS) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 6: Levi Slawson (USA) vs. Shion Crawford (HAW)
HEAT 7: Dimitri Poulos (USA) vs. Lucas Cassity (MEX)
HEAT 8: Jackson Bunch (HAW) vs. Callum Robson (AUS)
Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Ellie Harrison (AUS) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 2: Ziggy Aloha Mackenzie (AUS) vs. Talia Swindal (USA)
HEAT 3: Sophie McCulloch (AUS) vs. Teresa Bonvalot (POR)
HEAT 4: Eden Walla (USA) vs. Sol Aguirre (PER)
HEAT 5: Tya Zebrowski (FRA) vs. Anon Matsuoka (JPN)
HEAT 6: Zoie Zietz (NLD) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
HEAT 7: Alyssa Spencer (USA) vs. Kirra Pinkerton (USA)
HEAT 8: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Sarah Baum (RSA)
(黒本人志)























