現地時間12月7日、『ISA World Junior Surfing Championship』は大会2日目を迎え、U18ガールズ、U16ボーイズのR1残りヒートが全て終了。
その後、U18ボーイズ、U16ガールズがスタートしてU18ボーイズは36ヒート中のH22、U16ガールズは32ヒート中の19ヒートまで進行した。
メインポイントのプンタ・ロカスは前日よりサイズアップした公式6-8ftレンジのソリッドなコンディション。
多くのハイスコアが生まれた1日だった。
大会2日目も全員ラウンドアップの波乗りジャパン

初日は池田美来がハイエストヒートスコアを出すなど大活躍だった日本代表「波乗りジャパン」
大会2日目も出番があった選手は全員ラウンドアップを果たした。
まず、R1の残りヒートに入ったU18ガールズの高橋結奈、U16ボーイズの髙井汰朗が勝ち上がり、U18ボーイズは小野里弦、足立海世が共にトップ通過。
U16ガールズの馬場心、石井有紗もR2進出を決めている。
岡野漣、草深心虹はこの日出番なし。
大会3日目に行われる各部門のH32にクレジットされている。





タヒチの14歳がハイエストヒートスコアを出す

U16ガールズでは、タヒチ代表のミリアニ・サイモンが8.00を含むトータル14.83をスコア。
まだ14歳の彼女にとって身長の2倍以上はある波でのクリティカルなバックハンドの2ターンコンボがハイスコアに結びついた。
U18ガールズとのダブルエントリーの彼女は3度目のWJSC出場と経験豊富。
年々順位を上げており、更なる上位進出を狙っている。
「ペルーでサーフィンができて、両方のディビジョンに出場できるなんて本当にワクワクしている。調子は凄く良かった。自分の波に乗れて最高にストークしたわ。良いバックアップスコアも出したかった。このチームにいられて本当に幸せよ。みんなとても仲が良くて、お互いにサポートし合っているの」
2019年以来の団体優勝を目指すアメリカ

2023年に銀メダルは獲得したものの、2019年の自国開催での団体金メダルを獲得して以来、優勝からは遠ざかっているアメリカ。
この日は3度目にして最後となるチームキャプテンのウィル・ディーンがアグレッシブなレイバック、ドライブの効いたパワーターン、アリウープまで繰り出し、8.50と7.50をマーク。
U18ボーイズで際立ったパフォーマンスを見せつけた。
「ここに来て1週間くらいになるけど、凄い大好きな波だね。波に合わせるのは確かに難しかったけど、だんだん攻略法が分かってきた気がするし、最高に調子が良い。チームも最高。みんな協力的で、雰囲気も本当に良い。このまま突き進みたいね。自分にとって3回目のISAだけど、過去2回は自分にプレッシャーをかけすぎて、期待通りの結果が出せなかった気がする。だから今年は、もっと気負わずにいこうと思っているのさ。勝ち進めると良い。チームは素晴らしいし、みんな本当に良いサーフィンをしている。金メダルを狙いにいくよ」
ウィルの他、U16ガールズではベイリー・ターナーが8.10のハイエストスコアを出して圧勝。
U16ボーイズのキャッシュ・スーターは敗者復活戦のリパチャージ行きとなったが、U18ガールズのカイリー・プルチーニ、U16ガールズのヴィクトリア・デュプラがこの日ラウンドアップ。
初日にはU18ガールズのエイブリー・マクドナルドとラネア・モンス、U16ボーイズのブロディ・プライスとマカイ・キャッスルが勝ち上がっている。
U18ボーイズのハイエストを出したニュージーランド代表

U18ボーイズのハイエストスコアとなる8.67を出したニュージーランドのアレクシス・オーウェンは、2024年にU16でカッパーメダルを獲得。
15年以上ぶりにWJSCでメダルを手にしたニュージーランドのボーイズになった。
今年はU18ボーイズに上がり、最初のヒートでパワフルなターンを連発。
次の目標はニュージーランド勢が唯一まだ表彰台に上がっていないU18ボーイズでの快挙達成だ。
「大会にはいつも勝つために来ているよ。負けるつもりなら試合には出ない。インサイド気味のピーク狙いでポジションを取った。一番良い波はミドルサイズなので、コーチとそう決めて、上手くハマった感じだね。8.67の波は自分のところに真っ直ぐに入り、上手く乗ることができた。ストークしているよ。ペルーはエルサルバドルみたいな熱帯の場所を想像していたけど、全然違って最高だね。乾燥しているけど、波はあるし、完璧なポイントブレイク。波が止まらずに来る。これ以上望むものはないよ」
ニュージーランド代表はその他の選手も全てラウンドアップを決めている。
強豪国にとって、ISAイベントのR1はウォーミングアップラウンドのようなもので、本番はR2から。
長い戦いはまだ始まったばかりだ。
大会3日目は現地時間12月8日6時45分コールの7時(日本時間の同日21時)にスタート予定。
スケジュールは以下。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(黒本人志)























