現地時間8月28日、フィジーのタバルア島・クラウドブレイクで開催中のCT第8戦『Fiji Pro』は3日連続で進行したが、公式3-5ftレンジと発表されたこの日はコンディションが急激に悪化したため、ウィメンズR2のH2、H3、H4の僅か3ヒートのみの進行となった。
翌日の29日はオンショアが強まる予報のためにすでにオフが決定。
ネクストコールは現地時間8月30日朝7時(日本時間の同日朝4時)で35分後にスタート予定。
新しい南南西ウネリが入り、風も改善する予想となっている。
サクラ vs ルル

ウィメンズはR2を通過するとQFになるため、タイトルレースに重要なラウンドになる。
同時にランキング下位の選手にとって来年もツアーに残るための重要なラウンドになる。
3ヒートは全て下位の選手が勝っていた。
H2ではランキング13位のベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)とランキング5位のルアーナ・シルヴァ(BRA)が対戦。
このカードは7.83を含むトータル14.60とこの日のハイエストを揃えたサクラのワンサイドゲーム。サクラの止まらないバックハンドが冴えた一方、ルアーナはミスが目立っていた。
ライブランキングではサクラが2つ順位を上げ、ルアーナは5位を維持している。


PHOTO: © WSL/Cait Miers
「昨日の出番が延期になったので、ヒートに向けて高まっていたエネルギーをそのまま保持して、今日まで抑え込んでおくのは大変だったわ。とにかく流れに身を任せて自分のリズムを見つけ、そのまま突き進むようにした。夕方にはフォイルをして心を落ち着かせたり、一日一日を大切に過ごしながらここでの時間を楽しんでいるの。今回のヒートは本当に勝ちたかった。ツアーに残り続けるためには勝ち上がらなければいけない。これからも続けて自分のサーフィンをやり切りたいと思っている。35分間のヒートで主導権を握るサーファーになること、それがここでの私の一番の目標よ」
昨年はランキング5位とサクラにとって飛躍的なシーズンだったが、今年はR2が壁になった大会が多く、低迷している。
ヴァヒネ vs ソーヤ

H3はランキング20位のヴァヒネ・フィエロ(FRA)とランキング3位のソーヤ・リンドブラッド(USA)のカード。
グーフィーフッター対決は互いにターンオンリーのミドルスコア勝負となったが、後半にヴァヒネが得意のバレルをメイク。7.00をスコアしてトータル11.67。最後の波で追い上げたソーヤをかわして今シーズン初のQF進出を決めた。




PHOTO: © WSL/Cait Miers

「このラウンドを突破できて最高の気分よ。ソーヤと対戦が決まった時、彼女がレフトの波で信じられないほど強くて絶好調なのは分かっていたけど、自分の強みを出せば勝てると思った。今回のヒートではそれが実を結んだわ。ターンを何回か決め、小さなバレルにも包まれた。最高に嬉しいわ。波が来なくて穏やかだったけど、今朝はグラッシーだったので、昨日の午後にオフになって逆に良かった。2つのウネリが混ざっていたので難しく、潮が引いて朝とは違う場所で波が割れていた。そんなコンディションに適応する必要があった。QFに進むことよりもタバルア島のスタッフのことを考えていたの。彼らは私に『ナモツ島に泊まっている彼女を絶対に倒してね』って言われたのよ。それが良い意味でプレッシャーをなくしてくれて、QFやランキングのことを忘れて楽しくチャレンジできた。彼らには本当に感謝している。みんな良いエネルギーを持っていて応援も最高。そのパワーをもらってヒートに臨めたわ」
ライブランキングではヴァヒネが一つ順位を上げ、ソーヤは3位を維持している。
エリン vs キャロライン

この日の最終ヒートになったH4はランキング11位のエリン・ブルックス(CAN)とランキング8位のキャロライン・マークス(USA)のカード。
序盤にクリティカルセクションでのターンの連続で7.83をスコアしたエリンが主導権を握り、3ポイント止まりだったキャロラインを抑えていた。数少ないバレルは抜けられず、バックアップスコアは伸ばせなかったエリンだったが、1本目の7ポイント台のアドバンテージが大きかった。
今シーズン、タヒチ戦で優勝する前はR2が壁になっていたエリンだったが、2戦連続でQF進出を決めている。
ライブランキングでも遂にトップ10入りを果たしている。
Red Bullのチームメイトでもあるキャロラインとは今回同室だそうだ。
「私たちは二人とも最初の5分間で波に乗ったけど、その後ヒートの残りの時間はセットが止んでしまった。小さい波に乗り、二人とも少し奥に行き過ぎてしまい、最後には完全に波が入らなかった。プライオリティを持たずに波を待ち、キャロラインが7ポイントを必要としていた。彼女はずっと素晴らしいライディングをしていたし、簡単にスコアを出すこともできた。同室に泊まっているので、少し残念なヒートではあったけど、満足している。でも、超ストレスを感じていたわ」

PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

ヴァヒネの話にも出ていたが、フィジー戦はタバルア島と隣のナモツ島の二つを拠点とし、滞在先も限られているため、選手同士が同室になる。珍しいこの状況について尋ねられると、「凄い楽しいわ。前にも言ったけど、サマーキャンプのようなの。キャロラインと一緒に滞在できるのは本当に楽しい。彼女は私がずっと憧れてきたような存在。『Nowadays』という作品のために一緒に多くの旅をして、かなり親しくなった。それに、彼女のお母さんもここにいるの。だから、彼女たちと一緒に過ごすのは楽しいわ」と話していた。
今回のようなスローヒートでも最初に良いスタートを切り、限られたチャンスを有効に利用してQF進出を決めたのは、勢いがある証拠でもある。
QFではヴァヒネとの対戦となる。
「私はヒートを勝ち上がり続けられることにいつもワクワクしている。年の初めには私にとってそれがほぼ不可能であるように感じられた。だから、私はただ神の計画への信仰を持ち続けなければならなかったし、勝ち進むための波を与えてくれた神にとても感謝している」
R1でエリンが出したパーフェクト10は世界中のサーファーを揺るがすようなパフォーマンスだった。
SNSのエンゲージメントも異常なほどで、エリンのSNSだけでも500万回以上のヒットがあった。
「正直、私の人生でトップ5に入る最高の日だった。私はただあの波に乗れただけでも本当に興奮していたけど、戻ってきてケリー、ステフ、ココ、カリッサのような全ての最高のサーファーたちからのメッセージを見た時は、信じられないほど嬉しかった。彼女たちはみんな私のヒーローよ。だから、彼女たちが私の波に対して興奮してくれているのを見るのは信じられない。それに500万という数字は凄いわよね」
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Women’s Round 2 Results (Heats 1 – 4):
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) 12.13 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 11.50
HEAT 2: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 14.60 DEF. Luana Silva (BRA) 9.00
HEAT 3: Vahine Fierro (FRA) 11.67 DEF. Sawyer Lindblad (USA) 10.43
HEAT 4: Erin Brooks (CAN) 10.83 DEF. Caroline Marks (USA) 6.00
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Women’s Remaining Round 2 Matchups (Heats 5 – 8):
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 6: Nadia Erostarbe (ESP) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 7: Molly Picklum (AUS) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 8: Lakey Peterson (USA) vs. Francisca Veselko (POR)
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 2: Vahine Fierro (FRA) vs. Erin Brooks (CAN)
HEAT 3: TBD
HEAT 4: TBD
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Men’s Round 3 Matchups:
HEAT 1: Seth Moniz (HAW) vs. Cole Houshmand (USA)
HEAT 2: Yago Dora (BRA) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
HEAT 3: Morgan Cibilic (AUS) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 4: Callum Robson (AUS) vs. Jake Marshall (USA)
HEAT 5: Italo Ferreira (BRA) vs. Connor O’Leary (JPN)
HEAT 6: Samuel Pupo (BRA) vs. Griffin Colapinto (USA)
HEAT 7: Miguel Pupo (BRA) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 8: Barron Mamiya (HAW) vs. Gabriel Medina (BRA)
(黒本人志)






















