(帰ってきた真っ赤な西慶司郎) PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

西慶司郎がトップ通過!CS第2戦『Lexus US Open of Surfing』

現地時間7月29日、カリフォルニアのハンティントンビーチを舞台とした『Lexus US Open of Surfing』は前日の後半からスタートしたCS第2戦が本格的に始動。

ハリケーン「ジュネヴィーブ」からのサウススウェルが入り、公式6-8ftレンジまでサイズアップ。
朝から風の影響が入ったハードコンディションにジェットスキーのアシストが入っていた。

ウィメンズはセカンドラウンドになるRound of 32が終了、メンズはファーストラウンドのRound of 80が終了。
日本の西慶司郎がその日の「Top 5 Moments」に入る活躍でトップ通過を果たしたのを始め、キラ・ピンカートン(USA)、ソフィー・マカロック(AUS)、CT2年目のエリン・ブルックス(CAN)、メンズはアロンソ・コレア(PER)などが目立っていた。

ネクストコールは現地時間7月30日朝7時(日本時間同日23時)で、35分後に開始予定。

(ハリケーンの影響で大きくサイズアップしたハンティントンビーチ)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

帰ってきた真っ赤な西慶司郎

Image: WSL(YouTube)

日本人で唯一メンズのファーストラウンドを戦った西慶司郎はトレードマークのレッドヘアーで登場。
サーフボードも赤で揃えていた。

序盤は6.67を持っていたケイレブ・タンクレッド(AUS)がリード、西慶司郎は4ポイント2本で2位につけていたが、後半にハーレー・ウォルター(AUS)、オリバー・ツィーツ(NLD)が追い上げて4位に下がってしまった。
残り時間5分、西慶司郎はレフトの波でビッグターンからクローズアウトセクションをフローター気味に綺麗(WSLはシルキースムースと表現)に決め、7.50を出して一気にトップに立ち、そのままラウンドアップ。
五十嵐カノア、小林桂、伊東李安琉、大原洋人が待つRound of 64進出を決めた。

なお、日本人のウィメンズで唯一Round of 48を勝ち上がった中塩佳那はこの日のハイエストを出したソフィー・マカロック、CT選手のサクラなどに抑えられて4位敗退となった。

CT選手を抑えたキラ・ピンカートン

(キラ・ピンカートン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

この日のオープニングヒートでまずトップ通過を果たしたのは、サンクレメンテのキラ・ピンカートン。

5ポイント台2本を揃えた後、最後の波で軽くヘッドオーバーあるレフトにテイクオフ。すぐに崩れてきたクローズセクションに合わせるように大きなスプレーを上げて着地を成功させ、8.33をスコア。
トータル14.03で2位のイザベラ・ニコルス(AUS)に大差を付けてRound of 32行きを決めた。

「今日の波は簡単ではないわ。ヒート前のパドルアウトでさえ時間がかかったし、カレントが強烈よ。ピアの隣に行っちゃうと、もう戻って来られないほど。私は毎回ジェットスキーを使う戦略を立てていたの。良いスコアが2本揃ったから、リスクを取って攻めることができた。あのターンで上がっていった時、とにかく膝を曲げたままにしていて、気付いたら技を成功させて抜けてきてたって感じだった。今、これまで以上にサーフィンができることに感謝している」

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ハイエストはソフィー・マカロック

(ソフィー・マカロック)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

アリッサ・スペンサー(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、アナット・レリオール(ISR)、ジョアン・ディファイ(FRA)とCTサーファーが次々と勝ち上がった後、オーストラリアのソフィー・マカロックがこの日のハイエストスコアになる8.67と15.77のハイエストヒートスコアをマーク。

キラよりも際どいセクションでのバックサイドターンをメイクして主役になった。

「あのスコアが出ても、目標は特に変わらなかった。昨日、多くの選手が最初にハイスコアを出しても、バックアップとなる2本目の波を見つけられずにいるのを見ていた。だから、気を抜かずに常に集中して、良さそうな別の波に乗ってできる限りの最高のサーフィンをしようと考えたわ。コーチのレイノス・ヘイズとは数年前にハワイで出会い、今年の初めにパイプラインで一緒に仕事をしたの。すぐに意気投合したわ。ここでまた彼と一緒に仕事ができて嬉しい。次はまた気を引き締め直してゼロからスタートし、良いセクションを見つけていきたいと思う。自分本来のサーフィンを見せられたことは、間違いなく大きな自信になった」

(ソフィー・マカロック)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

2023年、2024年にCTを回っていたソフィーだったが、ミッドシーズンカットでCS落ち。
開幕戦は25位と結果を出せなかっただけに、CT返り咲きの目標のため、今イベントでは一つでも勝ち進みたいところだろう。

その他、CT選手のエリン・ブルックス(CAN)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、フランシスカ・ヴェセルコ(POR)や、エデン・ウォーラ(USA)、シエラ・カー(AUS)などがラウンドアップした一方、サリー・フィッツギボンズ(AUS)は早くも姿を消している。

(エリン・ブルックス)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood
(シエラ・カー)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
(子供のジャージをプレゼントされたジョアン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

メンズのハイエストはアロンソ・コレア

(ペルーのアロンソ・コレア)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

まだ最初のラウンドが終わったばかりのメンズサイドは、パリ五輪のペルー代表でもあるアロンソ・コレアがフロントサイドで8.00を出し、トータルで14.23とシングル、ヒートスコア共にハイエストを出した。

2位はメキシコのルーカス・キャシティで、2022年のWJCチャンピオン、ジャーヴィス・アール(AUS)とインドネシアのクトゥ・アグースが敗退。

「あの波はちょっと予想外だった。乗ってから、もっと簡単なセクションに当てようと思ったんだけど、少し遅くなってしまい、もう覚悟を決めて突っ込むしかなかった。でも、あれでかなり自信がついて、バックアップもまとめることができたんだ。ヒートの前はライトを狙っていたんだけどね。最終的に1本乗れて6.33を出せた。アウトでは、ジェットスキーの音とか波の動く音でアナウンスのスコアが聞こえないんだ。だから、他の選手たちが何ポイント必要なのか分からない状態だった。今日は本当に凄い波でめちゃくちゃテンションが上がるけど、同時にすごく難しいね」

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ブラッド・ガーラックと戦うローカル

この日2番目のスコアを揃えてハワイのジョシュア・モニーツ、2016年のWJCチャンピオン、ブラジルのルーカス・シルヴェイラなどを抑えたのはハンティントンローカルのルーク・ギナルド。

風の影響で荒れたコンディション、フロントサイドになるレフトの波でリップを決めたルークにビーチの応援団も大いに盛り上がっていた。

「クレイジーだったね。実は5日くらい前に、ブラッド・ガーラックと一緒にまさにあのターンの練習をしたんだよね。セクションがあまりにも速く迫ってきたから、もし、『WaveKi (ブラッド・ガーラックが開発した、サーフィンのための陸上トレーニング/ボディワークのメソッド)』をやっていなかったら間違いなくメイクできていなかったと思う。ずっとこの瞬間を夢見ていたんだ。本当に小さい頃からここに来ていたから、感極まるものがあるね。ヒートに入る時も、この状況を噛み締めながら感情的になっていたんだ。本当に素晴らしい」

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Lexus US Open of Surfing Women’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Kirra Pinkerton (USA) 14.03 DEF. Isabella Nichols (AUS) 9.33, Ella McCaffray (USA) 9.20, Kiara Goold (PYF) 1.33
HEAT 2: Alyssa Spencer (USA) 11.83 DEF. Sierra Kerr (AUS) 11.40, Sally Fitzgibbons (AUS) 11.13, Laura Raupp (BRA) 10.27
HEAT 3: Brisa Hennessy (CRC) 12.33 DEF. Anat Lelior (ISR) 9.77, Tessa Thyssen (FRA) 8.60, Aelan Vaast (PYF) 6.14
HEAT 4: Eden Walla (USA) 14.26 DEF. Johanne Defay (FRA) 12.26, Bella Kenworthy (USA) 10.77, Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 10.50
HEAT 5: Sophie McCulloch (AUS) 15.77 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 11.83, Maria Salgado (POR) 11.74, Kana Nakashio (JPN) 5.60
HEAT 6: Vahine Fierro (FRA) 12.47 DEF. Ziggy Aloha Mackenzie (AUS) 8.13, Sarah Baum (RSA) 7.10, Teresa Bonvalot (POR) 6.10
HEAT 7: Francisca Veselko (POR) 10.63 DEF. Isla Huppatz (AUS) 9.47, Nadia Erostarbe (ESP) 8.57, Daniella Rosas (PER) 2.10
HEAT 8: Erin Brooks (CAN) 14.00 DEF. Bailey Turner (USA) 9.80, Jessie Van Niekerk (RSA) 5.20, Ellie Harrison (AUS) 2.50

Lexus US Open of Surfing Men’s Round of 80 Results:
HEAT 1: Gabriel Klaussner (BRA) 12.54 DEF. Yago Dominguez (EUK) 10.67, Frederico Morais (POR) 8.27, Sean Gunning (ESP) 3.73
HEAT 2: Adin Masencamp (RSA) 11.97 DEF. Luke Swanson (HAW) 11.80, Tiago Carrique (FRA) 9.73, Vitor Ferreira (BRA) 9.40
HEAT 3: Keijiro Nishi (JPN) 12.23 DEF. Caleb Tancred (AUS) 12.04, Harley Walters (AUS) 9.87, Oliver Zietz (NLD) 9.00
HEAT 4: Alonso Correa (PER) 14.33 DEF. Lucas Cassity (MEX) 13.10, Jarvis Earle (AUS) 12.80, Ketut Agus (INA) 7.83
HEAT 5: Conor Donegan Dos Santos (ESP) 12.33 DEF. Carlos Munoz (CRC) 12.10, Beyrick De Vries (NLD) 10.74, Ryan Kainalo (BRA) 10.30
HEAT 6: Luke Tema (HAW) 13.23 DEF. Rafael Barbosa (BRA) 9.66, Ben Lorentson (AUS) 9.50, Jett Schilling (USA) 9.30
HEAT 7: Luke Guinaldo (USA) 14.23 DEF. Lucas Owston (USA) 12.46, Lucas Silveira (BRA) 11.76, Joshua Moniz (HAW) 9.50
HEAT 8: Daniel Emslie (RSA) 10.56 DEF. Josh Burke (BRB) 9.20, Owen Moss (USA) 8.26, Dylan Wilcoxen (INA) 3.13

Lexus US Open of Surfing Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Kirra Pinkerton (USA) vs. Sierra Kerr (AUS)
HEAT 2: Alyssa Spencer (USA) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 3: Brisa Hennessy (CRC) vs. Johanne Defay (FRA)
HEAT 4: Eden Walla (USA) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 5: Sophie McCulloch (AUS) vs. Ziggy Aloha Mackenzie (AUS)
HEAT 6: Vahine Fierro (FRA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 7: Francisca Veselko (POR) vs. Bailey Turner (USA)
HEAT 8: Erin Brooks (CAN) vs. Isla Huppatz (AUS)

Lexus US Open of Surfing Men’s Round of 64 Matchups:
HEAT 1: Jake Marshall (USA) vs. Edgard Groggia (BRA) vs. Alister Reginato (AUS) vs. Gabriel Klaussner (BRA)
HEAT 2: Levi Slawson (USA) vs. Xavier Huxtable (AUS) vs. Ido Hagag (ISR) vs. Yago Dominguez (EUK)
HEAT 3: Luke Thompson (RSA) vs. Ian Gentil (HAW) vs. Teva Bouchgua (MAR) vs. Adin Masencamp (RSA)
HEAT 4: Crosby Colapinto (USA) vs. Taj Lindblad (USA) vs. Mihimana Braye (PYF) vs. Luke Swanson (HAW)
HEAT 5: Alan Cleland (MEX) vs. Shion Crawford (HAW) vs. Bronson Meydi (INA) vs. Keijiro Nishi (JPN)
HEAT 6: Eli Hanneman (HAW) vs. Deivid Silva (BRA) vs. Connor Slijpen (RSA) vs. Caleb Tancred (AUS)
HEAT 7: Jorgann Couzinet (FRA) vs. Winter Vincent (AUS) vs. Hayden Rodgers (USA) vs. Alonso Correa (PER)
HEAT 8: Cole Houshmand (USA) vs. Hiroto Ohhara (JPN) vs. Michael Rodrigues (BRA) vs. Lucas Cassity (MEX)
HEAT 9: Griffin Colapinto (USA) vs. Charly Quivront (FRA) vs. Mikey McDonagh (AUS) vs. Conor Donegan Dos Santos (ESP)
HEAT 10: Jacob Willcox (AUS) vs. Jackson Bunch (HAW) vs. Kei Kobayashi (JPN) vs. Carlos Munoz (CRC)
HEAT 11: Rio Waida (INA) vs. Weslley Dantas (BRA) vs. Guilherme Ribeiro (POR) vs. Luke Tema (HAW)
HEAT 12: Mateus Herdy (BRA) vs. Kade Matson (USA) vs. Reef Heazlewood (AUS) vs. Rafael Barbosa (BRA)
HEAT 13: Joel Vaughan (AUS) vs. Taro Watanabe (USA) vs. Lucca Mesinas (PER) vs. Luke Guinaldo (USA)
HEAT 14: Oscar Berry (AUS) vs. Ian Gouveia (BRA) vs. Lennix Smith (AUS) vs. Lucas Owston (USA)
HEAT 15: Jordan Lawler (AUS) vs. Dimitri Poulos (USA) vs. Douglas Silva (BRA) vs. Daniel Emslie (RSA)
HEAT 16: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Imaikalani deVault (HAW) vs. Riaru Ito (JPN) vs. Josh Burke (BRB)

(黒本人志)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。