バリ島を守るため…WSLが『Corona Bali Protected』にイベント名を変更した理由とは?

フィリッペ・トレドの圧勝で終了したCT第4戦『Oi Rio Pro』から約1週間。
ブラジルから次の舞台はバリ島へ移動、5月27日〜6月9日にCT第5戦が東海岸のポイントブレイク、クラマスで開催される。

WSLは当初の『Corona Bali Pro』から『Corona Bali Protected』にイベント名を変更。
この背景にはバリ島が抱える深刻な問題がある。

Protected、つまり保護という言葉をイベント名に使うのはWSL初であり、全プロスポーツの中でも異例。
バリ島に訪れた方は御存知だと思うが、風向きや潮の流れなどで多くのゴミが溢れているビーチがあり、それは先進国に住む私達にとって異様な光景でもある。

環境的にもバリ島では海洋プラスチック汚染が問題になっており、魚や鳥などの生態系にも影響を与えている。
それは海をフィールドするサーファーにも間接的に影響を与える可能性がある大きな問題だ。

スポンサーであるビール会社「Corona」は数々の世界的な企業と海洋保護に取り組んでいるNPO団体「Parley for the Oceans」と共に2020年までに海洋プラスチック汚染から世界中の100の島々を保護する大プロジェクトを打ち立てた。

この一環として「Corona」は生活からプラスチックを減らすことや最大限にリサイクルする方法を考え、運動も行っている。
また、自社のCMなどのプロモーションでプラスチックを使用することも極力控えている。

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PHOTO: © WSL

『Corona Bali Protected』では、この海洋プラスチック汚染の問題を考慮して、様々なプログラムを予定している。

・イベント中にはボランティアとアンバサダー、WSLの慈善事業「WSL PURE」を中心としたビーチクリーンが行われる。

・プラスチックがバリ島のようなリゾートをどのように破壊しているかを消費者、地元の産業、グローバルブランドに説明する。

・「Parley for the Oceans」のアンバサダー、WSLのアスリートによるトークショーの開催。

・スペシャルヒート『Corona Highline』はプラスチックからリサイクルされたジャージ、サーフボード、フィンを使用する。

・一度しか使用出来ないプラスチックを失くすためのイベント、リサイクルプログラムの活性化。

・会場のクラマスのホテル「コムネ リゾート&ビーチクラブ」ではすでにプラスチックフリーを念頭にしており、新しいリサイクル施設を利用している。

PHOTO: © WSL

すでにモルディブなど世界中のいくつかの地域で実施され、オーストラリア、メキシコ、チリ、ドミニカ共和国にも拡大している「Corona」と「Parley for the Oceans」の活動。

『Corona Bali Protected』は海洋プラスチック汚染からバリ島を守る必要性を提示。
現地の活動家やNGO、政府、地場産業と協力を開始。
2018年10月にバリ島で発表される5年間の行動計画を作成、世界に向けての商品ブランドも提供する。

「海を愛する」と言葉にするのは簡単なことだが、その海を守るのには便利過ぎる私達の生活を変える必要がある。
あなたの周りにはどれだけのプラスチックが存在していますか?

(空海)

COVER PHOTO:© WSL

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