Photo from Boost Fin Website

電動アシストフィン「Boost Fin」日本上陸。パドル楽々、注意も必要

肩を怪我してパドリングが自由にできなくなってしまった事をきっかけにアメリカで開発された電動アシストフィンBoost Fin(ブーストフィン)。

日本でも10月31日までクラウドファンディングサイトGREEN FUNDING及びkibidangoの2か所で先行販売を行い、2021年3月以降から順次発送する予定だ。先行販売は定価39,600円から最大1万円の割引が利き、9月29日時点で目標金額の30万円を大きく超える2,411万円の資金を獲得している。

そんなブーストフィンの特徴と使い道を見てみよう。

電動モーター内臓のセンターフィンでパドルが楽々

手元のボタン一つで、最大時速約16kmを繰り出せる画期的な電動モーター付きフィン。ロングボードを懸命にパドルして時速約8キロだとして、その2倍の速度は出ることになる。

専用のアダプターをフィンボックスにセットしてからの設置となり、FCS、FCS2、Future、ロングボードなど各種フィンシステムに対応していると言う事で汎用性が高く、SUPやソフトボード、その他ほぼ全般のボードに取り付け可能という。

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Photo from Boost Fin Website

1.5時間程度で満充電が可能で、連続で60分から90分程度使用できる。腕に装着するコントロールボタンを押すことでモーターが作動。作動後は数秒で自動ストップする。
このコントロールボタンと連動して、ブースト(モーター作動)の長さを自分専用にカスタマイズもできるアプリも開発中だ。

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主なスペック
・重さ 約900g
・サイズ 高さ22cm、幅26.5cm、厚み9cm(全て最大値を表記)
・素材 ABS樹脂 グラスファイバー
・バッテリータイプ 90wh/200wh

初心者だけでなく、サーフィン復活組やSUPにも活用できそう

サーフィンはパドルがあってのスポーツで、実際に波に乗っている時間に対してパドルしている時間が圧倒的に長い。パドルに苦しんでテイクオフができずサーフィンをあきらめてしまう人が多いのも事実。ブーストフィンを利用すればパドルアウトが速くなるだけでなく、波に乗る本数も大幅に増える。

サーフスクールなどで初心者でもすぐに波に乗る体験をしたい場合は重宝されそうだ。また、しばらくサーフィンから離れて、パドル力が衰えている方も、ブーストフィンを機に復活して、サーフィンの楽しさを再び味わえるだろう。

サーフィン以外にもSUPでも活用できそう。SUPクルージングやフィッシングの補助だけでなく、風や潮に流された時に安全に岸まで押してくれるメリットもある。いろいろな板に取り付けできるため、1つあればいろいろな場面で活用できそう。

マナーと安全に注意

いろいろなメリットがある一方、使い道を間違えると他人に迷惑をかけたり、危険なことにもなりうる。

このBoost Finは初心者にとって大きなメリットになる一方で、テイクオフをしたものの進行方向を誤ってボードを止められない、相手を避けられない、プルアウトできないなどの事態が考えられる。特に初心者はルールやマナーをしっかり身に着けてから利用して欲しい。

また、実力以上のサイズの波にパドルアウト出来てしまうため、安全に岸に戻れない事態が想定される。
SUPクルージングで使用する際も、故障やバッテリ切れの可能性を念頭に入れ、自力で岸に戻れる範囲を超えないことが賢明だろう。

「上級者でも」や「チューブで使える」ことが売り文句の一つだが、ハイパフォーマンスのフィンに比べてサイズ、重量、水の抵抗も大きいため、実際に波に乗った心地は通常のフィン同様とはいかないだろう。また、通常のFCSやFutureのフィンカップの多くはこんなに重くて大きいフィンを想定していないため、フィンカップの故障もやや心配だ。

おすすめ

サーファーによっては「こんなのサーフィンじゃない!」と思う人も少なくないだろうが、マナーと安全に気を付ければサーフィンの楽しさをより広い層に届けられる貴重なツールにもなりうる。

サーフィンやSUPスクールなど、指導者がいる環境では安全により楽しい経験を提供できるだろう。そして前述のように怪我がなどでパドル力が衰えている人、シニアの復活サーファーなどには重宝されそう。また、アダプティブ・サーフィンの世界で活用すれば、今まで自力でサーフィンができなかった障害者も自由に波乗りを楽しめるようになるのかもしれない。新しいツールとして賢く使って、サーフィンを良い方に発展できることを願っている。

ケン・ロウズ

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