松田詩野が参加しているタヒチのトレーニングキャンプとは

2024年パリ五輪の会場となっているタヒチのチョープーにて、現在進行形で開催されているISA(国際サーフィン連盟)主催のアスリートトレーニングキャンプ。

パリ五輪の出場権獲得者もしくは獲得可能性の高いサーファーを対象にチョープー経験を積んでもらうプログラムで、2023年ISAワールドサーフィンゲームにてアジア大陸枠で出場権を獲得した日本の松田詩野が参加しています。

本人のSNSを見ると、チョープーで果敢にチャージしている様子が公開されていますね。

アスリートトレーニングキャンプの目的

Photo: WSL / MATT DUNBAR

このようなキャンプを行う理由としては、チョープーの波がスラブと呼ばれるチューブの中でも極端にホレ上がる特殊なブレイクである事が挙げられます。

スラブになるサーフスポットは基本的に水深がいきなり浅くなる事でスウェルが一気に隆起して巻き上がるので、ワイプアウトすればリーフヒットは当たり前と危険な世界。

そのような事情を考慮して、少しでも安全に経験を積んでもらおうと今回のキャンプが行われることになったのでしょう。

アスリートトレーニングキャンプの特徴

ISAの発表を見ると同キャンプに参加するメリットは大きく分けて2つあり、ローカルサーフガイドとウォーターパトロールが挙げられます。

ローカルサーフガイドを務めるのは、タヒチ出身プロサーファーのテレヴァ・デイヴィッド。

ガイドの役割は、参加者の知識と経験の底上げにあり、主にサーフィン中のリスク管理やチョープーの特徴を教えたり、トレーニングセッション時のビデオ分析などだそうです。

もう1つのウォーターパトロールは、ビッグウェイブサーファーのようにジェットスキーを使ったウォーターセーフティなどを学ぶ内容になっているとのこと。

パリ五輪に向けて

一般的なビーチブレイクであれば似たような環境で練習するといった事が可能ですが、レフトスラブのチョープーはなかなか練習とは行かないので、松田詩野をはじめ参加者にとっては貴重な機会と言えるでしょう。

また、松田詩野にとって初となるタヒチでは、海を知ること、トレーニングはもちろんのこと、島のカルチャーなども含めタヒチ全体を学んできたいと言って今回キャンプに参加しているとのこと。

この機会を経て、本番のパリ五輪では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる事を楽しみにしたいところです。

(World Surf Movies)

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