五十嵐カノア、前田マヒナZOOM会見。現地17日よりWSG競技スタート

いよいよ現地9月17日より競技スタートとなる「2022 ISA World Surfing Games」に向けて、既に会場であるカリフォルニア入りしている日本代表NAMINORI JAPAN。

ISA恒例のオープニングセレモニーが行われた16日夜(日本時間17日)、現地より五十嵐カノア、前田マヒナがZOOM会見を行った。その内容を抜粋・要約してお伝えしたい。

前田マヒナ

現在の体調・コンディションについて

現在のコンディションは良いです。ここ来る前は、板の問題があったり、腰を痛めたりもしていましたが、今は問題ありません。

パリ五輪の国枠がかかる今大会について

目標はチームで良い成績を残すことだけど、自分のメダルも目指したいので、優勝することだけを考えています。
(自分は)プレッシャーをかけすぎると良い成績を残せないから、皆で楽しくいければと思っています。

ハンティントンビーチとの相性

WSLのCS(チャレンジャーシリーズ)や、子供のときにNSSA(全米学生サーフィン連盟)の大会でも毎回出ていたから・・、頑張って好きと言えるようにしています。
ハワイに住んでいたから怖い波の方が好きで、月曜から波が上がる予報なので楽しみにしています。毎日チームミーティングをしていて、皆でカノアからのアドバイスももらっています。

東京オリンピックを振り返って

東京オリンピックでは、良い成績が残せなかったから悔しい思いがあって。パリオリンピックはこれからだから、もっと練習して頑張りたいと思っています。

今シーズンを振り返って

東京オリンピックから自分の気持ちが落ち込んでいて、今年はあまり良い成績も残せていないけど、自分のサーフィンは上がっていて、試合のことだけ集中していれば最後までいける、今がベストだと思っています。
モチベーションの上げ方は、友達のサポートが一番大切、サーフィンはひとりのスポーツだけど、友達のサポートでポジティブになれています。

パリ五輪会場、タヒチ・チョープーについて

3年前にCM撮影はチョープーでしています。
得意とはいえないけど、チューブと大きい波が好きだから、オリンピック会場が決まってからすごく楽しみにしています。


五十嵐カノア

現在の体調・コンディションについて

コンディションは今年のピークに近いです。
少し前にWSLのファイナル5もあったし、今回のWSGでも同じ準備をしています。サーフボードの調整や、ISAはコンテスト期間が長い大会だから、その準備も含めて今が100%です。

パリ五輪の国枠がかかる今大会について

今回の目標は、自分の金メダルもそうだけど、チームで金メダルを取ることの方が大切。
自分のヒートも100%の力を入れるのは当たり前だけど、チームのサポートの方が集中したいこと。
このチームは特別だから、皆が勝つところを見たい、チームと一緒に勝ちたいと思っています。

チームメイトへのアドバイスについて

アドバイスよりもサポートという感じです。子供の頃からハンティントンでやっているし、ここの波は乗りづらくて難しいから。
このチームは皆トップの選手だから必要ないと思うけど、できるサポートはしたいと思っています。

ハンティントンビーチの難しさ

ハンティントンの難しさは、毎日コンディションが違うところ、その準備をしておくことが大切です。パワーがない日もあれば、ありすぎるときもある、難しいコンディションを楽しめるように、準備できることは準備して、チームと一緒に頑張りたいです。

東京五輪銀メダルから1年、パリ五輪選考について

東京オリンピックのことは忘れて、今日からパリオリンピックに向けて頑張りたい、今日は特にそう感じています。
やるべきことはたくさんあるので、step by stepでその目標に近づくように毎日頑張りたいです。
今日そのミッションが始まった、そんな感じです。

ワールドツアー自己最高5位と、達成感について

トップ5が今年も目標だったので、世界チャンピオンには届かなかったけど、勉強できたことが大きかたです。
今年その経験ができて、またチャンピオンに近づくことができたし、思っていたより近かった。負けて悔しいけど、負けた方が勉強になるし、またモチベーションを上げて前に進みたいと思います。

会場が近い自宅ではなくメンバーと宿泊している理由

去年もエルサルバドルでチームと一緒に泊まっていたけど、ISAは長い大会で、ひとりでは勝てないイベント。
チームのリズムで金メダルに近づくため、チームはファミリーだから、自分がサポートできることはして、一緒に勝てるようにと思っています。


現地時間9月17日より、いよいよ競技スタートとなる『2022 ISA World Surfing Games』。
波乗りジャパンメンバーのヒート組は以下。

男子ラウンド1

ヒート1
村上 舜
フアン・カルロス・ラモス(エルサルバドル)
ロメオ・チャベス(コロンビア)

ヒート5
五十嵐カノア
ジョナサン・サンブラーノ(エクアドル)
ジョルジオ・ゴメス(コロンビア)

ヒート33
上山キアヌ久里朱
ブライアン・ペレス(エルサルバドル)
ミゲル・プーポ(ブラジル)

女子ラウンド1

ヒート5
松田詩野
ドミニク・バロナ(エクアドル)
ヤンカ・コスタ(ブラジル)

ヒート25
都筑有夢路
ヘネシス・ボルハ(エクアドル)
カロル・リベイロ(ブラジル)

ヒート29
前田マヒナ
ウェンディ・ベラスケス(エクアドル)
マリアーナ・アレノ(ブラジル)

ライブ配信はISA特設サイトより
https://isasurf.org/event/2022-isa-world-surfing-games/

写真提供:一般社団法人日本サーフィン連盟

(THE SURF NEWS編集部)

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