Tyler Warren No E-bikes

タイラー・ウォーレンがカリフォルニア州立公園での電動自転車禁止を訴える署名活動を開始

ここ数年、電動自転車が爆発的に普及している中、特に南カリフォルニアではサーフポイントへの移動やイベント観戦の際の移動に活用しているサーファーが多いと言われている。

波打ち際に散乱する大量の電動自転車。その光景に憤慨したサンオノフレ出身のシェイパー・サーファー・アーティストのタイラー・ウォーレンは、カリフォルニア州立公園においての電動自転車の禁止を訴える署名活動を開始した。

写真のように、実際に波打ち際付近にはかなりの台数が密集しており、静かに海と砂浜を満喫できる場所ではなくなってしまったようだ。

電動自転車自体は決して安価商品とはいえないため、当初はそれほど問題にならないのではと思われていた。しかし南カリフォルニアでも特にサンオノフレ周辺は富裕層の割合が比較的高く、購入時に数千ドルを支払うという行為はそれほど普及の妨げにはなっていない模様。電動自転車を開発・販売・レンタルする会社や店、利用者は雪だるま式に増えているという。

私はサン・オノフレ・ステート・ビーチでサーフィンをしながら育ちました。両親や友人と一緒に、隠れ家的な静けさ、平和と静寂を感じられる自然楽しめる環境だったのですが、電動自転車によってそれは失われてしまいました。

今、私がトレッスルズでサーフィンをすると、子供も大人も電動自転車で時速15~20マイルで駆け抜けていきます。ビーチに着くとそこはまるで駐輪場のようです。

また、スケートボードや普通の自転車ではなく、または自分の足で歩いたりせずに波打ち際に到達するということは、怠慢とも言えます。

タイラー・ウォーレン

そもそもの安全性や過密パーキング問題、また移動時のバッテリーの不安などもある中で、これだけ多くの人が電動自転車を使う理由。それは環境への配慮という観点ではなく、普通の自転車より楽だから、という理由ではないか。そして様々な問題点を制御できなくなっている現状に誰も声を上げていない。自分の好きな場所を守る必要性を感じたタイラーは、自らがこの署名運動を開始することとなった。

賛同者のコメントには「スペースを圧迫している」「ライフガードトラックの往来を妨げている」「自然の景色が破壊している」「不釣り合いな数の人を呼び込んでいる」といった声も挙がっている。

賛同者数の目標設定は5,000人、達成後の具体的な動きはまだ明確化していないが、2022年9月9日時点で既に約3,000人の署名が集まっている。

No Electric Bikes in California State Parks or California Beach Parks by Tyler Warren (Change.org)
https://www.change.org/p/no-electric-bikes-in-california-state-parks-or-california-parks

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