WSL日本事業開発マネージャーにスティーブ・ロバートソン氏「今後はオールアジアで」

2月22日、WSLアジアパシフィック(APAC)オフィスは、昨年10月に日本窓口として就任したマシュー・ピッツ氏に代わり、アジア事業開発マネージャーのスティーブ・ロバートソン氏が日本の事業開発も監督することになると発表した。

同氏はWSLに20年以上勤め、ベルズビーチやタヒチでのイベント運営を歴任。5年程前にアジアリージョンのマネージャーとして任命され、インドネシア、フィリピン、台湾、中国、スリランカなどアジア諸国での事業開発に尽力してきた。

昨年5月末にWSLのアメリカ本部の配下にあったWSL Japanが閉鎖され、日本国内の関連業務はAPACオフィスに統合。その後10月に、長期日本在住経験のあるマシュー・ピッツ氏が日本窓口に就任したが、長引く新型コロナウイルスの影響やアジア事業の将来性などを踏まえ、今回の発表に至った。

コロナ禍で昨年は殆どの試合が中止となり、その中心を担うWSLの二転三転する状況に戸惑う声も聞こえてくるなか、今回の発表は何を意味するのか。新たに日本の事業も担当することになったスティーブ氏がTHE SURF NEWSのインタビューに応えた。

APACオフィスにてインタビューに応じたスティーブ氏

「日本以外のアジアを開拓した5年。今後は日本とアジア諸国を繋ぎ合わせる」

―日本の事業開発担当に任命された経緯を教えてください。

ここ5年ほど、私達は日本以外のアジアに焦点を置いてきました。なぜなら、日本にはアメリカ本部直轄の拠点があったため、私達はその分インドネシア、フィリピン、台湾、中国、スリランカなど他のアジアの国に集中できたからです。

コロナの前まではこの体制は非常に上手くいっていて、素晴らしいロケーションに加え、各国の政府やスポンサーと良好な関係性を築き、日本のサーファーもそれらのイベントで活躍してくれていました。

現在は、アジア諸国の体制がかなり整い、その分日本のために割く時間が出来たので、これから注力していこうと思っています。日本には素晴らしいサーファー、文化、波があるので、それらを他のアジア諸国と繋ぎ合わせ、アジア全体として完璧な姿を目指したいです。

「現在は日本の情報収集中。コロナ後のイベントを再構築する」

―事業開発マネージャーとしての役割は?

コロナ禍で日本のことを分析する時間ができ、今実際に関係者、組織、選手、業界内の人々と話をして情報収集をしています。日本とアジアのプロサーフィンの発展に献身的に貢献してくれる良い人々と共にアジアのサーフシーンを成長させることを目指しています。

後日、いくつかのイベント開催を発表できたらと思っていますが、長期的には2022年に素晴らしい大会をアジア各国で開催することも目標の一つです。

現時点ではどのリージョンでもそうですが、コロナが甚大な影響を及ぼしており、既存・新規の開催地を含めてイベントを再構築する必要があります。

一番の目的は、出来る限り多くのキーパーソンと話して、良い道筋を作ることです。今サーフィンは大きなグローバルスポーツになっており、アジアでの成功を実現させなければいけません。これはアジアと、日本の新進気鋭のサーファーにとっても重要なことなのです。

私達は何年も一緒に働いてきた友人知人と既に話をしていますが、今後更に多くの人と話を進める予定です。僕の役割はここで述べたこと全部です。

「日本の良いパートナーと手を取り、オールアジアで素晴らしいツアーを作っていく」

-マシュー氏の就任からなぜ半年も経たないうちに交代なのでしょうか。

マシューを任命した時点では、コロナがここまで広域かつ長期的に影響を及ぼすと見通せていなかったのです。マシューの役割であった新たなスポンサーを見つけ日本のイベントを増やすということは、この混乱した世界の状況下では難しくて当然でした。

これはその他の関係者にも言えることですが、マシューとは話を続けていて、ここまでの彼の手助けに本当に感謝しています。世界中が厳しい状況のなかで、私達はただただ日本の素晴らしいパートナー達とポジティブに働きたいと思っているのです。

―日本専任ではなくアジア全体も担当するのでしょうか?

私達の目的はコロナを脱して、アジア地域の素晴らしい未来に向かって動き出すこと。アジアのどの国もここ数年で種をまいたイベントの再開に向けて対応をすすめていて、日本も足並みを揃えていく必要がありました。

今こそ、WSLサーフィンのために日本の適切な人々や組織と協力する時です。

アジアでのサーフィンは信じられないほど急速に成長し続けています。日本とインドネシアのサーファーはおそらく最も進んでいますが、他のアジア地域も急速に発展しています。

今後はオールアジアとして、アジアに関係する全ての人が素晴らしいツアーのために協力し、全てのアジアのサーファーにとって素晴らしい機会を創出する。それが私たちの目標です。

「日本の選手はアジアの未来に欠かせない存在」

―質問のある選手、企業、その他関係者は誰にコンタクトを取ればいいですか?

もう既に各所から連絡がきているけど、APACオフィスに直接連絡してほしい。もちろん僕に直接連絡をくれてもオーケー。必要があれば、翻訳ツールの用意もあります。

そして、日本のサーファー達に知ってほしいのですが、皆さんはWSLにとって重要な存在です。日本では素晴らしい選手が育ってきていて、世界で台頭しはじめているアジアの未来に欠かせない人達なのです。

Steve Robertson スティーブ・ロバートソン

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WSLで20年以上務め、ベルズビーチのイベントを10年以上運営。タヒチのイベントを20年近く運営した。グローバルメディアデリバリーを専門とし、5年程前にアジアリージョンのマネージャーとして任命された。
50年以上サーフィン歴があり、背中を痛めたため、現在はSUPサーフィンに取り組んでいる。現在も海に入り続ける現役サーファー。

連絡先
モバイル/Whatsapp:+61 407 706 874
Eメール:srobertson@worldsurfleague.com

(THE SURF NEWS編集部)

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