スペインで新型コロナ陽性のサーファーが隔離無視で逮捕

9月7日、スペイン北部サンセバスチャンのズリオラビーチで、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された女性がサーフィンをしていたとして逮捕された。

今夏彼女は近くのラコンチャビーチでライフセーバーとして働いており、その同僚が自宅隔離が義務付けられていた彼女がサーフィンをしていると気づき警察へ通報したという。

地元の報道によると、通報を受けた警官らが救命ボートに乗り女性に近づき、岸へ戻るように命じたが女性はそれを拒否しそのままサーフィンを続けたという。ようやく陸へ戻ったところを、全身防護服姿の警察官らが取り押さえ連行した。この逮捕の様子を撮影した動画はソーシャルメディアで拡散された。

逮捕された女性は数時間後に釈放されたものの起訴される見通し。検疫違反で最大5500ポンド、もし他人への感染が認められた場合はさらに10万ポンド以上の罰金が課せられるようだ。彼女はビーチに行く前に、彼女の5歳の息子を学校で降ろしたとも報じられている。

サーフィンでウイルス感染はしないのではという擁護の声もあるが、自分が楽しむことよりも他人に感染させない努力をするべきなのではないか、海で命を守るライフセーバーの行動とは思えない、身勝手で無責任な行動だ、という意見が多数のようだ。

スペインは新型コロナウイルスの感染者累計が50万人を超え3万人近くが亡くなっており、EUの中でも最悪の感染被害国となっている。

(THE SURF NEWS編集部)

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