マリブでプラスティック製ストロー禁止条例が可決

Photo: CityMalibu’s twitter

1959年に公開されたハリウッド映画「Gidget」の舞台となり、大注目のサーフエリアとして多くのサーファーが足を運ぶようになったカリフォルニア州ロサンゼルスのマリブ。
今や世界トップクラスの混雑を見せるサーフスポットであり、ハリウッド俳優などセレブが別荘を構えることから、サーファー以外でも「マリブ=ビーチ」のイメージが強いですね。

それだけビーチと密接な関係にあるマリブなので、環境保護のために大胆な政策が行政で2月26日に可決となりました。
その政策とは、使い捨てプラスティック製ストローと食事用器具類(ナイフ、フォーク、スプーンなど)の禁止で、条例が施行されるのは2018年6月1日から。

アメリカでは日々、5兆本以上のプラスティック製ストローが廃棄されていて、長さにして地球2周半に相当する量とのこと。
カリフォルニア州では1992年以降、「沿岸クリーンナップデイ」に収集されたビーチに散乱しているゴミの種類をデータ化していて、ストローは第6位、食事用器具類は第5位となっています。
プラスティックが成分分解しない事に端を発した大胆な施策ではあるものの、使用しなくなればゴミとして出る事もないので、大いなる決断と言えるでしょう。

具体的な施策としては、マリブ内におけるプラスティック製ストローや食事用器具類の販売や配付の禁止となります。
ローカルショップにはプラスティック利用の代わりに紙や木材での対応を求めると同時に、「Keep it Clean Malibu」と記載された紙製ストローを提供するとのこと。

実はマリブでは今回のような試みは初めての事ではなく、2005年にはポリスチレンフォーム、2008年には使い捨てプラスティックバッグ(ビニール袋)を禁止にしています。
マリブでこのような動きに向かったのは、キレイなビーチを自分たちのために保つだけではなく、次世代へと残していくとの思いがあるためです。

ヨーロッパでも同様の動きは見られるので、今後は世界中に広がっていくのではないでしょうか。

記事参照:「https://www.malibucity.org/CivicAlerts.aspx?AID=604

World Surf Movies

blank

「国内外サーフィン界の最新トレンド・ニュースを読み解く」をコンセプトに、最新サーフィンニュースをお届けします。

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。