訃報 :エンドレスサマー監督「ブルース・ブラウン」

1966年に全国公開された映画『The Endless Summer』(邦題:エンドレスサマー)は世界中の波を求めてサーフトリップする当時では画期的な作品。

世界中のサーファーに夢を与えた監督ブルース・ブラウン(80歳)がカリフォルニア・サンタバーバラの自宅で亡くなった。

『The Endless Summer』は1963年に撮影され、1964年にカリフォルニアで公開。
ロバート・オーガスト、マイク・ヒンソンの二人のサーファーが南アフリカ、タヒチ、オーストラリア、ハワイなどを巡り、パーフェクトな波を探索。
ロードムービーとサーフィンムービーが融合したドキュメンタリー映画だ。

当時のアメリカはビーチボーイズのヒット曲が流れるハリウッド初のサーフムービーで盛り上がっており、カリフォルニアでの巡業は大成功。
35mmフィルムに変換、更に編集された後、1966年に全国公開された。
サーフィンのドキュメンタリー映画では大ヒットとなり、50年以上経った今でも愛され続けている。

『The Endless Summer』から約30年後の1994年にはリバイバル作品とも言える『The Endless Summer 2』が公開。
パット・オコーネル、ウィングナットことロバート・ウィーヴァーの二人が主役を務め、トム・カレン、ケリー・スレーター、ジェリー・ロペスなども出演して再びヒット。
息子デイナ・ブラウンが監督した2003年公開の『Step into Liquid』では製作総指揮を務めた。

PHOTO:© WSL

『Billabong Pipe Masters』開催中に突然の訃報にInstagramのフィードは有名サーファー達のポストで埋め尽くされた。

■ケリー・スレーター

ブルース・ブラウン、私達に世界を見せてくれてありがとう。
あなたはとても良い人で、父のことを沢山思い出させてくれた。
私達にはあなたのような人がもっと必要です。
向こうでも再び出会えることを願ってます。
あなたに送る’サヨナラ’に適切な言葉が見つからない。

■パット・オコーネル

ブルース、あなたの映画製作への情熱、サーフィンとユーモア、それらを分かち合えて本当に感謝している。
あなたのおかげで私達はサーフボードを持って世界を楽しむというインスピレーションを受けました。

■テイラー・スティール

エンドレスサマーは、50年以上経った今でも最高のサーフムービーとして賞賛されている。
サーフィンの魅力、楽しさ、冒険を世界に紹介したブルース・ブラウンに感謝したい。
友人達と気楽な時間を過ごしてください。
Rest In Peace.

ブルース・ブラウン(Bruce Brown)
1937年にサンフランシスコで生まれ、南カリフォルニアで育った。彼の父は、映画監督のダナ・ブラウン。11歳でサーフィンをはじめ、高校時代にスチールカメラでの撮影を始めた。高校卒業後、海軍に入隊し、潜水艦学校をクラストップの成績で卒業。ハワイ行きの切符を手に入れ、Jose Angelらとサーフィンをしながら、8ミリ映画の撮影を始めた。

退役後、カリフォルニアとハワイを行き来しながら、『Slippery When Wet(邦題:濡れたとき滑りやすい)』など5本のフィルムを手がけたのち、1963年にかの有名な『The Endless Summer(邦題:エンドレスサマー)』を制作。サーフムービー史上最大の成功を収めた。彼がこの世に送り出した数々のサーフムービーは、今もなお多くのサーファーに影響を与えている。

ブルースブラウンフィルム公式サイト

WSL公式サイト

COVER PHOTO: © WSL

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。


週刊サーフニュース

1週間のニュースを厳選して無料でお届け!サンプルを読む